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パノラマ絵画140年の歴史Museum Panorama Mesdag(2021年9月21日)

テスト期間に入るまでは週1のペースで博物館に行けたらいいなぁ。なんて思っていたのに、1度行くと禁断症状が出てしまい、また予約してしまいました。無料なのはいいのですが、毎週のテストが水曜日で今日が火曜日なので今回のターゲットは

・1時間くらいで満足できる小規模な博物館

・考えすぎなくて済むようにコンテンポラリーアートは避ける

・家から徒歩10分圏内

・終了時期が近い企画展示のある博物館

ということで今回訪れたのはメスダフ・コレクション・ミュージアムDe Mesdag Collectie)のすぐ近くにあるパノラマ・メスダフ・ミュージアムMuseum Panorama Mesdag)です!この美術館には1880年に海洋画家であるヘンドリック・ウィレム・メスダフ(Hendrik Willem Mesdag)が委託されて描いたScheveningen(スヘフェニンゲン/スケベニンゲン)の超巨大パノラマ「パノラマ・メスダフ」があります。

私の感想

まず、感想から言うと、、、衝撃でした。暗い通路を抜け階段を上がってパノラマが視界に入った途端、ナチュラルなのにリアルではない風景とどこからが絵画でどこからがセットなのかわからない違和感に心臓がバクバクして手汗でぐちょぐちょになりました。隣にいたおばあちゃんも「OMG」を連呼していました。

それほど事前に詳しく調べることなく、上に書いた条件から絞ったので、実際にパノラマの写真を見たことはありませんでした。それもあってか階段を上がった時のバクバク感が半端ではなかったです。ここまでの体験は小学2年生のとき以来です。

小学2年生にしては身長が高かった私はUSJのハリウッド・ドリーム・ザ・ライドに乗れるということで何の迷いもなく列に並びました。(今日の体験では列に並んでる部分がパノラマの階段を登るまでの企画展示)ジェットコースターそのものではなく、小学2年生でこの乗り物に乗れるのだという事実が誇らしくて順番を待っていました。(ICOMカードで無料で博物館に入れる事実に感動する私)そして、ようやく順番がきて乗ってみると、内臓のふわふわした恐怖と手汗ぐちょぐちょで必死にバーにしがみつくことしかできなかった。あの体験に限りなく近かったです。ヒェー、興奮しました。

感想は最後に書くのが普通かと思いますが、どうしても書いておきたかったので先に書いておきました💦 ではでは、続いてパノラマ・メスダフ・ミュージアムについて簡単に紹介します。

パノラマ・メスダフ・ミュージアム

パノラマ・メスダフ・ミュージアムはオランダのデン・ハーグにある小規模の美術館です。(入り口が少しわかりづらいですがヒルトン・ホテルのすぐ隣です。)市の中心からは少し離れていますがトラムや自転車で簡単に行ける範囲です。目玉はもちろんメスダフの描いたパノラマ・メスダフですが、その他にも1860年から1890年にハーグで活動した画家(ハーグ派)の作品も常設で展示されています。展示されている作品は主に海洋画です。

企画展示の紹介

2021年9月26日までは「De Schilders van het Panorama van Scheveningen」(英語に訳すと「The Painters of the Panorama of Scheveningen」)というタイトルで企画展が行われています。

西洋におけるパノラマの歴史から始まり、パノラマ・メスダフができるまでの経緯、完成における重要人物(とその作品)などのストーリーが語られています。パノラマを展示の最後の目玉に、そこに至るまでのストーリーが写真や、技法の説明、スケッチなどと共に展開されているので進むにつれてパノラマへの期待がどんどん高まります。

メスダフと共にこのパノラマの完成に尽力した4人の重要なアーティストも作品とともに紹介されています。それらの人物というのが妻で画家のSientje Mesdag-van Houten , 同じくハーグ派のエッチャー兼画家のBernard Blommers, アムステルダム印象派の写真家兼画家のGeorge Breitner, そして、 ハーグ派の画家であるTheophile de Bockです。

最後に値段やアクセスに関する情報です!

チケット情報

チケットはその他のオランダの博物館と同様、オンライン予約をしていくのがおすすめです。Eチケットが登録したEメールに届くので、入り口で見せるだけです!チケットの価格は

大人:15ユーロ

12〜18歳:12ユーロ

4〜11歳:7ユーロ

0〜3歳:無料

と、結構な値段します。。。がオランダ滞在中にいくつかの美術館を巡る予定であれば、Museum cardの購入をお勧めします。

その他、以下のパスを持っていれば入館および企画展示観覧は無料です。*詳しくはミュージアムウェブサイトでご確認ください

ICOM card / Rotterdam pass / Dordt pass / Friends of Mesdag pass / ANWB E-Ticket / Ooievaarspas

*ウェブサイトや展示は英語・オランダ語・ドイツ語のみ対応しています

が、芸術の素晴らしい点のひとつは、楽しむのに言語が必要不可欠ではないところですよね。逆にキャプションを見ない方が自由に解釈でできるので新しい楽しみ方にも挑戦してみてください!

それでは、次回はアムステルダムのStedelijk Museumで行われているBruce Naumanの企画展についてかと思います。2週間後に訪れる予定ですので楽しみです〜!

所要時間

1〜1.5時間くらいで十分にみて回れますが、パノラマ自体は360度で詳細まで描かれているので正直何時間でも眺めていられます。今日は人が多かったので早めに撤退しましたが。。。

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