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一票の夢

考えてみると、選挙で有権者それぞれに与えられている一票というのは、とてつもなく貴重なものなのだ。
年齢にも、性別にも、学歴履歴にも、収入にも、資産にも、職業にも、役職にも、容姿にも、身長体重にも、、、一切関係なく、無料で平等に同等の価値の一票が与えられている。
全員が一対一の関係。


大会社の社長で、すごい邸宅に住み、ええ服を着て、高級車に乗り、豪華な食事を文句をつけながら食べることができても、選挙ではみんなと同じ変わらない、ただの一票しか投票できない。
この一票の平等の対等性は、不平等渦巻く現代社会に生きる現代人の、奇跡に近い貴重な権利なのではないのか?


自分の儚い一票は、誰にとっても儚い一票。
票を集めた者が勝つ選挙は、見方を変えれば、一票対一票の潰し合いだ。
どこで自分の一票が痛切な意味を持つか、神のみぞ知る。
オレも一票、アンタも一票、五分と五分、対等だぜ、気持ち良くないか?
投票に行かんでくすぶっていても、それは相手に不戦敗。

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