「note書いてる」って言ってみたけど、特になにも変わらなかった
ふと、夫に「note」を書いていることを、ポロリしてしまった。
言う気はなかった。
少なくとも、100日くらいは続けて、いや、365日は・・・。
と、まあしばらく言うつもりはなかった。
言わなくてもいい。
言わなくても、なにも聞かれないし、なにより書いている記事を読まれたくない。
だから、黙っていよう。
そう思っていたのだが。
「わたしの旅行記」というお題の募集がはじまったのを見て、自分の旅行歴についてあれこれ思い出しているとき、ふと隣にいた夫にたずねてみたくなってしまった。
「ねえ、いままでの人生で思い出にのこってる旅行って何?」と。
当然、「なんで?」とか「突然どうしたん?」と聞き返される。
ここで、いつもならごまかして「いやなんとなくね〜」と言うところを、なぜか今日は「いや実はさあ」と続けてしまったものだから、もうあとは「note」について話すしかなくなった。
告げたのは、「最近noteに日記などを書いている」ということと、それが「とても楽しい」ということのみ。
記事ではなく、あくまで日記と伝えた。
どのくらい書いているとか、詳しいことは一切明かさなかった。
もちろん名前も。
夫はそれを聞いて、「ライターさんみたいやね」といった感想と、「たしかお金のいる記事があるよね」などの「note」について知っていることをいくつか述べた。
夫は、わたしが書いているものや、書いている行為については、特に何も言わなかった。
ただ、最後に「楽しいなら、よかったね」と言ってくれた。
ここでわたしは思わず、「こんな記事を書いてさあ!」とか「こんなに書いたんだよ!」とか、さらなる不必要発言をかましそうになったが、そこは堪えた。
夫は、わたしが「楽しい」と思えるものを見つけたことを喜んでくれた。
それだけで、十分じゃないか。
余計な詮索はしてこない、穏やかな夫でありがたい。
一応、恥ずかしいので「探さないでね」と念押しだけして、この話を終えた。
あとあとになって、「なんで言っちゃったんだろう」とすこし後悔もしたが、それ以上にスッキリとした気分でもあった。
というのも、わたしは、隠し事が苦手だ。
なんでも言わずにはいられないし、口も軽いし、大なり小なりどんなものでも、秘密をずっと抱えておくことができない。
特に、一番親しい夫になにか「秘密」があるということは、たとえそれが悪いことじゃなくても、なんとなく後ろめたい気持ちにさせられるのだ。
夫婦たるもの、なんでもすべて、開けっぴろげにしなければならない‥
というわけではないと分かっている。
秘密の一つや二つ、あってよい。
・・・いや、もっとかな?笑
実際、わたしも打ち明けていないことなんてまだまだある。
夫に内緒で昼ごはんに一人でマクドナルドを食べても黙っているし、ママ同士で夫の愚痴をこぼしたこともある。
たぶん、夫もあるだろう。
でも、それとはちがう。
なんとなく、この「note」のことは、いつかどこかで、胸を張って言えたらいいなあと思っていた。
「note」を書くことは、わたしがようやく見つけた趣味のひとつ。
わたしは、書くことが好きだということや、それを楽しんでいることを、夫にも知ってもらいたかった。
わたしのハッピーを、大切な夫にも共有したかったんだとおもう。
おなじように、夫が好きなことを見つけたら、わたしは夫に負けないくらい、それを喜べると思う。
夫が楽しく幸せになれることなら、応援したい。
たぶん、夫もわたしに対して、同じように思ってくれているんじゃないだろうか。
そんなわけで、「note」を書いていることを一番大切な人に、ちょっとだけ打ち明けてみた。
特に、何も変わらなかった。
ただなんとなく、わたしの心がぽやっと晴れたような気がしただけだ。
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