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若手技術者が龍の水を得るが如し!土木屋が伝えたいこと 巻ノ十六

全国の土木技術者の皆様、お疲れ様です。教育小委員会の中家です。

 4月になり暖かい日が続き、春を感じる時期となってきました。新年度ということで皆さんはいかがお過ごしでしょうか。新生活が始まり、身の回りの環境が変わった方もいらっしゃるのではないでしょうか。私自身はあまり変わってないですが・・・(笑)
変わるといえば私たちが携わっている建設業でも変わったことがありますよ!
 最近、2024年問題がニュースにも取り上げられて話題となっていますよね。2024年問題とは、2024年4月から働き方改革関連法が適用されることで発生する人手不足やコスト増大など様々な課題の総称となっています。働き方改革による時間外労働の上限規制があり、早期的な環境改善が難しい建設業や運送業、医師などでは2019年4月から5年間の猶予が与えられていました。しかし今年度から時間外労働の上限規制適用の猶予期間が終了しました。その影響で、バスの減便等の影響も出始めています。建設業でも、大阪万博の施設建設で遅れが出ている旨報道がなされており、影響が広まりつつあります。その対策として、建設業では生産性向上による労働時間短縮の必要性が高まっています。

そこで、土木学会内には生産性向上に関して活動している組織があるので、紹介したいと思います。

その組織とは…     生産性向上小委員会です!

果たしてこの小委員会の活動内容とは!?

インタビューに答えて頂くのは生産性向上小委員会の石田委員長です。

中家:今日はよろしくお願いします。

石田委員長(以下、石田):
よろしくお願いします。

中家:
土木学会で生産性向上に関する技術を調査検討している委員会として、生産性向上小委員会があります。石田委員長、この委員会ではどういう活動をしているのですか?
 
石田:この小委員会は、生産性向上小委員会は、生産現場(設計・施工etc)における生産性向上を図るため、最先端の生産性向上技術や今後の進むべき方向性を検討し提言することを目的に設立されました。
2021年には、5G通信、ロボット技術、配筋検査システム
2022年には、遠隔臨場、ウェアラブルデバイス、アシストスーツについて、調査・検討を行っています。
 現在は、『未来の建設現場―完全無人化―』と題して、建設機械の無人化技術の調査や、3Dプリンターやデジタルツイン等に関する技術を調査しています。

中家:調査結果の報告資料整理を進めているんですよね。
 
石田:『未来の建設現場』のうち、建設機械の無人化に関する報告資料を整理しています。整理が進んだ段階でHPでの公開を予定しています。
 
中家:もう少し内容について教えてください。
 
石田:担い手不足が深刻な建設業では、建設現場の抜本的な生産性向上が必要になります。次世代の建設プロセスを想像してみると、建設機械や3Dプリンター等が自動で施工し、プレキャスト部材を多く用いることで、人件費や作業の簡素化により施工時間が短縮され、新しいコンクリート技術の開発により、補修工事の削減や構造物の長寿化等が期待されています。当小委員では、「土木学会」ならではのオリジナリティを意識し、「未来の建設現場」について、調査し報告書として取りまとめています。
 
中家:報告書は、どこに公開される予定ですか。
 
石田:報告書は、委員会のHPにアップする予定です。アドレスは、こちらです。

中家:石田委員長、本日はありがとうございました。


教育小委員会では、若手技術者育成に役立つ簡潔な動画の作成や、既存のコンテンツの紹介などをSNSで広く公開する活動をしています。
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