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note ぴりっと小粒でおもろい柿の種

「南江、おまえ俺のスマホにメッセージを送った?」
「メッセージ?ショートメールのこと?」
「ショートメールかなんか知らないけど、お前のアバターの似顔と名前でどこかのサイトにいくらしい」
「ああ、ラインでnoteの俺の作品にとぶQRコードなら送ったよ」
「そうなの。お前の名前があったから本人かどうか聞いたんだ。よくある怪しいサイトに導入するようなものかと思った」
「おれおれ、おれが書いたエッセーを読んでくれよ。そのURLの下の絵をクリックすれば、ログインや会員登録をせずに読めるから、決して金なんか取られないから大丈夫よ」
「ログインもせずに読める?なんか怪しいなあ。この前も、なんかをクリックしたのか、3万円を払えってきたもんでね。信用ならんのよね」
「え~、それで払ったの」
「払うわけないじゃない!ただ、パソコンが動かなくなって修理にだしたから、結局、金を払ったようなもんだけど。
怪しいものには近づかないのにかぎるよ。お前のアバター怪しそうなサングラスかけてるしな。
それはそうと、何してるのかと思ったら作家になったのか」
「作家?そんな大げさなものじゃない。ただ、好きなことを勝手に書いて、ネットに載せてるだけだよ」
「ふ~ん、それ作家というんじゃないの?ただ、書くだけなら日記だけど、それを他人に読んでもらうんだろ。本を書くのと一緒だろ」
「ほ~。気づかんかったわ。作家か。今度から職業欄に作家と書くわ」
「いいね。早くいい本を書いて直木賞でも取ったら?おう、友達が直木賞作家か!おまえだったら10冊は買ってやるよ」
「ははは、直木賞ねえ、今度の天皇賞の方を取りたいわ!」

「ところで、ネットに載せるのにいくらかかるの?読んでもらっていくらもらえる?」
「載せるのに、お金はかからないし、読んでもらってもこっちにはお金は入らないよ」
「ええ?印税が入らないの?バッタもんか」
「いや、作品に金額を自由に付けて、有料で見せることもできるよ」
「え?じゃあ有料にすればお金が儲かるんじゃない?」
「確かに、誰かが買って読んでくれれば儲かるかもしれないけど、村下春樹や西野圭吾じゃあるまいし、わけの分からない作品に、なかなかお金までだして読むと思う?」
「まあなあ、南江幾乃ってどこの誰かも知らないよな。
作家ってのはやっぱり大変だなあ。職場の娘が芥川賞を取ったけど、たいした生活をしてないよ。その時はかなり持て囃されたらしいが、やはり一本二本ベストセラーの本を書いても、食っていくのは大変らしいよ」
「職業にすると、それで食っていかないといけないから、大変だけど、趣味の範囲なら、一人でも読んでもらえれば、それが結構書く原動力にもなるよ。自分の文書を他人に読んで貰えるだけで、意外と嬉しいもので、おまけにスキのスタンプを一個もらっただけで、テンション上がるもんだよ。
その点、このnoteって実にうまく考えて作ってあるよ。
ただ、受けばかり狙ってそこばかり気にかけるとダメで、つくづく何冊も出す人気作家ってのは、とんでもない才能の持ち主だと感じる。
 次元は全く違うけど、変に背伸びせず、好きなことをボチボチと書いていけるから、幸せな時間をもらっているのかもしれないな」
「いいね。書くことが幸せの時間か」
「だから、才能あるベストセラー作家なんかは、好きで書くことが幸せで、それでお金が稼げるんだから天職だよな。
小説家に限らず、画家や、音楽家、実業家や営業のサラリーマンだって、自分が好きでやって飯食えるなら、それが最高の天職じゃないかな。やはり、好きこそが一番だと思う」
「なるほどな、俺は仕事が嫌で嫌で、ただ生活するためだけに我慢して働いただけだった。才能があれば、好きなことをして食えたってことか。ただほとんどの人間が才能を生かしきれてないよな」
「まあな、それに気づいて花開かそうとしたら、時間はかかるだろうね。
俺たちはもう後がないからせめて、孫には好きなことしてほしいよ」
「しかし、ほっておいたら朝から晩までゲームしてるでえ!
まあそういう、俺も朝から晩までユーチューブ見てるがな」

「ところで、おまえが好きで書くテーマは何や?」
「おっ、やっと本題に気づいてくれたか。
テーマってことは特にないけど、何かひとつのできごとに、思わずクスッと笑える話しを書きたいと思っている」
「ふ~ん、皆が絶賛する豪華な料理や、奇麗でめちゃ美味しそうなケーキじゃなくて、ピリッと辛いあられの『柿の種』あたりを目指すのね」
「おお~それいいね。これからは、柿の種じゃないけど、友達にピリッと小粒でおもろい作家がいると自慢してもらってかまわないよ。noteの柿の種ね」
「わかった、ユーチューブで疲れたら、柿の種を食べながらそのおもろい作品を読ませてもらうよ。
ところで、noteってコクヨのノートのことか?」

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