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【レポート】IGLTA Global Convention(年次総会)プエルトリコ大会(前編)

 新通観光プロモーション戦略室の武田です。
 2023年10月2日の記事でお伝えしましたが10月4日から7日にかけてプエルトリコにて開催された「IGLTA Global Convention(年次総会)」に参加してまいりました。今回はその模様をお伝えしたいと思います。

※「IGLTA Global Convention(年次総会)」については、こちらの記事をご参照ください。

 10月2日(月)午後5時45分、羽田空港からユナイテッド航空で、まずは米国ニューアーク空港へ。あわただしくアメリカの入国審査を終え、乗り継ぎプエルトリコの首都サンファンのルイス・ムニョス・マリン国際空港に到着したのは夜中の12時頃。合計20時間以上のフライトでしょうか。
 
遠い—

 今回のコンベンションにおけるホストホテルである「シェラトン・プエルトリコ・ホテル&カジノ」までは空港から20分ほど。ホテルの入口やロビーにはLGBTQのシンボルカラーであるレインボーとトランスジェンダーのストライプが合わさった”Progress“プライドフラッグが飾られていました。
 到着が夜中であったため、その時は気づかなかったのですが、翌朝外に出ると、ホテルの入口のポールにはアメリカの星条旗、プエルトリコの国旗とともにレインボーフラッグが掲げられており「IGLTA Global Conventionに来た」と改めて実感しました。

 さてプエルトリコですが、さすが南国のリゾートだけあり、とにかく蒸し暑い。それが故ですが、ホテルや今回のメイン会場となる「プエルトリコ・コンベンションセンター」など建物内の空調がガンガンに効いており、外とのギャップで体調がおかしくなってしまうのでは(結局元気でしたが)と心配になるほど。非常に湿気が多いため、室内を乾燥させておく必要があると聞き、南国プエルトリコならではと感じました。

LGBTQ旅行系メディア「Pink Media」によるレセプション

 コンベンション開催前日となる10月3日の夜、LGBTQ旅行系メディアである「Pink Media」によるレセプションパーティーが、ホストホテルから車で15分ほどの旧市街オールド・サンファン地区にある雰囲気のあるバーで開かれました。それほど広くない店内におそらく100名以上が参加していたかと思います。世界中から集まった参加者たちはお互いに顔見知りも多く、ドリンク片手に談笑し、お店は非常に熱気に包まれていました。
 ステージでPink Mediaの方の挨拶などは少しありましたが、ほとんどの時間がそれぞれでおしゃべりを楽しむカジュアルなパーティーでした。

IGLTA Global Convention スタート

 10月4日、いよいよIGLTA Global Conventionがスタートです。
会場はホテルのすぐ近くにあるプエルトリコ・コンベンションセンターの3階、3,670㎡と広大なボールルームを講演会やセミナーなどを行うメイン会場と、商談会や見本市が行われるイベントスペースの2分割にして使用。ちなみにこのフロアのトイレは、通常は男女に分かれているものの、特別に「オールジェンダー」対応という形で、どちらのトイレも使用できる形になっていました。

会場のトイレは「オール・ジェンダー・レストルーム」として性別関係なく使用が可能

 メイン会場はステージと600席ほどのシアター形式となっており、IGLTAの活動報告やデータ発表、トランスジェンダー旅行やカリブ海エリアの状況等、テーマに沿ったトークセッションなど2日間に渡って実施されました。その2日目となる10月5日、総会の締めとなるFarewell Sessionでは、次年度のホストである大阪観光局のプレゼンテーションを実施。その後、今回参加した日本メンバーが壇上に上がり、会場から大きな拍手を受け、大いに盛り上がったそうです(私は「後編」でお伝えするクロージングパーティーの準備で、残念ながらこのシーンを見ることが出来ず・・・)。

 隣の会場では、まず「Buyer Supplier Marketplace」として商談会実施。日本からは大阪(大阪観光局)と東京(東京観光財団)がテーブルを出し、対応していました。この商談会の開示前に、いわゆる「アイスブレイク」という形ですが、参加者がマイケル・ジャクソンの「Beat it」に合わせダンスを始め、一通り盛り上がってからスタートという中々日本では考えられない光景に度肝を抜かれました。

 その後、この会場では翌日10月5日に渡り、「LGBTQ+Tourism Expo Networking Lunch」が開催され、各国の観光局やホテル、航空会社などおよそ50の団体がブース出展。大阪のブースでは、大阪のみならず、他エリアのパンフレットも設置して日本全体をPRし、多くの参加者が関心を持ってブースに訪れ、色々な質問をしていました。ちょうど昼に開催され、ランチビュッフェも同時に楽しめるようになっており、LGBTQのカラーを彩ったスイーツも並べられていました。

 同じプエルトリコ・コンベンションセンター2階のホワイエスペースでは、「メディア ネットワーキング展示会」が開かれ、世界中のLGBTQメディアやインフルエンサーを紹介するブースが38テーブル出展されておりました。インバウンド施策としてLGBTQツーリズムを展開する上で、ターゲット国や読者層などにより、実に様々なプロモーション手段が取れることを改めて実感いたしました。


 だいぶ長くなってしまいましたので、続きは後編でお届けしようと思います。


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