スナック菓子が食事の代わりになる?
日清食品HDは傘下の湖池屋と共に立ち上げた「完全メシ」ブランドの商品を拡充しています。
カルビーも健康維持をうたうサブスクリプションを開始するなど各社が健康系の新商品に期待をかけています。
完全メシは日清食品グループが展開するブランドで、必要な栄養素をバランスよく含む点を売りとした商品群です。
日清食品は焼きそばやカレーライスなど36商品を展開しており、スナック菓子では湖池屋のカラムーチョがシリーズ初となりました。
完全メシは味の濃い商品群で展開されていますが、その理由は栄養素特有の苦みなどを相殺しやすいからです。
そのため、主力商品のスープに浸した即席麺は現在、完全メシ化に至っていません。
ただ、手軽に栄養素を摂取できるスナック菓子は新たな市場として期待されています。
というのも今後、スナック菓子の市場規模は2028年に2023年と比べて年平均3.37%の成長を続け、約5億3800万ドルに達するといわれています。
最近の消費者は持ち運びが簡単ですぐに手に入る食品を求める傾向があるため、スナック菓子の市場はさらに成長するといわれています。
そして、中長期的にはスナック菓子が本格的な食事に変わる選択肢として登場する可能性もあります。
スナック菓子は手軽で便利な栄養・エネルギー源であるため、先進国では革新的なスナック菓子に対する需要は非常に高いです。
そのため、健康で栄養のあるスナック菓子を提供することは今後の消費者のライフスタイルを変化させる可能性もあるのです。
世界を見ても健康志向の人々が増えてきており、ペプシコは飲料に含まれる糖分やスナック菓子に含まれる塩分を減らしています。
また、それと同時に栄養素を含んだスナック菓子も展開しているなど世界の大手企業もこの市場を取り込もうとしているのです。
即席麺が中核事業の日清食品HDはジャンクフードのイメージ刷新における旗振り役であり、世界でも戦える実力があると考えていますので、新たな市場を取り込むべく奮闘してほしいと思います。
ペプシコについては以下の記事で書いていますので読んでいただけると嬉しいです。
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