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ドル基軸通貨制度・終わりのはじめ② 天然ガスの供給が止まる!


日露戦争は日本政府は途中でやめて講和した。これ以上やっても損すると判断したからだ。そしたら国民がおこって暴動起こした。(日比谷焼き討ち事件)政府は国民を弾圧して和平を強行した。
当然の判断。
ところがww2になると・・・日本は中国で戦争を始めた。当時のスローガンは「満州は日本の生命線」。生命線まもるために戦争も辞さないと。
ところが末期にはとんでもないことを言い出す。
「一億玉砕」とか。
生命線を守るために死のう!だって。
これは超国家主義という狂信。
同時多発テロのあと、ブッシュが「テロとの戦い」を宣言。これは神と悪魔の戦い(のようなもの)で、アメリカの側につくかテロリストの側につくか、二つに一つだなんて言い出した。さすがにこのときは西側の多くの国もドン引きした。とくにフランスはかなり強く反発した。
そしたらアメリカで「フレンチフライをフリーダムフライと呼ぼう」なんてアホなことを言い出した。覚えてるかな~?

さて、ウクライナでの戦争なんだけど。ウクのナチ化もミンスク合意違反もどうでもよくてとにかくプーチンは悪魔でロシアは経済封鎖で壊滅させなきゃダメだ、反対する奴はロシアの工作員か陰謀論者だ、ということにしたがってる奴らがいる。
経済封鎖にどれだけ効果があるのか、かえってこっちが苦しむだけなんじゃないかなんて議論は封殺されている。
戦争だろうが経済封鎖だろうが合理的でなきゃならないって当たり前なんだけど、この合理的判断を否定する狂信、反理性主義。反ロシアならなんでも許されるファシズム。これが西側諸国で猛威をふるってる。

とここまで書いたところでとんでもないニュースが。

Ukraine says it will block Russian gas supply to Europe

ヨーロッパはロシアの天然ガスにエネルギーの多くを依存してる。
ロシアに「ルーブルで払わなきゃ売らない」と言われて、さんざんゴネたけど結局ルーブルで払って天然ガス買うことにした。
そこにこのニュースだ。
ヨーロッパどうする?
いま西側で公式見解になってる見解・プーチン、ロシアは悪魔で人類の敵で、ウクラナチは悪魔と戦う天使の集団で人類の希望だっていうなら、これに反対できるか?
この結果、ヨーロッパ人がどれだけ冬の寒さに凍えて凍死者が出ようが、化学工場が操業できなくなって大不況になろうが、化学肥料つくれなくなってロシアに非友好国とみなされた国で飢餓が発生して何百万人が飢えて死のうが、反対できない。

ロシア、食品や穀物を「友好国」にのみ供給へ ルーブルや国家通貨建てで=メドベージェフ氏


反対するなら「確かにプーチンは悪魔だけど、我々はその悪魔と妥協して貿易を続ける」これを言わなきゃならない。
西側、とくにヨーロッパはとんでもない二者択一を迫られてる。

つづく

おまけ。


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