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宗教や信仰についての雑記 #56

◯失敗から学ぶように

先日、イーロン・マスク氏を取り上げたテレビ番組を見ました。
マスク氏は自社のロケット打ち上げが失敗したときに、「おめでとう」とツイッターに記したそうです。
それは、失敗から多くのことを学べるからという理由からだったとのことです。
失敗とは普通に考えれば、マイナスの負債のようなものですが、そこから新たなことを学べると考えれば大きな資産ともなり得ます。

トヨタ自動車の品質管理に「なぜなぜ5回」という言葉があると聞いたことがあります。
それは、製造工程に何らかの不具合等が発生したときに、まずなぜそれが起きたのかという直接の原因を突き止めて、更にその原因の原因を突き止める。そのようなことを5回繰り返しなさい、という意味だそうです。
無論、必ず5回でなければならないということではなく、そのくらいの姿勢でなければ真の原因はわからない、ということです。

失敗から何かを学び取って、その経験を資産とするためには、そのくらい徹底した原因究明が必要なのでしょう。
この「なぜなぜ5回」という言葉は、何か失敗したときにクヨクヨしている暇があったら、よく観察し、よく考えろ、というメッセージのようにも思えます。

私も以前、仕事である失敗をしたときにその原因をよく考えて、そのことを別の場所や業務て活かせないかという方向に頭を切り替えたら、心理的なダメージが軽減したという経験があります。
過去にこだわらず今できることに目を向けたことがよかったのがしれません。

失敗から多くのことを学べるように、己の内の悪への自覚が聖なるものへ向かう第一歩となるような気がします。
己の内にある弱さや愚かさ、醜さを嘆いてばかりいても何も変わりません。それはそれとして、今できることに集中したほうがいいのでしょう。

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