キングオージャー ダグデド考察

自分のため、考察に詰まった人のため私なりの考察を残します。
考察内容は本編を見返しているうちに変わるかも知れません。
文章をちゃんと書いたことはないのでそこはご了承下さい。

○ダグデド考察の始点

ダグデド考察において最も重要なヒントは最終話にて描かれた2つの描写です。

  • ①宇宙の壁に叩きつけられた際、弱体化に伴い体のサイズが縮小した。

  • ②頭部破壊に伴いチキューに転移した。

49話までのダグデドは、生まれながらに宇宙サイズの体を持ち宇宙の部屋に閉じ込められ、部屋の整理と娯楽のために他種族を虐げてきた。そういう存在だと私は認識していました。
しかしヒント①により、ダグデドは元から宇宙サイズでは無いのだと考察できます。
生まれながらに宇宙サイズならば弱体化しようとも宇宙サイズのままなはず。
それが縮んだということはあのサイズは能力によって維持されていたということ。

そしてヒント②。ダグデドがチキューに転移した理由は頭部が破壊されたからだと考えます。
おそらくダグデドの本体である頭部内のクマムシは生身では宇宙に出れない脆弱な存在。
あのダグデドボディはクマムシにとっての宇宙服のようなもの。
それが壊れたので慌てて大気のあるチキューに転移したのだと考えられます。

つまりダグデドはまさにお粒な体サイズと宇宙で生存できない脆弱性を持った普通の生物だと言えます。

○ダグデドの動機

上記の通りダグデドの動機は整理と娯楽。
しかしこれは『生まれながらに宇宙サイズ』であることが前提の動機です。
ダグデドの体サイズが『お粒』であるならばこの動機は覆ります。
では本当の動機は何か。
結論から述べると、動機は『コンプレックス』です。
ダグデドは名乗りの際に「従い崇め奉れ」と言い、他者をお粒と呼び、気前よく力を与え、実際は『お粒』な体を巨大化させ宇蟲王を名乗る。
全てはお粒な自分への劣等感を塗り潰そうとする行為です。
ダグデドが手を抜き続けた結果敗北したのも、ただ殺すのではなく屈服させることを目的としていたからだと考えます。
ただ殺したのでは「自身に屈服しなかった者がいた」という事実が残ってしまいます。
そのため追い詰められるギリギリまで巨大化によるチキュー破壊を行わなかったのだと推察します。

○虫界のヤンマ・ガスト

そんな無力でお粒なクマムシですが、その実態は『神の如き頭脳を持って生まれたクマムシ』
それがダグデドの正体だと考察します。
天才クマムシが長い時間をかけて発明し作りあげた科学技術の結晶がダグデドボディです。
実際ダグデドが創造したものは機械的なものが多く、初めてギラ&ラクレスに倒された際も機械的な損傷演出がありました。

ダグデドの正体が科学の結晶だとすればヤンマがダグデドの技術をあっさり解析して見せたのも納得がいきます。
科学とは再現性です。
科学の申し子たるヤンマが解析できないわけがありません。

無力な大天才であり、下に見られたくないため力を求め続けたという意味でヤンマとダグデドは似ています。
44話でヤンマは『テッペンを取る』という気持ちを暴走させましたがギラが止めてくれました。
止めてくれる仲間を持たず、力に溺れ増長し続けたのがダグデドなのでしょう。

○ダグデド復活システム

43話にてミノンガンの能力でダグデドが復活し、45話ではミノンガンの能力は別時間軸からのダグデドの召喚だと推察されました。
しかしそれでは矛盾する描写、違和感のある描写があります。

  • ①38話でミノンガンの中にクマムシのような物が既にいる。この時点ではダグデドは死んでいないので何かがいるのはおかしい。

  • ②42話でダグデドが爆散する際、巨大なクマムシが現れ爆散と共に光が空へ昇っていった。時間操作による復活だとしたらこの描写の意味がない。

  • ③別時間軸からの別のダグデドの召喚であれば、オリジナルのダグデドは確実に死んでいるということである。いわゆるスワンプマン問題。最終話で情けない声を上げながら死ぬようなダグデドが、自身の死を笑いながら受け入れるだろうか。

これらの違和感を解消する答えは
『クマムシダグデドとダグデドボディを別々に復活させた』
だと考えます。
復活の手順は以下の通り。

  1. クマムシダグデドの予備の肉体をミノンガンの中に隠す。(①の描写。ダグデドのモチーフであるドゥジャルダンヤマクマムシは無性生殖によりクローンを作る虫である。)

  2. ダグデドの力の一部を五道化に分ける。

  3. ダグデドが死んだ際、魂が天に昇り予備のクマムシボディに宿る。(②の描写。キングオージャー世界は死の国が存在し、魂というものが実在する世界観である。間違いなくダグデド本人が復活しているので③の違和感も消える。)

  4. 五道化に分けた力を結集しミノンガンの時間操作を解禁。(クマムシダグデドは無力なので事前に力を五道化に分けておかないと時間操作が使えない。)

  5. 時間操作にて別時間軸からダグデドボディを召喚し、クマムシダグデドが乗り込む。

  6. ダグデドの完全復活。

この手順であればさまざまな違和感も消えます。
そしてこの手順が正しいとするならば、ダグデドは魂の行き先を、死の国から予備の肉体に切り替えているということ。
つまり最終話で死んだダグデドの魂は行き場を失い消滅。死の国から復活することも無いのかなと考えます。

ダグデドについて考察が必要な部分はこんなところでしょうか。
見返していく中でまた考察ポイントを見つけたら書いてみたいと思います。
最後まで読んで下さった方、こんな駄長文を読んで下さりありがとうございます。

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