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世界の巨人を動かす生成AI

生成AIとは

ChatGPTに代表される生成AIが世界的なトレンドになっています。
皆さんも目にする機会が非常に増えたのではないでしょうか。

生成AIとは学習済みのデータを活用してオリジナルデータを生み出す(=生成する)AIを指します。
ちなみに読み方は「セイセイエーアイ」です。

これまでの機械学習では、人間がAIに対して明確な回答をあらかじめ提示し、AIはその回答を記憶・知識化することで「予測」できるようになっていました。

しかし、ディープラーニング(深層学習)を活用することによってAIは「自ら」学習を重ねられるようになり、あらかじめ学習データを与えずともAI自身がオリジナルコンテンツを生み出せるようになりました。

これが「生成AI」誕生の経緯です。

2022年は生成AI元年でしたが、25年には万能AIの時代に移ると予想されています。

AI大競争時代 CES2024(上)「AI生活革命」幕開け:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77639500T10C24A1EA2000/


ロレアルの生成AI活用

ロレアルは言わずと知れた化粧品業界のトップです。

100年の歴史を誇り時価総額は約37兆円にのぼる美容業界の巨人を突き動かしたのは、強い危機感です。

生成AI活用で競合他社に先行されると、顧客への価値の提供で遅れを取るという危機感がありました。

そこでロレアルは生成AIが顧客一人ひとりの肌に適した化粧品を提案するサービスである「ビューティージーニアス」を始めると発表しました。

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1560038.html


ビューティージーニアスは、利用者の肌の色調と状態に合う最適な化粧品と管理法を探してくれるAI秘書のことです。

スマートフォンで自分を撮影すると、化粧した後の顔や肌の画像を生成AIがつくり出すということもしてくれます。

例えばビューティージーニアスに「重要な会議のために11時間を越える飛行を終えてラスベガスに到着した」と言えば「重要な日には強力で自信のある表現をした方が良い」と答え、最適の化粧品と使い方を盛り込んだ動画を推薦してくれます。

ユーザーがもう少し具体的な情報を要求すれば、アイセラムと日焼け止め、保湿用ヒアルロン酸化粧品、ウォータークリームなどをどのように配合して使用しなければならないかなども教えてくれるのです。

また、髪を染める前に生成AIを活用してどのような雰囲気になるのかをあらかじめ知ることもできるようになるとしています。

美容という個人個人で異なる需要には膨大なデータを持つAIが最適なのかもしれませんね。

ウォルマートの生成AI活用

ウォルマートも生成AIを活用すると発表しました。

世界の小売業最大手のウォルマートも先端技術の活用には非常に前向きです。

ウォルマートの生成AIを活用すれば、「プロフットボールNFLの試合日に自宅でパーティーをしたい」と消費者がスマホ検索アプリに書き込むと、タコスやチキン、飲み物、最新の大型テレビなど商品リストを一瞬で作ってくれます。

このようにAIが消費者のパートナーとしての役割を持つと期待されているのです。

https://mpost.io/ja/walmart-unveils-generative-ai-tools-for-shoppers-and-associates-at-ces-2024/


このように一見テクノロジーに無縁の企業にも生成AIは有益であり、今後生成AIを使う企業と使わない企業では大きく差が開くのかもしれません。

まだまだ成長の余地が非常に大きい生成AI市場は今年もさらに拡大すると予想されています。

AI大競争時代 CES2024(上)「AI生活革命」幕開け:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77639500T10C24A1EA2000/


新しい価値がどんどん生み出させれるのはいいことだと思いますので引き続き注視していきたいと思います。

ロレアル、ウォルマートについても以下に記事を書いていますので読んでいただけると嬉しいです。


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