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著作権は難しい

※某出版社の編み物の本に関しての話です
以前、編み物ブログをしていた(面倒になってすぐやめた)
買った編み物の本や完成したもの。やっぱり写真を載せたい。
でも、実は手芸業界は凄く著作権に厳しい。
某手芸メーカーは、完成品はもちろん、そこの商品も一切載せちゃ駄目。でもそれを知らない人が多い。私もそうだった。
それで、ふと「どこまで載せていいんだろう」と気になった。誰か詳しい人に訊いてみようか…。
いやそれなら直接、出版社に…。ということで、毎号買っていた編み物本を出している出版社の公式サイトのメールフォームから送ってみた。
すぐに返信が来た。「直接お話したいので、お電話頂けますか」と書かれていた。
直接?ええんかな、ただちょっとブログに載せていいかどうか聞きたいだけなんやけど。
ても向こうから言ってくれるんだし。えっか。ということですぐ掛けてみた。
「少々お待ちください」と言われて10秒後。
「お待たせしました、編集長のAです」
「え?」
編集長さんっ?なんでっ??どうしてトップの方が???とアワアワする私に、優しく「大丈夫ですよ。お話聞かせてください」と優しく仰ってくださった。
お時間取らせてはいかんと、なるべく簡潔に話した。その間も心臓ばくばく。
「なるほど、分かりました。では簡単にご説明しますのでメモしてください」
ということで。
著作権は出版社、販売元、本に掲載されている物や道具やアクセサリー、衣装、撮影場所、モデルと所属事務所、デザイナー、カメラマン、ヘアメイクアップアーティスト…とにかく関わっている全ての人や媒体に著作権があるということ。
なので、一般人のSNSだからいいだろうということではない、違法は違法。
そして。
「私たちは、本作りに関わって下さってる全ての方々の権利を守らなければなりません」と、力強く仰った。
この言葉を聞いて「ああ、思い切って問い合わせして良かった」と思った。
SNSへの載せ方については、以下。
★接写したものは駄目。あたかも「自分がこの写真を撮った」という切り取り方をしたものはNG。
★SNSへ投稿する場合は「これは本を撮りました」と分かるように。ページを開いて「誰が見ても本を写したんだな」と分かるように、本全体が画角に入るように撮ること。本のタイトルや発売年月日、出版社名を記載すること。完成した作品をupする時も同様。さらに何号の何ページの作品と注釈をつけると、なお良し。
ということでした。編集長さん、お忙しいのにたくさんお話して下さって、しかも「読者の方から、こういう質問を頂けたのは嬉しい」と…。
以上は、ある出版社の本についてです。媒体によって違うと思いますので、気になることがあれば各々でお問い合わせください。

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