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虚空を眺めるアラサー独身生活 【#2 ゲーマー】

テレビゲームなんてやめて 早く寝なさい

ーmoon

前回のnoteのとおり、休日は調子が良ければ清く単調な生活をおくるのだが、反対に調子が悪い休日というのも多い。ぜんぜん多い。そしてそんな日は、丁寧に積み上げてきた生活基盤をあっさりと崩す。崩れ方によっては数日間引きずり、仕事にも悪影響を及ぼす。

どこで”転調”してしまうのか。その主要因の1つが、ニンゲンの四大欲求の1つ………「ゲーム欲」だ。ゲームは時として食欲や睡眠欲を追い越し、蝕む。



どうやら、僕はゲームに関しては「やり続ける力」があるようだ。勉強とか他ではないのに…

最近も、19時からずっと食事も睡眠もとらずに8時間くらいゲームを続け、頭が痛くなってしまった。そこまで来てようやく、僕の心の中の”コビー”が「もうやめましょうよ!! 頭がいっだいっ!!」と叫んでくる。それでもこの男はゲームを続けてしまうのだ。僕の心の中の"赤犬"が「所詮は敗北者じゃけぇ……」と煽っていた。

その後、流石にそろそろやめた方が良いかもしれない、と思った僕が何をしたかというと、ChatGPTに「ゲームをやり続けたら頭痛になりました。改善方法を教えて」と打ち込んでいた。こいつは懲りていない。

ChatGPTは「目の疲れかも知れません。目の休憩をしましょう」「脱水症状が原因かも。水分補給をしましょう」「悪い姿勢でゲームを続けると、筋肉が緊張し…」と色々教えてくれた。でも違うんだ。本当はこんな不甲斐ない僕に「今すぐゲームをやめて寝ろ」と叱ってほしかったんだ。ChatGPTはおまえらの母親ではないッ……!!


アホとしか言いようがない質問も真摯に答えるChatGPTくん



AIなんてない頃に時代を遡る。
そもそも、僕にとってゲームは世代、としか言いようが無かった。

2,3歳の頃の僕は、兄がスーパーファミコンをプレイしているのを、ずっと興味深そうに後ろから見ていたらしい。そして兄がいない時、意味も分かっていないのにそれを真似て、コントローラーをカチャカチャするのだ。

もちろん本当にゲームをやっている訳は無く、テレビに映っているのは無常にも、親がラジオ感覚でつけっぱなしにしていた「笑っていいとも!」だった。僕は、タモさんを動かしているのは自分だ、といわんばかりにカチャカチャしていた。勝俣州和、マチャミ、関根勤あたりもプレイアブルキャラクターだったろう。もちろん小堺さんも。

そんなゲーマーデビューから、幼稚園でポケモンが登場し、小学校でスマブラが登場し、中学で「チャリ走」が流行った。僕の成長過程で、男子の遊びには常にゲームがあった。ゲーム機も64、ゲームキューブ、DS、Wii、と姿を変えながら、共に成長してきた。
…いやコレなんならゲーム側の方が明らかに成長している。


社会人になり、子供の頃よりはゲームをやらなくなったものの、ハマってしまうと抜け出せないのだ。特に夜更かしが多く、深夜の静かな空間で自分を止めてくれるものはいなかった。ChatGPTくんに水分補給を…と言われた為、モンスターエナジー缶を開け、 睡眠欲がゲーム欲に打ち勝つまでプレイした。

「こどおじモンスター」になってしまうのを避けるために一人暮らしをはじめた筈だったが。。深夜に飲むモンスターは、本当にニンゲンから逸れてしまうのでは無いか、という罪悪感があった。

*きみは ニンゲンと モンスターの みらいを になうもの…

ーUNDERTALE
DELTARUNEの新チャプターが楽しみである


「アラサー独身生活」はぜんぜん成熟していなかった、という話。
ちなみに、ついついやってしまうゲームを避ける方法は物理的に遠ざけるのが一番で、僕はたまに会社のロッカーにゲームを封印している。これを書いている今冷静でいられるのは、それがロッカーに眠っているから、なのかもしれない…
*そうおもったら ケツイがみなぎった


続く


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