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みんなで育てよう パブリックなオープンスペース 土木学会誌2024年1月号特集

毎月1日は弊会の会誌である「土木学会誌」の発行日です。
(が、1月号は年末進行で刊行が12月中になっております)
2024年1月号特集は 「みんなで育てよう パブリックなオープンスペース」。
以下、特集目次をご案内します。

本特集を通じて、屋外公共空間がもっとオープンなスペースとなるために必要なことは何か、土木技術者の役割は何かについて考えるきっかけとなりましたら。


土木学会誌2024年1月号表紙(表紙写真:山崎エリナ)

公共空地の整備・維持管理の効率化が求められている。公共空地の整備・維持管理に関する条例が改正され、管理主体や利用者層にも変化が生じている。本特集では、屋外公共空間の未来を展望しながら、人々のための屋外空間整備に不可欠な要件とは何かを整理し、関係する主体を明らかにし、その連携のあり方を考えることを目的とする。

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Efficiency in developing and maintaining public open spaces is being sought after. As regulations concerning the development and maintenance management ofpublic open spaces are being amended, there have been changes in the management entities and user demographics. The purpose of this special feature is to con- template what constitutes essential requirements for the development of outdoor spaces for people, identify the key actors involved, and consider how they should col- laborate, all while looking ahead to the future of outdoor public spaces.

ABSTRACT -JSCE Magazine Vol.109 No.1 January 2024

みんなで育てよう
パブリックなオープンスペース-目次

オープンスペースの過去・現在

インタビュー|日本におけるオープンスペース政策を振り返る
[語り手]石川 啓貴(国土交通省都市局 公園緑地・景観課 公園利用推進官)/松岡 里奈(国土交通省都市局 まちづくり推進課 事業管理係長)/田中 里佳(国土交通省水管理・国土保全局 河川環境流水管理室 企画専門官)/嶋田 博文(国土交通省鉄道局 都市鉄道政策課 駅機能高度化推進室長(前・道路局 環境安全・防災課 道路環境調整官))
[聞き手]眞鍋 政彦(土木学会誌特別編集委員)/川口 暢子(土木学会誌編集委員)

インタビュー|ライフスタイルから考えるこれからの公園
[語り手]真田 純子(東京工業大学 環境・社会理工学院 教授)
[聞き手]眞鍋 政彦(土木学会誌特別編集委員)/川口 暢子(土木学会誌編集委員)

COLUMN|屋外の公共空間

いま、誰がパブリックオープンスペースをつくり育てているのか

都市空間には多様な機能の充実を求めたい。でも、一つ一つの要求に応えるだけでは質の高い空間は育めない。パブリックなオープンスペースは、「あなた」や「私たち」が必要とする多くの要求が共存するための余地やバッファ、緩衝地帯として緩やかに機能するのではないか。
共存を考えるためのキーワードとして、次の四つの視点を取り上げ、事例を見て行こう。

イラスト:林 匡宏((株)commons fun 代表取締役、絵師)

視点①暮らしと自然

利用者層が変化しつつある公共空間において、ライフスタイルの中に自然環境のような存在の豊かさをどう織り込んでいくといいだろうか。都市の自然に積極的に関わろうとする「市民」の活動を紹介。

都市の自然と暮らしの「景営学」
-ガーデニングからランドスケーピングへ-
武田 重昭(大阪公立大学大学院 農學研究科 緑地環境科学専攻 准教授)

河川空間における地域とつながりの強いオープンスペースのつくり方
林 博徳(九州大学大学院 工学研究院環境社会部門 水圏持続学講座 准教授)

視点②日常と非日常

日常と非日常は同じ場所であるからこそ、どのように関わり合うべきなのか。河川空間と道路空間を事例に、同一空間を異なる状況を考慮して整備・運用するためのヒントを紹介。

日常と非日常の間
星野 裕司(熊本大学くまもと水循環・減災研究教育センター 教授)

非日常的な実験「Park(ing)Day」を通して日常的な風景を模索する
小原 拓磨((一社)ソトノバ 副編集長)

視点③自由と治安

ストリートカルチャーとして生まれたスケートボードやストリートダンス。安全安心で文化的な場となるために、私たちができることは何だろうか。

アーバニズムとしてのスケートボーディング
藤 奏一郎((株)日建設計 企画開発部門コモンズグループ)

インタビュー|公共空間である駅を育み、ブレイキンの聖地「世界のミゾノクチ」へ
[語り手]石川 勝之((公社)日本ダンススポーツ連盟 ブレイクダンス本部長)
[聞き手]浅野 和香奈(土木学会誌編集委員)

視点④自分と他人

誰も排除せず、他者との関係性を築く場所として育むための工夫とは。河川空間のコモンズとしての役割を紹介すると友に、全ての人が参画し、対話できるオープンな空間を目指すための新たな技術の可能性を語る。

河川空間が包容する「居場所」と「賑わい」の両義性
菅原 遼(日本大学 理工学部 海洋建築工学科 助教)

分身ロボットで実現を目指す、孤独のない適材適所社会
吉藤 オリィ((株)オリィ研究所 代表取締役所長)

鼎談|オープンスペースで「コトバ」を探せ

[鼎談者]小山田 那由他((株)コンセント Service Design Div.Strategic Design Groupマネージャー、サービスデザイナー/熊谷 晋一郎(東京大学先端科学技術研究センター 准教授)/羽野 暁(九州大学キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室 特任教授、土木学会誌編集委員)

あなたが思う、オープンなスペースとは?

林 匡宏((株)commons fun 代表取締役、絵師)


論説・オピニオン

土木学会誌では毎号、土木技術者はもとより多彩な方々の見解・見識を『論説・オピニオン』として掲載しています。
『論説・オピニオン』では、土木に関わる多様な考え・判断を紹介し、議論を重ねる契機とすることを目的に、社会に対する土木技術者の責務として、社会基盤整備のあり方・重要性、国際社会における我が国の貢献、地球環境・地域環境保全に対する土木技術者の役割、公共事業をめぐる社会問題など土木を取り巻く広範な問題をタイムリーに取り上げています。
2024年1月号掲載の論説・オピニオンは土木学会noteでも公開しています。
またAI音声による読み上げ配信もstand.fmで配信しています。
こちらもぜひ、ご一読・ご聴取ください。

土木学会誌からのご案内

アンケートへのご協力をお願いします

学会誌編集委員会では、特集・連載などのアイディアや誌面の改善事項を引き出すとともに、委員のモチベーションアップにつなげることを目的に、毎号アンケートを実施しております。
土木学会誌をお読みになりましたら、ぜひご回答くださいますようお願い申し上げます。

投稿のご案内

土木学会誌編集委員会では、土木学会誌に掲載する記事の原稿を募集しています。投稿要綱はこちらです。

土木学会誌は一般の方でもご購入いただけます

土木学会誌は会員向けの機関誌ではありますが、一般の方でも入手可能です。丸善出版さまで取扱っていただいております。全国の書店へ流通が可能となっておりますので、最寄りの書店様までご注文・お問い合わせください。なお部数には限りがありますので、品切れの際はご容赦ください。

発行後50年経過した学会誌は無料でご覧頂けます

発行後50年が経過した土木学会誌は、土木図書館のデジタルアーカイブスで公開しております。どなたでも無料でご覧頂けますので、ぜひご覧ください。

土木学会誌関連SNS

土木学会誌関連の情報は、ホームページだけでなく各種SNSでも発信しています。こちらもぜひフォローください。

土木学会からのご案内

入会すれば全ての学会誌が

発行後50年未満の土木学会誌は、土木学会個人正会員(学生会員含む)の方であればWEB上ですべてご覧頂けます。
「学会」というと大学の先生や専門の研究者の集まりのように思われがちですが、土木学会は専門家に限らず、土木工学や土木事業に関心がある方であればどなたでも入会可能です。この機会にぜひ入会をご検討ください。

土木学会は、技術・学術・文化・人の融合の場です

公益社団法人として、社会に寄与する技術、学術、文化、人の四輪が融合する場、それが「土木学会」です。現在、学生会員を含めた土木学会個人会員数は約39,000人。土木学会を通じ、さまざまな分野で活躍している会員と交流することができます。
土木学会では、土木の実務や研究に携わる方だけでなく、老若男女・洋の東西を問わず、土木に関心をお持ちのすべての方々の参加をお待ちしております。

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国内有数の工学系団体である土木学会は、「土木工学の進歩および土木事業の発達ならびに土木技術者の資質向上を図り、もって学術文化の進展と社会の発展に寄与する」ことを目指し、さまざまな活動を展開しています。 http://www.jsce.or.jp/