見出し画像

ミックス

「ミックス?」
柴犬、ダックスフンド、ブルドック、トイプードル、チワワ、ダルメシアン、ヨークシャーテリア、セントバーナード等々まあよくも純血犬が多種あることか。
 犬の散歩をみていると、たまにでかいゴールデンレトリーバーやチャウチャウを見かけることがある。
明らかに、飼い主を引き連れている。
と言って小型犬もたまに、飼い主の腕にだっこされて散歩しているが、まあこれも飼い主より上か。
 
 しかし、屋外で飼っている外飼い犬を、ほとんど見かけなくなった。
たまに、庭に放ってある犬に吠えられることがあるが、それでも基本家の中で飼っている。
 ある時、玄関に猛犬注意と貼ってある家から、一匹のチワワが出てきた時には、思わず「スキ」のスタンプを押したかった。

小さい大きいにかかわらず、もはや犬も立派な家族の一員なので、当然同じ屋根の下で過ごす。
いや、人間様よりよっぽど素晴らしい環境はおろか、栄養たっぷりの食事をしている。
エアコンも付けず、日々粗食を続けている身にとっては実に羨ましい限りである。
 
 そういえば、昔キャンキャン泣き続けていたスピッツなんか、近頃見たことないなあ。
今も存在するのだろうか。
昔はそもそも、のら犬が多かったし、犬の種類なんて知りもしなかったせいか、周りにいた犬はほとんど雑種だったような気がする。
純血犬として、知っているのは、テレビに出てくるラッシーとリンティンチィンのコリーとシェパードくらいだった。
 
我が家で一番最初に飼った犬も、保健所からもらった雑種だった。
今、「ミックス」というらしい。
なんかすごく素敵なネーミングだ。
ミックスジュース、ミックスジャム、ミックスケーキとミックスがつくだけで、なんかすごく美味しく可愛く感じるのは自分だけか。
あだち充のマンガにもあったなあ。
正式名称のチワワやマルチーズとかより、響きのいい、よっぽど可愛い名前だと思う。
 最近では、あえて純血犬どうしを掛け合わせ、チワプーとかマルシーズ等色々と名前までミックスにして生ませるそうだが、これもいわゆる雑種になるわけである。
 
 物は言いようかもしれない。
九州男児の親父と京女のお袋が作った俺は、九州と京とのミックスになるわけで、そのミックスの俺と奥様で作った我が子もミックスになるわけか。
なんかようわからんようになったが、
確かに、血統書はないから雑種だよなあ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?