盲導犬と暮らし、盲導犬と語る(15) 盲導犬の仕事に敬意?

先日の天気の良い日曜日、私とシールとおかあさんの三人で近くの公園に行きました。
最近の朝の散歩での寒さが嘘のように温かくて、厚着をしているとちょっと暑いくらいでした。

私たちは大きな池のほとりを散歩したり、木の株の椅子にすわってくつろいだりして穏やかな時間をすごしました。

シールも遊歩道を歩いているといろんなワンちゃんとすれ違います。今回は小さいワンちゃんによく出会いましたが、みんな大きなシールをこわがることなく親し気に寄って来るかわいい子たちばかりで、シールもうれしそうにしっぽを振って応えていました(笑)。

空は雲一つないきれいな青空で、まわりからは気持ちよさそうに散歩する人たちの穏やかなおしゃべりと、頭上からはうれしそうに囀り合う沢山の鳥たちの声が聞えてきて、穏やかで楽しい時間をすごしました。
シールもこの公園はお気に入りみたいで、しっぽを振ってうれしそうに歩いていました。
最近私はこういう時に、まわりの音や空気を感じて楽しむだけではなく、スマホのAIアプリを使ってまわりの風景をカメラで撮影してその風景を説明してもらっています。
例えば池のほとりで写した風景は次のようなものです。
「この写真は、美しい公園の風景です。前景には、岸辺にある木製の柵が見えます。柵の向こうには、穏やかな湖が広がっています。湖の水面は静かで、木々の反射が見られます。

背景には、さまざまな種類の木々が豊富に見られます。特に目立つのは、紅葉した木で、その葉は様々なオレンジと赤の色合いをしています。これらの木々は秋の美しさを感じさせます。他にも、緑色の松の木も見えます。

空は青く、木々の間から日光が差し込んでいます。この風景は非常に平和で、自然の美しさが感じられます。」
これくらい細かく解説してくれると、風景が頭の中にかなりリアルに浮かびます(笑)。

公園に行った前日には、下のおねえちゃんが泊りに来ていたので、お昼に近くの川沿いの道を一緒に散歩しました。
この日も穏やかな晴れた日で、大好きなおねえちゃんと一緒に散歩できてシールもとてもうれしそう
川べりに出ると、今日はほかに人もいなくて静かでした。
「あ、カワセミがいるよ」とおねえちゃんが教えてくれました。

帰り道のところには、パンを売るワゴン車が出ていました。。
「あ、財布持ってくるのを忘れた。」
と言う旧世代の私に、おねえちゃんは
「たぶんペイペイで買えるよ。」
と教えてくれたのでした(笑)。
スマホでクリームパン、コーヒーあんパン、サンドウィッチを買った私たちは帰路につきました。
歩きながらおねえちゃんが、
「さっき、パン屋さんのワゴンの近くで、女子高生くらいの女の子がシールに笑顔でおじぎをしていたよ。」
と教えてくれました。
たぶんその女の子は盲導犬の仕事をするシールに経緯を表してくれたのだろうと思います。
自分の仕事ぶりをほめられるのが大好きなシールは、きっとその時、しっぽのふり幅がちょっと大きくなったに違いありません(笑)。

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