クボタの農薬制御システム
クボタは農薬の散布量を正確に調整するシステムを、2025年に海外で販売すると発表しました。
トラクターに搭載したカメラなどで果樹の高さや生育状況、虫の有無などを把握し、必要な場所に農薬をまくことで散布量を最大8割減らすことができるとのことです。
子会社が開発している農薬散布用のシステムを実用化し、トラクターの先端に取り付けた複数のカメラで、農薬を散布する果樹の位置や高さ、果実の育成状況、葉の生い茂り方、害虫のいる場所などのデータを取得します。
そこから得られたデータをもとに、農薬の量や噴き出す方向をリアルタイムで調整することができるとしています。
日本は作付面積が減少傾向で、農薬市場は縮小が予想されていますが、食料需要の高まりを背景に、世界の農薬市場は安定的な成長が見込まれています。
特に南米とアジアは成長を牽引する地域であり、ブラジルやインドがその筆頭です。
ただ、逆に欧州では2030年までに、化学農薬の使用量を15~17年の年平均に比べて半減させる目標を掲げています。
そのため、現時点で規制などがない地域でも、環境意識の高まりによって農薬の使用量を制限する動きが広がる可能性があるのです。
そこにクボタは目をつけました。
農薬は農業に必要なものです。
農薬を使用していない食物は安心ですが、害虫などに食い尽くされてしまうと元も子もありません。
特に世界では農薬は必ずと言っていいほど使用されています。
そのため、クボタのシステムを使うことで散布すべきところに絞って散布すれば大幅に使用量を抑えることができます。
また、農薬のコストも抑えられるというわけです。
クボタは最新技術を使って農業のあり方を変えようとしている企業だと思います。
農機の自動化や電動化もこれからの未来のために行っています。
そんな社会課題を解決する企業なのです。
クボタについては以下の記事で企業研究していますので読んでいただけると嬉しいです。
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