バーテンダーししょー

2003年23歳の頃からBARを開業して今現在も営業しています。素人で修行もなしに格好…

バーテンダーししょー

2003年23歳の頃からBARを開業して今現在も営業しています。素人で修行もなしに格好良さだけに憧れて入った世界での自分なりの考え方や哲学を話していきたいと思います。これからBARを始めたい方、もう既に始めている方も、こんな考え方もあるんだなぁ、と感じていただけたら幸いです。

マガジン

  • 読書のススメ

    私、バーテンダーししょーが読んで面白かったり影響を受けた本を紹介しています。 基本、ネタバレは一切しません、感想程度です。 しかしながら、それらを読むことで、皆様の生きるヒントになったらと思っております。

  • バーテンダーししょーの哲学

    BARにおいての粋や不粋、バーテンダーの哲学をまとめてみました。これを読んでみんなも格好よくなろう!

  • BARの経営学

    未完成なマスターが、素人から築き上げたBARの経営学を教えます。これを読んで近道しちゃおう。

  • バーテンダーししょーの仕事術

    バーテンダーししょーの素人からの一人叩き上げで築き上げた仕事術を紹介した記事をまとめたマガジンです。 修行しなかったことがコンプレックスになりながらも、それを逆手に取った考えで築いてきました。

  • BARへ行こう!〜面白いことが沢山ある。

    BARの魅力を紹介します。

最近の記事

  • 固定された記事

バーテンダーししょーです。はじめに読んでくれたら幸いです。

初めまして いつか、こうして自分のバーテンダーとしての人生や経験、そして素人で修行もなく始めた経緯やその中で生まれたノウハウや哲学を書いてみたいと思っていました。 以前バーテンダー講座を自店で行っていたこともあり、その中で伝えきれなかった技術や哲学、経営学の補習的な要素としても書いています。 飲食業を始めとした同業者の方はもちろん、興味がある、これからやってみたい、という方に読んでいただけたら幸いです。 いろんなことがありすぎて何から書けばいいのかわかりませんが、ふと

    • バーテンダーししょーの読書〜ありえない仕事術 上出遼平

      以前書いた記事で バーテンダーに読書は必須的なものがありましたが、その際に読んできた本を紹介したいと思います。 今回は ありえない仕事術 上出遼平 購入したのは割と最近でした。 理由も単純、たまたま読む本を切らしていて、 ラジオを聴いていたら、星野源さんが1週間、ラジオを病欠している間に読んでいたとのことで、とにかく何でもいいから、今は読めればと思ってアマゾンにて購入。 内容は本を読んでのお楽しみ。あえて言うならびっくりしてドキドキしながら読んだ。 と言ったと

      • 『ウイスキーは儲かる』⑤〜では『カクテルは儲からないのか?』バーテンダーししょーのBAR&飲食店の経営学

        今までの『ウイスキーは儲かる?』シリーズの新たな観点から 対比として、『カクテルは儲からないのか?』 文章の中からカクテルを作るのを想像しながら考えてほしい。 今回は『マンハッタン』を例に挙げてみよう。 当店のマンハッタンの価格は¥900 と、これがマンハッタンの一連の流れだ それに対して、 マンハッタンで使われているライスキー(当店ではワイルドターキーライ)ストレートで注文されたとしよう。 当店でのワイルドターキーライの価格は1ショット1000円だ。 これ

        有料
        100
        • これだけはやってはいけない。飲食店のSNSでの愚痴は命取りである。

          近年、いや、もとよりかもしれないが、モラルのないお客がいたりする中で、それぞれの店で小さいことから大きなことまで、いろいろな事件が起こっている。予約のドタキャンや連絡もなく来ない、トイレを汚す、喧嘩、ネットでの店を狙った誹謗中傷、その他数えあげたらキリがないほど出てくるであろう、そのためかSNSでの愚痴が横行している。 ラジオ愛好家である私は先日ラジオで有吉弘行大先生が言っていた言葉を思い出す。 『スレッズってのは、本当きたねぇ愚痴ばかりが横行してるね、なんかそれメインの

          有料
          100
        • 固定された記事

        バーテンダーししょーです。はじめに読んでくれたら幸いです。

        マガジン

        • 読書のススメ
          1本
        • バーテンダーししょーの哲学
          3本
        • BARの経営学
          8本
        • バーテンダーししょーの仕事術
          6本
        • BARへ行こう!〜面白いことが沢山ある。
          5本
        • 誰でもできる未完成なバーテンダーの技術
          2本

        記事

          ウイスキーは儲かる?④〜ボトルキープ編。バーテンダーししょーのBAR&酒場経営学

          『ウイスキーは儲かる?』 このシリーズは、BARをやる人や経営者にとって役に立つのか、好評でレスポンスもいいし、実際、自分の経営術として柱になっているため、また書きたいと思っていたので、参考にしていただけたら何よりである。 普通はバーというと、ボトルキープより量り売りがメインのようであると思われる。 しかしながら、ひょんなことから開業当初から当店にはBARなのにボトルキープのシステムがある。 今となっては、それがあるおかげで、店が成り立っていると言ってもおかしくない。

          有料
          100

          ウイスキーは儲かる?④〜ボトルキープ編。バーテンダーし…

          お客のいない時間の過ごし方。〜バーテンダーししょーの時間の使い方。

          バーとはもともと暇な商売である。 私は人口80,000人程度の田舎でバーを経営している。 田舎町の夜は、平日であれば常に閑散としていると言ってもおかしくないくらい静かである。 だから、月に1~5回はお客が全く来ない日がある。冬にもなって雪でも降ればなおさらだ。自営業はそういう日は全くの無収入で、むしろランニングコストがかかり赤字だ。これから開業する人は、そういうこともしっかり覚悟した上で臨んでほしい。 ただ、今回はそんな日の私の過ごし方を紹介するので、参考にしてほしい

          有料
          100

          お客のいない時間の過ごし方。〜バーテンダーししょーの時…

          バーテンダーの遊び術は仕事術?〜バーテンダーししょーの遊びと仕事は表裏一体

          タイトルの写真は現在新潟でやってる。ジブリ展より『千と千尋の神隠し』の中から。今日は思いつきで突然遊びに行ってきた。 さていきなり話が変わるが、ゲームの話をさせてほしい。 ドラクエやファイナルファンタジーをやったことがあれば素直にそれを思い出してほしい。 ゲームを進行していく中で行き詰まり、とりあえず酒場へ行って情報を得てみる。するとゲームキャラのセリフが変わったりしていて進行のヒントがもらえたりする。 ゲームの中で出てくる酒場で酒のウンチクなどしてるキャラはほとんど

          有料
          100

          バーテンダーの遊び術は仕事術?〜バーテンダーししょーの…

          『鉄人と凡人』〜生涯現役を目指すためのバーテンダーの仕事術

          バーテンダーは現場主義者が多いのではないだろうか? それは、自分を尋ねてやってくる人が多い、人気商売だから自分がカウンターに立ってないといけないからである。 過去にも北海道の有名な老舗BARやまざきのマスターがなくなる96歳まで現場に立ち続けたのを新聞で見たことがある。 私は、常々新しく開業したりする同業者が訪ねてくるといつもこうアドバイスする。 『健康第一だよ、無理は禁物です』 技術のことなどは余計なお世話になりそうだし、何よりそれが本当に大切だからだ。 店が潰

          有料
          100

          『鉄人と凡人』〜生涯現役を目指すためのバーテンダーの仕…

          自分の技に酔ってしまうバーテンダーの想像力の欠如〜未完成なマスターの仕事術④

          いきなりだが問題を1つ提示する。 『ウイスキーをオンザロックで』 かなり前だが、北海道のホテルのバーで私が注文の時に言ったセリフだ。 バーコートを着たバーテンダーは颯爽と作りはじめた。 氷の入ったロックグラスにウイスキーを注ぐ。 バースプーンを入れ、しばらくの間くるくるくるくると掻き回す。 『お待たせしました。 ウイスキーのオンザロックでございます。』 私の目の前にグラスが置かれた。 ここで終了。 と、ここで問題だ。このバーテンダーの行動は正しかったのか否か

          有料
          100

          自分の技に酔ってしまうバーテンダーの想像力の欠如〜未完…

          グッドバーテンダーへの道。読書の勧め〜バーテンダーししょーの仕事術②

          前回の仕事術『ラジオを聴け』に比べて若干難易度は上がるかもしれないが、これも私にとっては必須の仕事術だ。 ※バーテンダーへ、とは書いたが、どんな職種の方にもオススメしたい。 ラジオはかけていればいいだけだが、 読書は自分で本を選んで読まなければいけない まあ難易度が高いというよりは面倒が増える、と言った方が正しいか。 自分にとって興味のある情報、必要な情報を取り入れることで、それが必要になった時、取り出して人に話せる知識、変に勉強として固執したものを読むのではなく、ジ

          有料
          100

          グッドバーテンダーへの道。読書の勧め〜バーテンダーしし…

          バーテンダーはラジオを聴け!〜未完成なマスターのコミュニケーションのための仕事術①

          ラジオは生活 by 福山雅治 ラジオには全てがある  by バーテンダーししょー ラジオにはすべての情報が入っている。 エンタメ、ニュース、笑い、雑学、その他何でも・・・ 自分がラジオを聴き始めたのはおよそ20年前。それまで全く興味もなかったのだが、小型のラジオをもらったのがきっかけだった。 当店はレコードなどでJAZZを聴く店として謳っていたので、一人の時もずっと聴いていたが、当時は誰も来ないような閑古鳥がなく店で虚しく響くだけだった。どんないい音楽をかけようが、

          有料
          100

          バーテンダーはラジオを聴け!〜未完成なマスターのコミュ…

          ウイスキーは儲かる?③〜未完成なBARのマスターが考えるウイスキーの転売や投機の見解。

          ウイスキー高騰化の昨今、我々BAR関係、酒関係の職種の方以外への需要が急激に上がり、商品が市場から次々となくなっている。 そんな中、当店にもやってくるが、下手な店よりウイスキーを持っている人がいたりする。 しかし、そんな中おかしな現象が起きている。 皆、ウイスキー好きではあるが、あまりに高騰しすぎて、その金額からもったいなくて開けられないと言うのだ。その結果、ただのコレクションになっているというケースが少なくない。 人によっては100本近くも所持している高級ウイスキー

          有料
          100

          ウイスキーは儲かる?③〜未完成なBARのマスターが考える…

          水商売は水を売る〜水を売れたら一人前?未完成なマスターの経営学

          我々、飲食業は 『水商売』 と揶揄される。 なぜなのだろうか。 調べれば幾つか俗説があがりそうだが、あえて由来は調べてない、正しいのかもわからないが、 私が昔、母から教わった俗説を一つ 『水を売るから水商売なんだ』 と、聞いたことがある。 その内容は、酒などのドリンク類が液体(水)として例えられているのもあるが、さらに深掘りすると 氷やチェイサーに使う水など まさに水そのもののことを指す。 要するに水自体に売れる価値を付けるのだ。 それこそがバーテンダ

          有料
          100

          水商売は水を売る〜水を売れたら一人前?未完成なマスター…

          ウイスキーは儲かる?②〜新しい観点。未完成なBARの経営学

          以前の記事 ウイスキーは儲かる? をまた違う観点から見てみたい。 今回は減価率などについての個人的見解について。 まずはお店にとっての1ヶ月の目標売り上げ、損益分岐点などを各自がやっているお店の営業日数で割って、自分の欲しい取り分まで含めてペイするのにいくらお金が必要かそれぞれ考えて計算して出してほしい。 例えばこんな感じ。 当方は1ヶ月の理想的な売り上げは¥600000である。それを営業日数25日で割ると一日の売り上げ目標は¥24000である。 皆さまざまであ

          有料
          100

          ウイスキーは儲かる?②〜新しい観点。未完成なBARの経営…

          夢のきっかけ、夢の見つけ方〜未完成なバーテンダーがその道を目指した理由。

          今回の記事は、私がバーテンダーを目指した理由について書こうと思う。 それが、若い人、これから何かをやろうとする人、まだ夢や目標を見つけられない人、そういった人たちの何かきっかけやヒントになれば幸いである。 とは言え、もちろん誰にでも読んで欲しいが。 話は、高校の頃にまで遡る。 当時、ひょんなことからブラスバンド部に入り、進路を決めるにあたり、ただその時にハマってしまった音楽を続けたいという理由で音大進学を決めた。 下手だったのだが、誰でも入れてくれる学校だったのが幸

          有料
          100

          夢のきっかけ、夢の見つけ方〜未完成なバーテンダーがその…

          飲食業は飲食業で生きてはいけない〜コロナ以後の課題

          今日の記事はちょっと重ためになるかもしれないが、非常に重要なことなので、各々がしっかり考えてもらえたら幸いである。 では本題に入る。 『これからの時代、飲食業はその収入だけではやってはいけないでしょう』 コロナの始まりの頃、ニュースだったかワイドショーだったかを観ていて誰かが話していた言葉だ。 自分もその時置かれた状況でもそう思ったし、抜け出すのに何年かかるかもわからないコロナ禍の中で、仮にそれが終わったあとも楽ではないだろう、と予測していた。 仲良くよくしている銀

          有料
          100

          飲食業は飲食業で生きてはいけない〜コロナ以後の課題