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第4回交流会レポート

■ 日時:2024年1月20日(土)20:00~21:00
■ 参加者数:18名
 


1.     獣医の池田先生のヤギの健康管理講座 

「ヤギの健康管理のコツは、ヤギの通常状態を把握すること」


ヤギの健康管理のためにはヤギの個体ごとの通常状態を把握しておき、何らかの変化や異常を発見できるようにしておくのがよい。
①お腹の張具合を覚えておく
 ちゃんと食べているか・消化できているか
 お腹を押して味噌のようなぐにっとした感触ならよく食べている。
 空洞のようなポンポンとした音がするとガスが異常発生している。
 炭水化物の多い飼料を控えるなど食生活の見直しをする。


②糞の状態
 シカの糞のようなころころウンチが通常
 塊になり犬のウンチになると不調 食生活の見直しが必要 
 下痢便だと要受診
③目の粘膜で貧血や脱水の確認
 目の粘膜が白いと寄生虫による貧血の可能性大
 夏場に赤いと脱水の可能性あり
 


2.事例報告
  田舎のお寺 ヤギを飼う 西脇市 名越さん

  

お寺の除草のために、もともとヤギ除草に興味をもっていた名越さん。
飼いきれなくなった2頭のヤギを保護することになり、ヤギを飼い始める。その後3頭のヤギが生まれ、譲渡や一時預かりなどで最大7頭のヤギを飼うことに。
始めは目が怖いと感じていた名越さんも飼っているうちにヤギがどんどん好きになり、ヤギは家族のような存在になっていきます。


名越さんのヤギたち

昨夏、事故でヤギを亡くしその対応に苦慮したことから、事前に飼う前の段階から死亡時の対応(化成場法の許可を受けた火葬場の確認、死亡診断をしてくれる獣医さんの確保)が重要なことを皆さんにお話しいただきました。
 

3.ヤギ飼育の情報交流会 「冬場の餌、どうしてる?」

 5名の方に回答をいただきました。
周囲の飼育環境の中で、竹や笹、常緑樹の葉を確保できている飼育者さんが多く、購入飼料をおやつや雨の日など外に出られない時に与える程度で、ほぼ飼料の購入なく冬場を乗り切っておられました。飼料の大幅な値上がりが懸念される昨今、環境や飼育態勢にもよりますが、周りに田園地帯があれば冬場も餌代の心配なくヤギを飼えそうです。

4.その他

これからヤギを飼育予定する人に飼育者から毒草対策のアドバイスがありました。
神戸市でヤギ除草を導入したい集落とすでにその集落近くでヤギを飼われている方の情報交流ができました。今後の連携にきっかっけになればと思います。
また、三木市のシバヤギ40キロ弱のお婿さん募集の情報発信をしました。
  
 

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