すごく頭が痛い 〜東大受験まで残り668日〜
軋んだ音を上げ扉が開く。
何度も聞いた音だ。この音の時は…
ドラえもんはため息をつく。
「ドラえも〜ん!!どうにかしてよ〜」
目を潤ませて立っている彼は"野比のび太"。ドラえもんが世話をする少年であり、この世界の重要なファクターである。
「のび太くん、どうしたの?」
「約束したんだ。一週間後空き地で僕を笑い者にしてした後は"裂く"!あいつらロクな人間にならないよ。」
「落ち着いて。何をされたの?一週間後何をするの?」
「だから空き地で!」
…
黙ってしまった。
…
「何だっけ…?」
なんてことだ。ドラえもんは彼の頭の悪さを改めて呪った。何故スネ夫が褒められていたのか。それすら分からずに彼は喧嘩を売ってきたらしい。
思春期らしい短気さは結構だが、彼はもう少し思慮深くなければいけない。
ため息を付く。
「のび太くん、何か手がかりはなかったの?」
「手がかり?」
「ほら、例えばスネ夫が何か持ってたとか、ジャイアンが何か言ってたとかさ。」
「うーん…それらしいのはなかったけど…」
「けど?」
「そういう事だったのね!って。」
「?」
「ほら、しずちゃんが言ってたんだよ。そういう事だったのね!って。つまり、スネ夫がしずちゃんの疑問を解決したってことだろ?」
「…」
そういう事だったのね…か。
本当に体調が悪いのでまた明日…
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