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メインストーリー16 カームバルグ地方3 ビーダの過去

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一行の前に姿を現した、暗黒艇団団長ドズール・ヘルバード。
ヘルバードはサーシャにとっては最も古い知人であり、サーシャと同じ師匠から剣術を教わった過去があるが、国や仲間を捨て、ガルダ国に渡ったのだという。
そんなヘルバードは顔見知りのサーシャやルミナスの他に、ビーダにも見覚えがあるらしいことをほのめかして姿をくらました。
ヘルバードから一方的に自分のことを知られているらしい発言に、不機嫌になるビーダであったが……。


ルミナス
「また、ヘルバードの部下が襲ってきたね」

サーシャ
「ああ 真綿で首を絞められているような気分だな」

サーシャ
「ヘルバードが直接手を下すまでもなく遊ばれているようだ」

サーシャ
「だが、やつらの狙いは主人公と凛華。必ずいつか本気で奪いに来るはずだ」

リリィ
「怖いよ‥」

主人公は打ち震えるリリィを見つめた。
どんな言葉をかけるより強い眼差しで。

リリィは小さく小さく頷く。

ビーダ
「ほんとになんなのあいつら 腹立つ~」

ビーダ
「しかもあのヘルバードってやつ私のこと知ってるようなこと言ってた。」

ビーダ
「あんなやつ全く記憶にないんだけど、何か知ってることない?」

ルミナス
「うーん 私は全く‥サーシャは分かる?」

サーシャ
「私にも見当がつかないんだ。」

サーシャ
「だがヘルバードがガルダ国に渡ったあとに、幼い頃のビーダとなんらかの接点があった可能性が高い。」

フェアリス
「ということはもしかして、ヘルバードはビーダのパパとママのこと何か知ってるんじゃないの~?」

ビーダ
「べ‥別に親のことなんて興味ない!」

ビーダ
「あんなやつが私の小さいころ知ってるのが腹立つってだけよ!」

フェアリス
「わわわっ ビーダごめん‥」

ルミナス
「ビーダ、嫌じゃなかったら教えてほしいんだけど、ご両親のことほんとになんにも覚えてないの?」

ビーダ
「うん。物心ついたときには孤児院にいたから。」

ビーダ
「ただ‥」

ビーダは自らのペンダントを握り締めた。

ルミナス
「ただ?」

ビーダ
「ううん なんでもない 私の話なんていいの!先に進もう!!」

ルミナス
「ビーダ‥」


ヘルバードが幼い頃のビーダと接点があったらしい……と、サーシャが推測していますが、
ヘルバードが物心つく前のビーダを知っているということは、ヘルバードが師の下を離れ、ガルダ国で出世を続けていた頃から、ビーダが成長するほどの時間が流れている……と、なりますね。

もう一度、前回の記事でも引用したヘルバードのユニット説明を載せますが……


ヘルバードが師の下を去ったのは、彼女が15歳の誕生日の前日に起こった事件が発端。
更には、「暗黒騎士団長」の座に上り詰めるまでにも、多くの戦場を経験しているので、そこから更に数年が経過していると考えられます。
とすると、ヘルバードとビーダではおよそ一世代分ほどの歳が離れている可能性が高い……かと。

また、「幼少期はサーシャと同じ師の下で剣術を学んだ」とありますが、のちにサーシャと同じ師になる人物(フローディア)の下で、サーシャよりもずっと早くから剣術を学んでいた……という意味であると思われます。
というのも、前回の話を見ると……



ヘルバードの方が大分年上者であると推測できます。
昔は大分親しい仲だったみたいですね。
なお、ルミナスはサーシャと同世代。

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