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メインストーリー09 セントミルス地方3 友へ向けられた凶刃

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かつて、フェアリスはセントミルス地方で山賊に襲われていたところをサーシャとルミナスによって助けられた。
二人に憧れたフェアリスは、トモダチになりたいと願い出て、快く迎えられた。
いつか恩返しがしたい、という願いを持ち続けて。


フェアリス
「何度きたってやっつけてやる~ ば~かば~か!!」

ルミナス
「…っつ‥ごめんヘマしちゃった‥あいつの攻撃よけ切れなかった。」

ルミナス
「傷はそんなに深くはないけど‥」

フェアリス
「‥!!!」

リリィ
「ルミナス、だいじょうぶ?」

サーシャ
「ルミナス、すぐ手当てをするぞ。」

サーシャ
「確かにやつら、今回は太刀筋が明らかにルミナスを向いていた」

実は主人公もそれには気付いていた。ただルミナスを守ろうとしとても、
敵の攻撃は苛烈をきわめ、全てを防ぎきることは出来なかった。
それほどの使い手だったのだ。

フェアリス
「ルミナスをなんで‥許せない!!」

フェアリス
「あいつを追っかけて全部聞き出してくる!」

フェアリス
「ルミナスとみんなは私が守るんだ!」(ダッ)

サーシャ
「フェアリス まて!!落ち着け!早まるな!!!」

ルミナス
「フェアリスーーーー!!!」

サーシャ
「まずいことになった。敵はかなりの手練だ。フェアリス一人でどうこうできる相手ではないぞ。」

サーシャ
「だがフェアリスはどうしたんだ。我を忘れて単独行動に走るなんて‥」

リリィ
「フェアリスはルミナスとサーシャの助けになりたい、恩返しがしたいっていつもいっていたの。
それが出来ないうちは本当の仲間って認めてもらえないって。」

主人公が小さく頷く。
フェアリスはルミナス本人達に吐露できない思いをリリィと主人公に打ち明けていたのだ。
心底、仲間を大事におもうからこその苦悩を。

リリィ
「だからどうしても大事なルミナスを自分の力で守りたかったんだと思う」

ルミナス
「…フェアリス…」

サーシャ
「‥っく‥バカやろう こうしちゃいられない フェアリスと敵を追うぞ」


フェアリスにとって、自分を助けてくれたルミナスとサーシャは憧れの存在で、本当の仲間と認められる存在になりたいと願っていました。
本人達にはずっと打ち明けられずに抱えていたものをリリィと主人公には幾度も吐露していたことからも、長い間、苦悩に耐えていたという負の面が浮き彫りになった……という気はします。

また、今回のストーリーでは、ガルダ国の刺客がルミナスを標的に絞っていたらしいことがわかります。
ガルダ国において大きな実権を握っているある人物にとって、ルミナスたちの動向が筒抜けであったことは、後々判明しますが、メインストーリーの時点ではガルダ国の上層部の面々はほとんど出てこないので、ラスドラの実質的な本編であるイベントストーリーの伏線……とも言えますね。



因みに、「リリィと主人公には打ち明けていた」……という部分は原文だと「リリィ」の部分が「フェアリス」になっているという誤植だったりします……念の為。。

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