ヒーサン

45歳の普通の二児の父のサラリーマンが、5年後生存率49.5%~54.1%とされる膵臓…

ヒーサン

45歳の普通の二児の父のサラリーマンが、5年後生存率49.5%~54.1%とされる膵臓癌の1Bと診断され、120日間入院して4回の手術を経た挙げ句、まんまと転移再発し、532日目から再び始める抗がん剤治療の全てを、発覚当時の過去に遡りつつ、現在進行形の治療と共に綴っていきます。

最近の記事

【閑話休題】抗がん剤治療中だけど、母さんが俺のことを忘れた話。

母が、俺のことを忘れた。 たった10文字だけど、インパクトが強すぎるこの言葉は、ある日突然やってきた訳じゃない。7年程前に父親が他界してから、少しづつ、本当に少しづつだけど兆候はあった。 でも30代後半の働き盛りの俺は、仕事が楽しくて、忙しさにかまけて、母親は強いし大丈夫と勝手に思い込み、現実から目を背けてしまっていた。 優しかった母が、突然の父の死によってどれ程ショックを受け、どれほど寂しい想いをしていたのかを考えることもなく。 一人っ子の俺にとって母親は、昔から大好

    • 前回の投稿から、随分空いちゃいましたが無事元気に生きています笑 年度末と言うのもあって、滅茶苦茶忙しく。 またボチボチ書いてきます‼️ あ、健康維持のためゴルフ始めました❗

      • #57【膵臓癌治療記39】投与110日目 緊急入院

        はい。 入院です。 先週の金曜の夜から、喉の痛みと発熱。 嫌な予感するなぁと思いながら眠りについたんだけど、土曜日の朝には39度を越えていた。 そして、咳が止まらない。 人生でこんなに咳をしたことがないってくらいして、冗談ではなく腹筋が筋肉痛になった。 そして、声が出なくなった(無理に出そうとすると咳が先に出る) 最近金曜の夕方に発熱して、日曜の夜に解熱。というのが続いているけど、何かいつもとは様子が違うなぁと感じてはいたのです。 案の定、日曜になっても一向に収まらず

        • #56【過去に遡る13】人生初の大手術(を、受ける前の話)

          2022年 7/23(土)自宅 膵臓癌の告知に引き続き、1か月やそこらで大腸癌の告知を受けて数日、 なんで俺が、なんで二つも。とここ数日へこみまくっていたけれど、先生と話してまだ手の施しようがあるということを聞けて少し前向きになった気がする。 逆に膵臓癌からの転移だったらステージ4でほぼアウトだったことを考えると転移ではないことに感謝しよう。治せばいい話だ。 ストレスをかけないように、仕事をある程度減らすように言われた。 食事についてだが、食べてはいるのに、体重が徐

        【閑話休題】抗がん剤治療中だけど、母さんが俺のことを忘れた話。

        • 前回の投稿から、随分空いちゃいましたが無事元気に生きています笑 年度末と言うのもあって、滅茶苦茶忙しく。 またボチボチ書いてきます‼️ あ、健康維持のためゴルフ始めました❗

        • #57【膵臓癌治療記39】投与110日目 緊急入院

        • #56【過去に遡る13】人生初の大手術(を、受ける前の話)

          #55【膵臓癌治療記38】投与97日目 半端ない高熱と手の痺れ

          久々にヤバイの来た。 心が弱っている証拠かもしれないな。 私の抗がん剤の副作用は毎週木曜日と金曜日に訪れるのは前述の通りだが、今回もいつも通りにスゴいの来た。 まずは1つ目。 水曜日の夜くらいから、掌外沿(手の小指側の横の面)が少し気になっていたんだけど、木曜日になるとビリビリ痺れながら、もう痛い。風が吹くだけで痛い。なったことないけど、痛風ってこうなんじゃないかくらい痛い。仕事上PCを使うので拷問かと思いながら仕事しています。 ちなみにこの痺れ?痛み?は5日が経過した現

          #55【膵臓癌治療記38】投与97日目 半端ない高熱と手の痺れ

          #54【癌になって想うこと4】著名人の癌による死のニュース

          漫画家・倉田真由美さんの夫で、映画プロデューサーの叶井俊太郎さんが一昨日、すい臓がんのため亡くなったというニュースが入ってきた。56歳だったそうだ。世間的には若いのだろう。 叶井さんとは直接の面識はないが、同業という縁もあり、知り合いが仲が良かったりということも重なって勝手に親近感を感じていた。 すい臓がんが見つかったのが私と全く同じ2022年6月というのも偶然とは思えなかった。 叶井さんは抗がん剤治療をしなければ、“余命半年”と診断されたものの「治療をしない」という選択

          #54【癌になって想うこと4】著名人の癌による死のニュース

          #53【膵臓癌治療記37】投与85日目 心折れる音

          心がポキッと折れる音が聞こえた。 きっかけはどうしても気になったことを思いきって先生に聞いてみたこと。 正直なんとなくそうだろうなぁとわかってはいたんだ。 でも実際に専門の先生から、ハッキリと言われると、ズシンと心に来るものがある。 参った。 今投与している抗がん剤について。 投与の終了日が決まっていない。というのは以前もお伝えしているが、3ヶ月投与してみて効いているかどうかの検査を受けて、二歩進んで三歩下がっているという効いてるけど効いてない。という微妙な結果だっ

          #53【膵臓癌治療記37】投与85日目 心折れる音

          #52【過去に遡る12】膵臓癌+大腸癌=鬱になる?

          膵臓癌の治療中に、健康診断で要検査と出ていた便潜血の結果を受けて大腸内視鏡検査を行った。 肛門からカメラをいれる、例のアレです。抵抗あったけど、それどころじゃなかったので有無もいわさず検査優先にした。 結果としては肛門付近に腫瘍が見つかり、詳細な検体検査の結果、直腸に別のガンが見つかった。 膵臓がんとの関連性は幸いなことになくて(転移だったらアウトだったかな)多重癌という診断。 別の部位に同時多発的に別の癌が発生することを、医学用語で多重癌というらしい。 ↓以下簡易説明↓

          #52【過去に遡る12】膵臓癌+大腸癌=鬱になる?

          #51【膵臓癌治療記36】投与80日目 ダルさの理由(なんとなく)

          今まで火曜日に抗がん剤を投与して、図ったかのように木曜日と金曜日にダルさが来る。という話をしていたけど、先日看護師さんと話していて、これかもしれない理由がわかった。 ちなみに今週も例外なく、木曜日の夕方からしっかりと身動きとれなくなった。 抗がん剤を打つにあたり、最初に吐き気止めを入れるんだけど、これ簡単にいうとステロイドらしく、効果が48時間で切れるらしい。 48時間??? いつも気持ち悪い(ダルい)がやってくるのは、だいたい木曜日の夕方手前。48時間遡ってみると、ち

          #51【膵臓癌治療記36】投与80日目 ダルさの理由(なんとなく)

          #50【過去に遡る11】抗がん剤治療開始 2022年7月8日

          先日に引き続き、初めての抗がん剤治療開始から8日目~のダイジェスト。 思い返してみても辛かったなぁ、、、 今も抗がん剤やってるけど、初めての時は勝手もわからないから色々身構えて、でも良くわからず苦しんでいた記憶が、、、 7/8(金) 2回目の投与日。本日は体調がかなりよかったためあまり心配していなかったが、血液検査の結果、かなり白血球が減少していてやばかった。 この分だと来週は抗がん剤の投与はできないかもしれない。 今の状況で風邪やコロナにかかるのは非常にまずいので、

          #50【過去に遡る11】抗がん剤治療開始 2022年7月8日

          #49【膵臓癌治療記35】2月6日 運命の検査結果と第4クール開始

          11月21日から抗がん剤治療を続けてきて、今日はその検査結果(効いているのかいないのか)が判定される日。 正直、ここ1週間ずっとビビってた。 以前も書いたけど、何せ3/3で定期検診には引っ掛かってるもんで、良くなっている未来のイメージを1mmたりとも持てん。 「新しいところに転移してますね」 「肝臓にあった癌が大きくなっていますね」 「今の抗がん剤が効いていないようなので、次の治療を考えましょう」etc.etc そんな嫌なイメージだけが増大し、心を痛めつける。なかなか

          #49【膵臓癌治療記35】2月6日 運命の検査結果と第4クール開始

          #48【過去に遡る10】抗がん剤治療開始 2022年7月1日

          人生初の抗がん剤投与。 もちろん、今まで噂で聞くレベルでしかなくて、どういったものかは受けてみないと何とも言えない。 当時のメモを参考に 初回の投与から7日間をダイジェストで振り返ってみた。 7/1(金) 病院に到着してからは、採血をして今日の体の状態を記載、その後先生の診断を受けて科学療養室に来た。 初めて知ったのだが、抗がん剤投与の点滴の針は、医師じゃないと刺せないらしい。いつものように看護師さんにやってもらうのかと思っていたが そうではなかった。それだけ慎重に

          #48【過去に遡る10】抗がん剤治療開始 2022年7月1日

          #47【膵臓癌治療記34】投与70日目 CT検査

          抗がん剤治療を再開して、早いもので70日が経過。 思っていたよりも辛くて、思っていたよりも楽だった。 これは正直な気持ち。 なんのこっちゃと思う人が大半だろうけど、実際にそうだったのだから仕方ない。 気持ち悪さで身動きとれないときもあったけど、仕事もやれて、娘たちといっぱい遊んだ。 後悔してないけど、満足はしていない。 そんな感じ。 あー矛盾。 さて、表題の件 CT検査です。抗がん剤を再開して初の定期検査。 昨年の膵臓がんの手術以後、3回定期検査という名のCTを受

          #47【膵臓癌治療記34】投与70日目 CT検査

          #46【膵臓癌治療記33】投与65日目 副作用?

          昨日の夜、突然の頭痛。 手足が痺れるとか、呂律が回らないとか、吐き気がするとかではないので、脳の異変ではないと思うのだが、死と向き合っている今、かなりビビる。このまま頭パーンとなって死ぬんちゃうか、と思ってしまうのは、気が弱くなっているのかもしれない。 症状としては右耳の後ろが、5秒に一回くらいの頻度でピキンピキンとする感じ。 痛みの度合いは、例えが難しいがインフルエンザのときの体の節々が痛みに似ている。 ピキンピキンが来る度に、「あー」とか、「うー」とか唸ってた。今思うと

          #46【膵臓癌治療記33】投与65日目 副作用?

          #45【膵臓癌治療記32】投与62日目 今週は比較的平穏

          第3クールになって今までよりは強めの副作用に悩まされていたが、今週は比較的平穏。 今週は下の子の6歳の誕生日。 無事、迎えることができそうで良かった。 まだまだ生きるつもりだけど、精一杯の愛情を注ごうと思う。 いつ普通のことができなくなるかなんて、ちょっと前は考えなかったなぁ。

          #45【膵臓癌治療記32】投与62日目 今週は比較的平穏

          #44【過去に遡る9】鬱な日常と次なる試練 2022年6月27日

          6/27(月)  膵臓癌の告知を受けてから、初の出社。 やることの整理をいろいろとしていかねばと思っている。 まずは会社の人事から。 会社で加入している保険や会社のライフラインの充実っぷりに驚愕。 正直言って病気にならなかったら、気にもしなかったことだけど、仕組みも含めて驚いた。 病気や怪我で働けなくなったときに、こんなにしっかりと保証されているのか・・・・ 病院での支払いに対して上限額が設定されていて、それ以上の支払い分は全て保険で還付されるとか。休みは基本的に

          #44【過去に遡る9】鬱な日常と次なる試練 2022年6月27日