日記は書かないと言ったな?あれは嘘だ。

とは言いつつ日記ではない。
自分のことについて話すのは好きだが、書くのは本当に苦手だ。小学生の頃から感想文などで自分が感じたことを書き出すのが兎に角苦手だ。
たぶんほとんど何にも考えずに感覚で生きていたからだと思う。「感覚で生きてる」とか、なんか、ぶってるぽくて言いたくないけどこれしか言葉が思いつかなかった。これが勉強を疎かにした末路なのかもしれない。

ということで、自分の好きな『食べ物』の話をしようと思う。

自分は何よりも食べるのが好きだ。
前世は餓死したんじゃないかと思うくらい。
今はそんなことないが、小学校三年生ぐらいまでは吐くまで食べるなんてことも少なくなかった。今思えば何かの病気だったのかもしれないが、それくらい食べることへの執着があると思っている。


いやそんなことはどうでもいい。
今は『鶏大根』の話をしよう。

料理人の父から教わったレシピで、初めて調理実習以外で人に振舞ったのが『鶏大根』だった。
鶏肉の調理法の一つに『コーラ煮』というものもある。コーラで煮ると鶏肉が柔らかくなるというやつだ。
これを応用して鶏大根にすれば短時間でホロホロの美味しい鶏大根になるのでは?と何故かふと思った。
それはまだ私が正社員だった頃、宿泊研修期間中の休日の前夜に思いついたことだった。
幸い同期の皆は早めに晩御飯を食べ終えキッチンが空いていたし、明日は休みだから今のうちに作れば朝に食べられるな、と考えた自分は急いで近所のスーパーに走って材料を買いに行った。

鶏大根、普通のもも肉の細切れを使う人もいるが、自分は手羽元派だ。骨の周りの肉が一番美味しいとも言うし。
鍋に手羽元を入れひたひたになるまでコーラを入れて火をつける。
手羽元を煮ている間に大根を準備する。父がやっているのを真似て面取り(煮崩れしにくくなるやつ)をしたり、隠し包丁(味を染み込みやすくするやつ)をしたりしてみてドヤ顔してたが、今思うと別に長時間煮るわけじゃないからしなくても良かったのでは……?でも真似っ子したかったんだごめん。
切った大根は一度米のとぎ汁で茹でる。普通の水の状態から。そうすると柔らかくなるしエグ味も少なくなるらしい。父の教えで初めて知った。
あとは手羽元の方の灰汁を取りつつ、大根に火が通るまで待つ。

箸がすんなり刺さるようになったら手羽元の鍋に大根を入れて、醤油と味醂で味付けし、引き続き灰汁を取りつつしっかり煮る。
大根の色がいい感じになったら火を止めて蓋をしてあとは寝かす。朝になったらしっかり染みていい茶色になっていた。
自分が食べるからと結構な量を作ったので、同期の皆にも食べてもらった。好評だったのでめちゃくちゃドヤ顔した。人に料理を食べてもらうのって楽しい。
ただ、醤油と味醂でしか味付けしていなかったからか、自分は食べた時に何かパンチにかけているような気がした。塩とか麺つゆとか入れても良かったんだろうなと思う。当時は今に比べてもっと濃い味好きな時だったからかもしれないが。


書いてたらお腹が空いた。そういえば最近、夏だからか辛いものが好きになってきた。
もし書く機会があったら、次は辛いものの話でもしよう。


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