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英語が苦手な私が、「AI翻訳」の使い手になる道を模索する。

私は大学時代、ビジネス英語を専攻していた。なぜそれを選んだか。進路を決める時、特にやりたいことがなかったから

安定志向の私は、将来は地元で、できれば福利厚生の整った大企業に勤めれたらいいなと、ぼんやりと考えていた。

高校3年生の若者が、なんともつまらない発想というか、もっと具体的な職業を挙げて夢を語っても良いと思うのだけど、当時の私は残念ながらそれができなかった。

では、大企業に入るためにはどうしたら良いのか?世界の共通言語である英語のスキルを少しでも磨いておけば、就活で有利に働くと考えたのである。

だから、英語を学問として学ぶというよりは、社会に出た時に少しでも実践で使えるものにしたかった。

そんな理由で大学に入学した私だが、英語が好きか?と言われると、まったくそうではなかった。

英単語や文法を覚えるのはどちらかと言うと苦手。そして、海外の文化に興味があったかと言うと、そんなこともなく、むしろ安全で清潔で四季のある日本が大好き!

大学3年の時、イギリス・マンチェスターに3ヶ月間の語学研修プログラムに参加した。

異文化に触れること自体はとても刺激的で学ぶことも多かったけど、不慣れな土地で、しかもあまり親切でないホストマザーとの暮らしにストレスを感じ、せっかくの海外留学を満喫できずに帰ってきてしまった。

そんなやつが、コミュニケーションツールとしての生きた英語を習得できるはずもなく。
今に至るのである。苦笑

で、今の私はと言うと、希望していた、いわゆるホワイト企業と呼ばれるような会社に何とか就職でき、早14年となる。

そして、今私のメインのお仕事はと言うと、本社と海外事業体の情報窓口や、資料の翻訳。好きではない英語をガンガン使わなければいけない仕事なのだ。

タチが悪いのが、部署のメンバーは私のことを英語ができる人として扱ってくる。

翻訳や通訳を頼まれることが多く、頼ってもらえるのは嬉しいのだけど、今の英語スキルでは限界を感じることが多い。

頑張らなければいけないことはわかってる。
それを求められていることも。
でも、私自身がそれを求めていないのだ。

で、昨日こんな本を読んだ。

Google翻訳に代表される自動翻訳ツールを仕事でもプライベートでもどんどん活かしましょうよ!という内容。

日本に住んでいる以上は、英語の能力をキープするためにそれなりの努力が必要。
(ご著者は、日本人が英語をマスターするのに必要な時間は2200時間としている)

その学習時間、もっと別のことに使っちゃえば!という一つの提案だった。

英語学習が苦手で、そこに時間を割きたくない私にとっては、追い風になることは間違いない。

たぶんこんな本が出版されるということは、私と同じように英語を苦手と感じる日本人が結構いるということの裏返しなのだと思う。

ビジネスマン向けの英会話スクールやアプリもたくさんあるしね。

ちなみに本の最後で、これからの日本の英語学習についての問題提起もあった。

・英語教育は万人に必要なのか?
・英語教育は何故必要なのか?
・何を教えるから英語教育が必要なのか?
・自動翻訳を上手く使いこなしていく方法を教えるのは英語教育ではないのか?
・英語教育の担い手は自動翻訳を上手く使いこなせるのか?
・語学のエキスパートは「自動翻訳では代替できる類のものではない」が、どうやって教育するのか?
・英語は自動翻訳に任せればよく、英語教育ではなく国語教育を充実させればよいのか?

自動翻訳が着火した導火線が語学教育への問いを爆発させている。
隅田英一郎氏著/AI翻訳革命より

実際私の周りには、自分は英語が苦手で苦労したから、子供には同じ思いをさせたくないという理由で、幼稚園の頃から英会話教室に通わせている友人が何人かいる。

(念のため書いておくが、幼児向け英語教育を否定する立場なのではなく、英語に苦手意識を持っていて、且つ苦労してきた大人が一定数いるのだと言うことを強調したい。)

この手の議論は正解がないので、本当に難しいと思う。私の中でも、答えが見つからない。

そして

企業活動のグローバル展開のために英語を社内公用語にした企業がたくさんあったが、今や高精度化した自動翻訳を活用するように舵を切った方が良いのでないか?

とも書いてあった。
うちの会社の場合はどうなんだろう…
TOEICの点数が昇格条件になっているけど。英語スキルが重要視されない時代が本当に来るのだろうか…。俄かに信じがたい。

でも、ひとまず今の私が選ぼうとしている道は、『AI翻訳の使い手』になるということ。

うちの会社でも実は既に自動翻訳は導入されている。けど一部の限られたメンバーしかアカウントを持っていないし、何より翻訳品質がイマイチで、うちの部署では全然使わなくなってしまったのだ。

今日は直属上司との業績評価の個人面談があり、英語に苦手意識があることを素直に打ち明けたら、私の状況を理解してくれた上で、「部署全体の業務効率を上げてほしい。翻訳の仕事が一部のメンバーに偏る状況は良くない。」と、理解を示してくれた。

今はセキュリティの担保された、翻訳精度の高い新しい自動翻訳ツールの導入に向けて、関係部署と調整中。

ビジネス英語専攻だった私の変なプライドは捨てて、新しい道を模索してみたい。

まとまりのない長文を、最後まで読んでくださりありがとうございました。

良い週末をお過ごしください・:*+.


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