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シン・若手病院総合診療医カンファレンス 活動紹介

2021年11月6日(土)に,日本プライマリ・ケア連合学会と日本病院総合診療医学会初の共催企画として,「シン・若手病院総合診療医カンファレンス~専門医取得後のキャリアパスを考える~」をオンラインで開催しました!

私たち病院総合医チームは,日本病院総合診療医学会の若手部会と共同してその企画・運営を行いました.

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背景

病院総合診療専門医制度が2022年度より開始されること,総合診療専門医取得後のキャリアに関する2学会合同声明が発表されたこと等,両学会が共同して病院総合診療医を養成する制度や環境がかつてなく整備されてきています!

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そんな中,実際の若手病院総合診療医のキャリアパスやロールモデルを提示して若手のキャリアを支援することを目的に,卒後10年目前後の4名の若手病院総合診療医をお呼びしてキャリアに関するシンポジウムを行いました.

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各シンポジストから自身のキャリア紹介

2021シン・若手病院総合診療医カンファレンス.pptx

20211106  天野 キャリア スライド

病院総合診療医 講演 松本衣里.pptx

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まず,各シンポジストから,経歴,キャリア選択の決め手,影響した要因,専門医取得後のキャリア選択で何を考えどう行動しどんな成果を挙げたか,今何を考え何に取り組んでいるか,等についてプレゼンして頂きました.

橋本先生や天野先生からは,専門医取得後のキャリアとして病院総合診療医のスペシャルインタレストを伸ばしていくこと,また,マネージャー,教育者としての病院や地域への貢献の実践についても紹介して頂きました.

松本先生からは女性医師としてライフイベントがある中でもキャリアアップするための事前準備やマインドセットについてのお話がありました.

西村先生からはチャンスが来たらそれをつかめるような準備をしておくことで様々なキャリアが拡がってきた経験についてお話がありました.

キャリアに関するシンポジウム

シンポジウム

病院総合診療医のキャリアの魅力として,患者の困りごとに力を尽くして寄り添っていけること,柔軟で多様なキャリアがあること等が挙げられました.

総合診療の領域では何でもできてしまうような人が目立ちその中でやっていけるのかと尻込みする若手もいるという質問に対しては,地域医療を支える役割をチームで担い実直に普通の仕事をしている総合診療医がたくさんいることを見てもらいたいのでぜひ見学に行ってほしいと回答がありました.

また,病院総合診療医のコンピテンシーの一部として,何でも知らなければいけないわけではなく各領域で自分が診られる範囲をきちんと見定めて適切に専門家と連携できること,わからないことの調べ方や考えるフレームワークを身につけること,コンフリクトマネジメントやセルフケア等もあるという議論もありました.そういったコンピテンシーを明確にすることが必要ですね.

病院総合診療専門医制度に関する最新情報の共有

日本病院総合診療医学会 専門医制度準備委員会 副委員長の多胡雅毅先生に病院総合診療専門医制度に関する最新情報の共有をして頂きました.

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懇親会

夜にはzoomミーティングで懇親会を行い,小グループに分かれフリートークをしました!キャリアや働き方,リクルートなど幅広い話題が出て,新たなつながりもできました.

振り返り,まとめ

事後アンケートでは,シンポジストの多様なキャリアや考え方,率直な意見が知れたこと,リアルタイムで質問に対する回答が聞けるシンポジウムの時間が十分あったこと,両学会合同企画であったことをご評価頂きました.

若手から指導医,他職種まで116名もの方にご参加頂き,専門医取得後の病院総合診療医のキャリアのロールモデルやその魅力を知ってもらうことができたと思います.

キャリア支援に関する今後の課題として,個別相談ができる場の構築,多様なロールモデルの提示,プログラムや教育施設,大学院などの情報提供等があり,両学会で共同してさらに充実させていければと考えています.

なお,本企画の収録動画は,日本プライマリ・ケア連合学会のYouTubeチャンネルで公開されています.
ここでは紹介し切れなかった病院総合診療医のキャリアに関する率直なお話がたっぷり聞けて必見ですので,ぜひご覧ください!

①開会挨拶,両学会若手部会活動紹介,企画導入

②橋本忠幸先生キャリア紹介

③天野雅之先生キャリア紹介

④松本衣里先生,西村義人先生キャリア紹介

⑤キャリアに関するシンポジウム

⑥病院総合診療専門医制度に関する最新情報

⑦閉会挨拶

(文責:本田優希 聖隷浜松病院総合診療内科)

※当記事の内容は、所属する学会や組織としての意見ではなく投稿者個人の意見です。
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