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【レポート】IGLTA Global Convention(年次総会)プエルトリコ大会(後編)

 新通観光プロモーション戦略室の武田です。
 前編に続いて、10月4日から7日にかけてプエルトリコにて開催された「IGLTA Global Convention(年次総会)」の模様をお届けしたいと思います。

 その前編では主に講演会やセミナー、トークセッション、商談会や見本市といったビジネス色が濃いコンベンションの部分をお伝えしましたが、もう一方でIGLTA Global Conventionはネットワーキングを目的とした華やかなパーティーやレセプションがいくつか催されます。

とにかくド派手な「Opening Reception」

 まず、総会の初日の夜ですが、例年開催地の「ユニーク・ベニュー」にてOpening Receptionが行われます。今回のプエルトリコでは、ホストホテルとなるシェラトン・プエルトリコ・ホテル&カジノやコンベンション会場からも程近い「DISTRITO T-Mobile」という様々なエンターテイメントや食事が楽しめる複合施設にて開催されました。
 昨年のミラノ大会でのレセプション会場は、ルネッサンス建造物として名高いスフォルツェスコ城で趣ある雰囲気であったため、一言でいうと「真逆」。ステージ横の壁と高い天井一面のスクリーンにデカデカと映像が流れ、陽気な音楽とダンスで、まさに「ラテンのノリ」のプエルトリコらしいド派手で楽しいパーティーでした。

閑静な農場跡でのパーティー「Voyage」

 2日目となる10月5日は「Voyage」という人数限定の有料イベントで、約200名が参加。昨年のミラノでは市内中心部の高級ホテルにて、大阪観光局が2024年の総会誘致に向けたロビー活動として協賛とともにおもてなしの企画を色々と実施いたしましたが、今回のプエルトリコ大会では、ホテルからバスで40分ほど離れた郊外にある古くは農場の建物だった「Hacienda Campo Rico」というパーティー・スペースで開催。
 昨日のOpening Receptionとは一変し、また「白・黒・金」色着用というドレスコードもあり、賑やかながらも大人な雰囲気が漂う。ただ、ステージのゲストとして著名なドラァグ・クイーンが登場すると、その軽妙なトークで参加者たちは大盛り上がり。こちらも熱気あふれるパーティーとなりました。

総会を締めくくる日本のおもてなし「Closing Reception」

 最終日10月6日の夜は、伝統的な高級ホテル「フェアモント エル サンファン ホテル」で開催された、総会の締めとなるClosing Reception。ここでは次回開催地である大阪がパーティー・イベントの主催となります。ここでは、参加者が来年大阪(日本)に行きたいと思わせることが重要なミッションとなります。
 前回のClosing Receptionはプエルトリコが主催で、その時はホテルの宴会場の広いスペースにて「お酒とおつまみ、あと音楽は用意したから好きに楽しめ」と言わんばかりのパーティーで、10月4日にDISTRITO T-Mobileで開催されたOpening Receptionに相通ずるものがありますが、今回は大阪のみならず日本のメンバーが浴衣に着替え、一体となってアテンド。趣向を凝らしたイベントなどを企画し、約300名のゲストをおもてなししました。

会場は約300名の参加者長蛇の列。ステージでは日本各地のプレゼンテーションと、景品が当たるラッキードローが実施された

 ボールルームで、大阪他、今回参加したメンバーのうち東京・福岡のプレゼンテーションと、日本各地の景品やツアーをプレゼントする抽選会を実施。その後は、ホテル内の屋外プールに移動してのパーティー。日本から各自が持ち寄せた日本酒をカウンターで振舞うなど、パーティーは参加者からは大好評で、皆口々に「来年は大阪、日本に行きたい!」と熱く語っていました。その意味でも、このClosing Receptionは大成功に終わり、ミッションが果たされたと言えます。来年、また大阪で会えることを心より楽しみにしております。

 
 これにてIGLTA Global Conventionプエルトリコ大会は終了するわけですが、今回ご紹介したパーティーやレセプションの要素は、あくまで個人的な印象ですが、コンベンションの部分以上に、世界中に散らばるLGBTQツーリズム関係者同士のネットワークを築き、強固にする役割として重要な位置を占めていると感じました。私が関わった5年前の事業におけるファム・ツアーで来日してくれたメンバーの数人が今回の総会にも参加しており、顔を見かけると熱いハグで再会を喜んでくれて、こうしたつながりが今後のビジネスにも影響していくと改めて実感した次第です。
 
 来年の大阪ではきっと、来日したゲストが満足し、大阪そして日本を好きになり、その魅力をそれぞれのビジネス領域で拡げていただけることでしょう。そして2024年は日本にとってLGBTQツーリズムマーケットが大きな変革を迎える年になると思っております。
 
 今回も最後まで記事をお読み頂き、誠にありがとうございました。

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