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感動の再会

 この記事にご注目いただきまして、ありがとうございます。本来ですと、この話題は、今私がシリーズ化を企画している、「地域猫活動」の中のお話であります。今後これを時系列で綴っていくことにしていましたが、先日、とても感動した出来事がありましたので、順序が前後してお伝えしますことを最初にお断り申し上げます。
 地域猫活動をしておりますと、時期にもよりますが、子猫に遭遇することもあり、基本的には成猫はTNR、だいたい生後3ヶ月ぐらいを目安に、それより月齢の若い子猫だったら保護して、健康状態や人間に対する慣れなどの様子を見て、里親様募集というのが、よく各地で行われているパターンだと思います。
 私が本格的に地域猫活動を始めたのは2021年4月ですが、何とこの時に、初っ端から、いきなり考えてもみなかった課題に直面したのです。詳細は地域猫活動の中で詳しく述べるとして、この年の4月3日に、妊娠した地域猫を保護することとなったのです。とにかく、こんなことはまったく初めてのことですし、まして、今まで猫を家で飼ったこともないし、その生態についても、まだまだ知らないことだらけでしたからね。

5匹の赤ちゃん猫が誕生したんです。

 この母猫については、この年に最優先に避妊手術の対象リストに入っていましたので、もちろん我が家での子育てが済んでから、避妊手術は済ませてあります。
 子猫については、ありがたいことに、生後2ヶ月までに5匹すべての子が里親様が見つかり、現在各地で可愛がられています。
 その5匹のうちのオス1匹を、里親様として迎えてくださったご夫妻がいらっしゃいます。自家用車で我が家から1時間ほどの所にお住まいの、このご夫妻には、先日ほかのことで、今度は私がお世話になることがございまして、イベントの帰りに、お住まいに寄らせていただきました。つまり、譲渡した猫と再会というわけです。これまでにも、十数頭の子猫を里親様にお届けしましたが、ほとんどの方はSNSを通じての近況報告のみで、実際に会いに行くというのは、今回が初めてでした。これまでにも、SNSで送られてきた写真を見ては、目を細くしながら見ていた私ですが、あのほら、ちょうどあの気持ち、離れた所で暮らしている孫の成長を見守るおじいちゃんの気持ちですよ。それが今度直に会えるとなって、わくわくする気持ちで向かいました。

今は仲間が増えて2匹に

 すでにご夫妻は、ほかの所からも黒猫を迎えて、2匹の猫と「猫ライフ」を楽しんでいらっしゃるとのこと。私は、すでに2年近く経過するので、「きっとこの子は私に驚いて逃げ出したり威嚇したりするのではないか」と、不安も少しありましたが、そういうことは猫の話ではありそうなこととして、想定の範囲内と考えていました。しかし、会ってみてびっくり!
 私は思わず、「おじいのこと、覚えてる?」と聞いてみたら、クンクンと私の指のにおいを確かめて、ペロッとなめてくれました。覚えていてくれたんです! そしてさらに、抱っこまでさせてもらったのです。その瞬間、私は涙があふれてきました。人間の年齢に換算すると、小学校低学年程度の子と、23~4歳になるまで、ずっと会わずにいて再会したようなものです。
 今回の出来事で、本当に私は猫に対する認識を改めました。以前私の知り合いで、実際に猫をたくさん保護した経験のある人が言っていたことですが、「猫は世話されていたこととか、親猫のことをすぐ忘れちゃうよ。」などという話を聞いたことがありますが、いやいや、どうしてどうして、そんなことは、決してなかったのです。
 それは、猫という動物は、性格や能力にすごく個体差があり、忘れてしまう子がいたとしても、ちゃんと覚えてくれている子も、間違いなくいるということです。これは誰かからの受け売りとか推測ではなく、実際に私が身をもって体験したことなのでお伝えしたかったのです。

 本日も、記事を最後までご覧いただいた皆様、ありがとうございました。このお話の詳細については、今後「地域猫活動」のテーマで発信しますので、よろしければ、どうぞまたご覧ください。

猫の譲渡会の情報がございます。こちらのリンク先をご覧ください。


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