#32【膵臓癌治療記23】投与30日目 ウィッグ調整

先日購入したウィッグの調整の話。

何日間か付けた状態で外出したが、なんとなく違和感があった。思いっきり被っているという感じはないのだが、なんとなく前髪が邪魔というか、なんと言うか、うまく言い表せない違和感。

購入時はそんなこと無かったのに、自分でセットしだしてから、なんかおかしいと感じる。ウィッグ初心者さん、そんなことありませんか?

せっかく高いお金を出して買ったので、完璧な状態で付けたいじゃない。というわけで、今日は購入した店舗で細かいメンテナンスをしてもらう日というわけだ。

ちなみに今回のウィッグ。値段はケア用品含めてなんと31万円!!!ビックリ。
昨年の抗がん剤の時も実は、適当にネット通販で6000円位で買ってみて、一回も付けなかったという衝撃の無駄使いをしたので、今回はしっかりと店舗型のお試しできるところにいった。
さすが高いだけあってサポート含めてしっかりしており、説明も分かりやすく色々なパターンを着けてみることができてしっくりくるのよ。
ウィッグは初めてなので色々と聞きながら試せるのもいいし、何よりも着けてみて自然と言うか、違和感があまり無いのが素晴らしい。
メンテもしっかりしてて購入後は基本的に無料で色々と相談に乗ってくれる。ウィッグのシャンプー方法とか、通常時のケアの仕方なんて通常生きているだけだと、全く知らないことを教えてもらった。
やはり、日々使うものについては、横着せず変にけちらずしっかりとしたものを買うべきだなぁと身に染みた。ホントに全然違うのよ。

そして全くしらなかったのだが、抗がん剤による脱毛でのウィッグ購入には、助成金が出るということを教えてもらった。手続きも簡単で、なんと10万円分まで助成される(住んでいる地域によって金額は様々らしいので、区のHPで調べてみましょう)
こう考えると、知らないことって一杯あるんだなぁと改めて気付かされる。

病気になってから、高額医療制度のこととか、会社の健康保険のこととかを知ったが、日本のこういったケアの仕組みは本当に良くできてる。普段は国に対してたいした感謝もせずにいたが、今一度見直す良い機会になったわ。

日本は良い国です(笑)

さて、ウィッグの話に戻ろう。
結論から言うと、私の装着の仕方に大きな問題があって、どうやら少しウィッグを前屈みに装着してしまっていたようだ。というのも私は病気になってからおでこを出すことに少し抵抗があったようで(なんだろう、自信の無さの表れかな)
全体的に前目になっていたため、冒頭のような違和感に繋がっていた模様。担当の方がちょちょっとバランスを整えて、ちょっとおでこを出してウィッグを後ろに下げただけで、驚くほど自然に、そして付け心地も楽になった。えっ、こんなに違う??というぐらい全然違くて、本当にビックリした。
前回の購入時にはまだ髪の毛があった(野球少年だけどね)ため、装着の位置が今とは違っていて、髪が抜けた完全体状態では↑の微調整が素人ではうまくいってなかっただけみたい。
再度ウィッグの微調整をしてもらい、更にしっくり。プロはすごいな。

想像だけだとうまくできているつもりでも、全く別物だということがわかったのは大きな収穫。これはなにもウィッグだけの話じゃなくて、他のことにも応用が効くんだろうと。
知ったかぶりはやめようと思った今日この頃でした。

明日からまた、外出が楽しみになった。

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