山川選手の獲得の必要性

FA選手の公示

 11月15日にFA宣言選手が公示された。今年は7名が公示された。海外FA選手は松井裕樹投手(楽天)、田村選手(ロッテ)の2名。国内FA権は西川龍馬選手(広島)、石田健大投手(DeNA)、山崎福也投手(オリックス)、平井克典投手(西武)、山川穂高選手(西武)の5名。この内松井裕樹投手はMLB挑戦、田村選手は宣言残留が表明されている。
 今年のFA選手の中で最も人気を集めているのが山﨑投手である。今年自身初の11勝を挙げるなど、先発投手の一角を担ってきた。Cランク選手である点も踏まえて6球団の争奪戦が勃発している。
 ソフトバンクも山﨑投手の獲得に名乗りを挙げているが、直帰の動きを見ていると山川選手の獲得に関する記事を多く見かける。ここでは山川選手の獲得の必要性を述べていきたい。
 結論から言うと高額の金額、補償を払ってまで獲得は否定的である。その理由を何点かに分けて説明する。

ウォーカー選手の獲得

 11月6日に高橋礼投手、泉投手とウォーカー選手のトレード成立が発表された。このトレードは両球団の思惑が合致したトレードであった。私もこのトレードは両球団のウィークポイントを補える素晴らしいトレードであったと思う。
 トレードで獲得したウォーカー選手ですが、ご存知の方も多いと思いますが守備に難がある選手です。なので守備が免除されるDHの起用が中心になると考えられる。現在のホークスでDHで起用される選手は柳田選手と近藤選手の2人である。来季の起用法はこの3人がDHと外野の2枠を埋める形になると思われる。山川選手はファーストとDHでの起用がメインになるが、DHを山川選手の為に使用するのは避けたいと考える。

ファーストと若手選手の出場機会の減少

 次はファーストとしての起用方である。2023年シーズンはファーストは中村晃選手が多く守備についた。中村晃選手は今年ゴールデングラブ賞を獲得した守備の名手である。守備率は規定イニングに到達した選手の中だとパリーグで1位である。同時にホークスの選手の中では希少な出塁率が高いバッターであり、2023年シーズンはパリーグ6位。ここ数年打率や得点圏打率の低迷は満足できる結果ではないかもしれないが、出塁面と守備面での貢献を考えると外すことが難しい選手。
 また、ファーストでの起用される若手選手の出場機会の減少も懸念される。来シーズンファーストでの起用が考えられるのは中村晃選手、リチャード選手、野村大樹選手、井上選手とドラフトで指名した廣瀬選手と少なくとも5人。4軍制を敷いているとはいえ、多くの育成選手が在籍し、スタメン選手の高齢化が進んでいる現状を踏まえると、山川選手の獲得は望ましくはない。

最後に

 誤解して欲しくないのが、山川選手が悪い選手と言いたいわけではない。素晴らしい能力を持った選手です。あくまでファンの意見ですが、山川選手が対戦相手にいることで相当なプレッシャーはかかります。逆にWBCなどで味方になった時はこんなに頼もしいのかとも思いました。長打力はプロ野球の中でも群を抜いている。ただホークスの現状からは少し補強ポイントがズレているのではないだろうか。

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