見出し画像

「駐夫」体験談-フランス・パリ


「駐妻」という言葉には馴染みがあるかもしれませんが、「駐夫」という言葉はあまり馴染みがないのではないでしょうか。

「駐夫」というのは漢字からわかるように、妻が海外に仕事で行くので、夫がその海外についてくということです。駐夫の人は、周りにはあまりいないのではないでしょうか。少なくとも僕の周りには日本に住んでいる日本人には知り合いでいません。

そして、僕自身も「駐夫」を経験しており、3年3ヶ月ほどフランス・パリに住んでおりました。その在仏中には、第一子を現地の病院で生まれ、現在は4歳児となっております。

最近、日本でも少しづつ多様性を認める流れともなっておりますが、まだまだ駐夫が少ないのが現状ではないでしょうか。またもし結婚しており妻の方が仕事で海外に行くことがあった時に、夫側の方が今の会社に留まるか、辞めるもしくは休職して一緒に海外で暮らすかという選択は、人生の中でも大きな決断と言えます。

僕自身が体験した結論としては、「駐夫」を経験することができて良かったです。

ただ気になるのはブランク期間とも言えます。駐在期間後には日本に帰国して、普通の方は会社員として働くので転職活動をする必要があります。

その当時、帰国したら仕事を見つけるのは大変だ、仕事先が見つからないなんて言われたこともあり、日本帰国後はどうしたもんだと考えたこともあります。しかしながら、全然仕事を見つけることもできますし、心配する必要はないです。現在、日本でも転職することが普通になってきてますし、35歳転職限界説も既に過去の話です。

人生は長いです。長い人生において海外で生活できるという経験は貴重ですし、そこでしか経験できないこともたくさんあります。

フランスに住んでいたことで、フランス人の友達、世界各国の友人・知り合いもできました。ゼロベースでフランス語を勉強しましたが、それなりにフランス語も話せるようになり、今でも不定期で勉強はしておりますが、引き続きフランス語は勉強していこうと思っています。フランス語での面接も経験したこともありました。

さらにおまけとして、仕事に対する価値観も変わりました。フランスに滞在してしばらくは、会社に行かない生活、ヤッホー!なんて思っていましたが、2ヶ月もすると、全然面白くなくなります

仕事がないから、生活にもハリがなくなり、おまけに知り合いもいないとなると誰かとコミュニケーションすることもなく退屈です。

そんなことを経験したこともあり、今話題になっている「FIRE」もあまり興味はなくなりました。もちろん働かなくても金融資産のみで生きれる状態はいいなと思いますが、基本的にはできる限り働いていきたいと思っています。

働かないと日々面白くないですし、仕事から得られるものは給与だけではなく、働くことで得られる感情報酬というものもあります。仕事を通じて得られる会社の同僚や関係者など、仕事をするということは結構尊いことだなと体感しました。

もしこれから駐夫として生活するのであれば、様々なコミュニティーに入ることをお勧めします。まず現地の語学学校に行くことをお勧めします。学校に通うことで友人もできます。今でもフランス語学校の友人とはしばしば会う関係です。

僕は最初はフランス語学校に通っていましたが、その後写真学校に1年ほど通っておりました。そこで学んだことを活かして、現在も写真撮影の仕事をする時もあります。写真を仕事にするということも、駐夫になったからこそできることになった経験です。

ということで、ざっととはなりますが「駐夫」という選択もありますということでした!

以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?