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バーテンダーししょーの休日〜ゴールデンウィーク編

今回は休日のお遊びなので無料記事。

昔は『サービス業は人が働いていない時間に働いてなんぼだろ!』

なんて、息巻いて生意気をいっていたが、色々あって価値観が変わってからはそうも思わず、普通の人のように普通の日を休んだりすることもある。

都合良く言えば、普通の人の価値観や動向を知るため。これも嘘ではないが、本当のところはサービス業にもGWだって暇な時があるのだ、そんな時に無理して痩せ我慢をして仕事をするより、遊んで新しい見識を広めた方がよっぽどいい。

真面目で技術のあるバーテンダーが多いのはいいことだが、技術があるだけでつまらないバーテンダーが多いのはやはり外に遊びに出ないからだ。完全に日本人の典型である『休まずして働くことの美徳』や『清貧の美徳』にハマりきって、一生懸命風な自分に酔っているだけだ。現に以前の私はそうであったと思う。

価値観が変わったくだりはまたいずれの機会に書くこととしよう。

そんな長い前置きはさておき、今日は富山県に来ている。

実は24年前には富山県の魚津市で音大の学生をしていたのだ。3年ほど暮らしたこの地には今の自分の基盤となっているものがあり、たまにふと訪れたくなるのだ。とはいえ今回は娘が来たいと言ったことに便乗しただけなのだが。

娘と二人旅は私にとって最も大切な時間でもある。それを富山でともに感じれるのは幸せなことだし、彼女もこの土地を気に入っており、ルーツがあることは何も云わずとも感じるものがあるようだ。遺伝子的な感じがあると思うのは私だけかもしれないが😅

私自身、自分の音楽の能力の無さを悔やみ、ああしてれば、こうしてれば、というものまで遺伝してるのか、娘は音楽の才能があるようだ。私と違って大した練習もしていないのになんでもできる。まあ親バカかもしれないが、許してほしい。

さて、県境のトンネルを抜けて富山県に入ると、郷愁の念にかられる。その懐かしい空気感や風景は一気に私を学生の頃に戻す感じがした。車のステレオからは、あの頃聴いていたソフィアのアルバム💿の中からビューティフルが流れてくる・・・

過ぎた時代の美しさ以上の美しさがあるように感じたのは、いろんな経験をし、風景一つに感動できるような大人になったからであろうか。

いつものマンテンホテルに荷物を置き、富山駅前へ。
※オススメホテルなのであえて名前をあげてみた。特に展望風呂からの富山市の穏やかな夜景は最高だ。

20年前とはすっかり様変わりしたようだ。新幹線も通り、駅舎や駅周辺のビルも新しいものができている。しかし、新しいだけでなく、どこかに文化の香りがする作りの店もあったり、路面電車も昔ながらのスタイルのものが走っていたりで、悪くないと思わせてくれる。

今は富山駅前のマルートというショッピング施設の前のベンチに座り、文章を書いている。その空気感の中で書くのは筆がとても進み、楽しかった。

夜は、娘と地物を楽しみ、ホテルに寝かしつけた後は総曲輪通りや、桜木町へも散歩してBARを訪ねた。若者が一生懸命にやっていたり、18年前に行ったきりだった店に再訪してみたり、なかなか面白かった。桜木町の汚いラーメン屋もお世辞にも美味いとは言えなかったが、なんとなく場末感の人間模様などが面白く感じた。

2時近くまで散歩していた。夜の歓楽街の散歩は背徳感や恐怖感みたいなのも相まってやめられない。

翌日はまた再度マルートを訪れ、娘の買い物に付き合い、魚津水族館に行き、お土産を買って帰路についた。

案の定、妻の機嫌は今ひとつよいとは言えない感じであったが、娘とうまく口裏を合わせておいたので難は逃れた。言葉も話せない頃からずっと離れずそばにいたからなのか、阿吽の呼吸である。今ではすっかり私の理解者だ。その分、私も彼女の挑戦や遊びをこれからも支えていきたい。

わずかな時間に出来る限りのことを盛り込んだ良い旅だったが、まだまだ足りないくらいだ。もう少し娘が大人になったらもっとゆっくり一人歩きがしたい。あと6年か・・・もう一息だ。

しかしながら、また新しい仕事をするには良い刺激になる旅だった。これからもとことん遊び尽くしていきたい。

今回は完全な自分話だった。お付き合い頂きありがとう。

また今日の経験を活かしたバーテンダーならではの記事を書きたいと思う。

今日は与太話であったが、次回はまたお役に立てるよう、いい記事を書きたい。

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