東大生・東大卒の恋愛事情・婚活事情【大学時代編】

愛読しているイブリースさんが東大生・東大卒の恋愛事情・婚活事情に関して解説されていた。筆者が見てきた感じでも概ね、このような感じであり、特に違和感はなく、共感できるポイントが多かった。

今回は、その中で、東大では王道とは決して言えないルートを歩んできた落ちこぼれ・はみ出し者の筆者からどのように東大生・東大卒の恋愛事情・婚活事情が映っていたかに関して述べてみたい。
東大のクラス、サークル、ぞの他の3つに分けて記述してみたい。

【東大の前期教養学部のクラス】
イブリースさんも言及されていたが、ここは圧倒的に東大女子の売り手市場である。筆者のクラスは盛んではなかったが、他のクラスでは結構盛んであったようで、早い組であれば、オリ合宿が終わった段階~5月祭にかけて交際を始めるカップルがポツポツ出てき始める。
特に男女比が歪な東大文一・文二は熾烈と言う印象だ。最初から諦めてる・参加しない男子も存在する。特にこの科類はエリート志向が全般的に強いので、恋愛面でも、東大生の中で「優秀」とされる男子学生が東大女子とくっつく傾向がある。東大文一や文二の女子学生と言うのは、本当に優秀である。恐らく日本でトップクラスに就活にも強い層である(最強なのは、東大理系院卒の女子)。社会人になって幾分か経った今でも、彼女たちと接するのは若干恐怖であるし、正直日系金融機関にはあまり存在しない。(彼女たちの多くはもっと他の花形の進路を歩んでいる)
逆に言うと、文二のチャラ男たちは最初から東大女子にはあまり興味がなく、他大とのインカレなどで彼女を作るか高校時代からの彼女がいたりする。彼らは根っからのハンター(狩人)なのである。

文三や理二・理三の場合は、クラスの3~4割程度を東大女子が占めるので、クラス内でくっつく傾向が高い。文三は進学振り分けの競争が大変なこともあり、インカレサークルにはあまり出没しない。東大の中では、薄っすらとしたカーストとして、学内サークル≻インカレサークルという序列が存在するので、東大女子が周囲に多くいる中で、インカレサークルに入りにくいというのもあるのかもしれない。
少し余談にはなってしまうが、文三や理二・三はクラス仲が良く、文化祭でも積極的にクラス単位で出し物をやっているイメージである。
クラス仲が良いという事は、逆にはみ出し者には厳しいという事である。
筆者のような発達障害傾向には、このような密な繋がりはかなり荷が重いので、文二のようなハンター集団で、外部に目が向いている組織と言うのはかなり居心地が良かった。
言ってしまえば、文一、文ニクラスというのは雰囲気自体がコンサル的、外部志向的で文三、理ニはJTC的、内向き志向である。
文二、インカレサークル、経済学部はいずれも外部に目が向いている集団なので、発達障害傾向の学生には(少なくとも学生時代は)居心地の良い環境である。

話を戻して、理一のように極端に男子生徒が多い環境では、逆に女子は男子として扱われるようになる。不思議なもので、3~4割女子が存在する環境では女子として扱われる一方で、1割を切ってくると男子に同化していくのである。結果として理一の生徒の中で一定水準のコミュニケーション能力がある学生(当然ではあるが、東大生のコミュニケーション能力自体がそんなに高くないので、コミュニケーション能力偏差値で45くらいで十分)は、インカレサークルに入ることになる。東大の数多存在するインカレサークルを支えているのは、実は理一の学生なのである。
実際筆者が入っていた運動系のサークルも理一の学生ばかりであった。

筆者の場合は、発達障害傾向があり、授業にあまりコミット出来ていなかった点、学業も振るわないかつ周囲と全然違う授業を受講していたから初っ端から割と孤立していたこともあり、東大女子とは全く関りが無かった。
経済学部に進学後も王道系のマーケティングやマクロ経済系のゼミではなかったことから、東大女子とは引き続き無縁であった。同じキャンパスに生息しているが、全く交わらない世界と言うのが本当に存在するのだ。筆者は、実は東大のキャンパスの中にあるTAC等の予備校に通っていたのかもしれない(笑)


東大に限らず、基本的に上位大学特に理系は男女比が歪で圧倒的に男余りである。
これらの大学群に属する女性は就活もその希少性からうまくいくことが多いので、かなりお得だと思う。
下手に男女比が1:1に近づきつつある医学部に行くよりも恋愛面では良い思いが出来るだろう。ネックは民間就職してしまうとキャリアの断絶に対する耐性が無くなってしまうことか。(これが優秀な女子学生が医学部に殺到する理由でもあるのだが)
逆に男子は苦しい。在学中も苦しいし、社会人になって地方の研究所や工場勤務になると相手探しは難航する。その一方でコンサルや総合商社、金融辺りに就職すれば勤務地ゆえにあっさり相手が見つかることが多い。(そこにも当然競争は存在するのだが)
相手探しと言う観点では女子は医学部or難関大学(理系、情報系に行ければベスト)、男子は医学部一択だろう。

【インカレサークル】
筆者は当初学内系のサークルとインカレに入っていたが、前者があまりにも官僚的で辛くなったので、結局インカレの運動系のサークルの方にコミットするになった。
インカレサークルに入れば、モテモテになれるのではないかと東大生の多くは期待して入るのだが、現実はそんなに甘くない。
特に厳しいのは、1年生の時だ。
1年生は、男子は1男、女子は1女という括りになるのだが、1男のサークルの中での立場は一番下である。その反対で女子は1女が一番チヤホヤされる時期である。
このためかなりの学歴差があるにも関わらず、東大男子は最初は恋愛面で苦労することになる。ただ面白いことに、運動系のサークルではやはり実力がものを言う世界なので、1男であってもその競技が上手いものは、最初から先輩がチヤホヤすることもあって、その限りではないことが多い。

この年代の女子は基本的に年上の男性が好きなことが多いので、2男、3男と学年を重ねるにつれて男子はモテるようになってくる。競技が上手い男子でリーダーシップがあるものは、ブサメンでも美女と付き合っていることも普通にある。これがインカレサークルの面白い点と言うか醍醐味でもある。
文系はこの点不利だ。4年間しかなく、就活に時間を割く必要があるので、意外と一番モテる時期を享受できない。
その点やはり強いのは理系の院生だ。彼らは年上である点を活かして一部は3~4歳年下の女子学生と付き合っていたりする。(学生時代のこの年齢差は大きい)

東大のインカレサークルであるが、相手は基本的に女子大がメインである。
東京のインカレサークル事情において、立地はかなり重要なファクターである。例えば国立にキャンパスがある一橋のインカレ先は、国立に近い津田塾であるし、東工大であれば、清心女子大が多くなってくる。
東大であれば、駒場は渋谷に近くアクセスが良いので、西荻窪にある東京女子大や、仙川にある白百合、更には広尾にキャンパスがある聖心女子大、雑司ヶ谷にキャンパスがある日本女子大のインカレサークルが特に多い。また見逃せないのがお茶大である。こちらは茗荷谷にキャンパスが所在し、本郷に近いため、こちらのインカレ先も多い。東大生の彼女は、1,2年は東京女子大、3年以降はお茶大であることが多い。
東大はその立地の良さとブランド力から多くの女子大から学生を惹きつけることが出来ている。やはり恋愛において立地と言うのは、かなり重要なファクターなのである。
ちなみにイブリースさんも指摘されていたところではあるが、早慶や上智更にはマーチのような東京の有名私立大学とのインカレサークルと言うのは、存在するようで、実は殆ど存在しない。
東大生がこれらの大学群の学生と付き合うのは思いのほか難しいのだ。
やはりこれらの私立大学では、東大ほど男女比が歪ではないので(むしろ半々に近い集団の方が多いだろう)、わざわざ東大のサークルには入ってくれない。内部で完結してしまっているのである。女性は特に集団内で相手を見つけたほうがリスクも低いので。
筆者も東大に入るまでは、他大からも積極的に誘いがあると勘違いしていたが、全くそんなことはなかった。本当は慶応や上智、更にはICUの学生と一度は付き合ってみたかったのだけれども。

恐らく男女比が3:7の上智の外国語学科の男子学生の方が遥かに多くのチャンスに恵まれているだろう。
ここが東大の弱点だと思う。高学歴なのに一馬力で、世帯年収が意外と高学歴でも伸びないのはこの辺りに原因がありそうだ。
逆に言うと上智や東京外大更にはICUの男子は学生時代から付き合っていた彼女と結婚すれば、あっさり東大や早慶の男子に世帯年収で勝てるかもしれない。

ちなみにこの女子大の学生と言うのは、どうなのよと言うところであるが、彼女たちは基本的に優しく謙虚だ。筆者のような落ちこぼれに対しても分け隔てなく接してくれた。
彼女たちは自分たちが高学歴ではないことは自覚しており、一枚下手に出てくれる。
ここまで共働きが一般化する世界線でなければ、彼女たちと結婚した東大卒は幸せな家庭を形成できるのではないかと思う。

【その他】
その他としては、マッチングアプリや出会い系、バイト先、更には就活等の大学内の関り以外のコミュニティである。
まず、筆者の時代はマッチングアプリが殆ど普及していなかった。今の学生であれば、マッチングアプリでの出会いも期待できるかもしれないが、基本的に若すぎる男子学生はそこまで需要が無いので、厳しいかもしれない。
バイト先も意外と厳しい。まず東大生がバイトしがちな塾講師の世界も高学歴を対象としたものは女子学生が少ない。
飲食系は、逆に学歴差がありすぎたり、そもそも東大生が活躍するバイト先ではないので、チャンスが溢れているという認識はない。
東大生にとって意外と出会いのチャンスに恵まれているのは、就活である。ここはある意味絶好の出会いの場でもある。
東大の学生が輝けるタイミングでかつ今まで交わることが無かった、早慶や上智更にはマーチの学生と接点を持てるチャンスである。
但し残念なことにこれらの大学の学生は既に学内で彼氏がいるケースが多いのでそこまで期待値は高くないかもしれない。

最後となるが、東大生の中でも上京組と言うのは基本的にお金がないものが多い。駒場も本郷も立地が良いので家賃だけでも最低でも8万程度は要する。それに加えて生活費もかかるので、最低でも月に15万程度はないと生活できないだろう。親の仕送りで15万もあればラッキーだが、多くの場合はそうも行かないので、基本的にはバイトをすることになる。
そのため上京組と言うのは時間とお金の両方がないものが多い。
下宿組の中で一番金銭的に余裕があったのは、関西勢かもしれない。関西は、結構裕福な家庭の子息が多かった。(当然他の地域から来る学生も、日本全国で見れば裕福な家庭のものが多いのだが)
実家勢は逆に親の目があるので、激しい遊びは出来ない。
このように考えると、東大生は在学中は意外と恋愛からは縁が無いように思える。
次回の記事で述べるが、東大生の市場価値が上昇し始めるのは社会人になってからである。(面倒になって執筆しないかもしれないが)