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#47 たまには真面目な話

こんにちは、黒です。今日の内容はニュージーランドについてのお話になります。僕なりに調べたニュージーランドの問題点のお話になるので、見たくない方はそっと記事を閉じてください。

僕の周りには、ワークを取ってNZに残りたいと思っている人や、コロナの影響を上手く利用して、永住権申請をしてこちらでの生活を未来に考えている日本人に多く出会います。

それ自体は何も問題がありませんが、その中で日本の政治や現状に不満を言う人が多いことには前の記事でも触れたかと思います。そのような人はしっかりNZを調べているのかなと疑問に思います。

NZは世界的に見てどのような国なのか、僕なりに調べてみました。そして、あえて負の面となる部分を調べてみました。




世界でもTOPの銃社会

NZは、一般市民の銃保有率が意外にも高い。国民の3人に1人が銃を持っている計算になる。銃乱射事件も2019年クライストチャーチで、2023年8月、僕が住んでいるオークランドCBDで起きている。

農業国なので、農家からの要望があり、害獣駆除のために銃を所持する。そのため、田舎の町に行く際は、このことを念頭に置く必要がある。

また、市場ではまだまだ知らない部分で銃が流通しているので場所に限らず注意が必要である。地元の中学生や高校生は簡単に銃が手に入る。現地の人やギャングとトラブルになったら想像するだけで怖い。


健康面

薬剤師なので、こちらの問題にも触れたいと思う。2023年にNZでは政権交代があり、その政策の1つとしてたばこ禁止法を撤廃する方針を示した。これは健康面からみるとかなり衝撃的な内容だろう。

元々のたばこ禁止法は若者の喫煙を始めさせないために、ある一定の年齢以上の人でしか購入をできなくする内容だった。減税の代替財源を確保するために撤廃だそう。ちなみに今NZのたばこの値段は3000~4000円程する。

喫煙率は下がっているのに、将来的には増加に転調しそうな予感がする。また、オークランドCBDを回ると至る所にVAPEの店がある。たばこより安全という人がいるが、煙を肺に入れている時点で安全性は保障できない。

そして、NZでは若者の自殺率が世界の中でも非常に高い。日本よりも高い。その原因として、こちらの高校生に聞いてみたら家庭環境の悪化、薬物に手を出してなどの話が多いという。

次は薬物。覚せい剤や大麻などはもちろん禁止されているが、こちらでは簡単に手に入るそう。ちなみに大麻は結構街中でもその匂いを感じることがある。

黒は大麻のにおいが分からなかったが、匂ってきてそれが大麻だと教えてもらった。個人的にはたばこより不快なにおいで、ホームレスが吸っていた。覚せい剤になると警察はしっかり回収するが、大麻だと回収しないのも日常化しているという。

そして、意外にもNZの問題として、運動不足が挙げられる。WHOの報告書では、ニュージーランドの女子生徒の95%、成人女性の45%、高齢女性の62%は運動不足と表記している。

そして、医療従事者の人数が不足している。NZは、日本と違ってすぐに医師に診てもらえない。基本的には予約をして、1週間後なんてことも日常的だ。

緊急の場合、救急車や緊急外来にかかることはできるが、緊急的でないと判断されたら高額の請求をされる。このように、日本と比べて医療制度はかなり異なっているので注意が必要だ。

最後に1つ。2020年のWHOのデータによると、NZの皮膚がんでの死亡率は世界3位である。外に出て運動をしていて健康的になる一方で皮膚がんのリスクが上がることを考慮してほしい。



学力面

OECDが2022年に実施したPISAでは、NZの15歳の平均得点は読解、数学、科学で過去最低になった。実際に、僕の知っている限りでは、NZで優秀な成績だった人は海外に出ていく人が多い印象を受ける。

こちらは将来的な経済に関係する部分なので、優秀な人がNZから出ていく一方だと、少し心配になる。良い意味でも悪い意味でも放任主義がどう転ぶかは今後の動向次第である。


軽犯罪

NZに居る人なら必ず聞いたことがある車の被害。ガラスが割られて物が取られたりする。車庫にあろうが、住宅街にあろうが関係なく被害は起こっている。そしてある程度の被害額がないと警察は動かない。

これは万引きも同じで、被害額が小さければ犯罪者を逮捕することもできない。日本と大きく異なる部分だ。そして、このことを悪さをする人が知ってしまったので今現在こういった軽犯罪が増加している。


物価

まず、物価が高騰していて、上手くやりくりしないとお金は貯まらない。また、住宅の値段が日本より高く、安くても8000万位からのことが多く、住宅ローンの負債が増えている。

物価に関しては、僕がオークランドにいる間、パンのWhite Loafが美味しくて買っていたのだが、2.8→3.2→3.6→4.1と数ヶ月でかなり値段が上がっている。変動していないものもあるが、上がるものもある。

そして4月から最低時給が上がるタイミングで、多くの会社が同時に値上げを組み込んでいる。家賃、食品、サービスなどである。このタイミングであれば文句は言われないからだ。

なので、ワーホリの投稿で旅行、カフェばっかり行っているのを真に受けるのは危険だ。貯金が目的でないなら構わないが、頻繁に遊びに行ったりカフェ巡りをするとすぐに金欠になることを頭に入れておいて欲しい。


日本人の優しさにつけ込む悪人

これは色々な話を聞くが、英語が分からないことを利用して無理難題を押し付けたり契約させる人、また日本人だと安心させて日本人から騙そうとする現地住民の日本人など友達や同年代の人から色々聞いた。

自衛の手段としては、まず英語ができるようになること、書面にしたり契約内容をしっかり吟味すること、その日本人の噂や周りの評価を聞くことです。

NZに限らず知らない土地で騙してくる悪人は必ずいます。なので相談できる友達や大人がいればかなり安心かと思います。NZでもそのような相談ができる公共の場所があります。


まとめ

今回は住んでいて色々聞いたり調べたりして分かったNZの問題点を挙げていきました。色々SNSを通じて日本の問題点が挙げられていますが、どの国にも課題はあります。

僕自身はこの1年という短期間で丁度良いなと思います。ワークを取って残りたいかと言われれば、そういうわけでもなく、当初の目的を達成できているので結構満足しています。

新政権になった今、NZでのワークビザはACT党の影響で厳しくなりそうだし、コロナで永住権をラッキーで取れたとしても、今の政権は何かしら対策はしてくるのではないかと思います。

良い意味でも悪い意味でも制度は簡単に変わる国なので。調べるに越したことはないと思うので、自分の将来がうっすら見えている人は色々と調べることをおススメします。

お金を稼ぎに行く人、語学を学びに行く人、世界を知りに行く人、色々な人が安心して損をしないワーホリに行けるようにこれからも記事を更新していけたらと思います。


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