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「かっさ」とは? 「JSかっさ」とは?

はじめに。 私が「かっさ」を研究したきっかけ


私は麻痺専門の鍼灸師でしたので、現代医学や鍼灸では対応できない様々な難しい症状に出合うことが多く、
その度に悩み、攻略法を編み出す必要がありました。
そして、嫁いだ家に先祖代々伝わる「かっさ」にその可能性を見出したのが研究の始まりです。

根治、即効性、難治性症状の改善。
この3つを探求し、12年かけて、中国伝統かっさ療法を改良。新しい、日本式(Japanese Style)のかっさ「JSかっさ」を生み出しました。
かっさ、JSかっさの素晴らしい効果を、是非知ってください!


1.「かっさ」とは何?

■「かっさ」は2500年の歴史ある療法!

かっさは、2500年ほど前の中国で発祥した「砭石(へんせき)療法」から発展。現在も中国、台湾、韓国、東南アジアでは民間療法として伝承され続けています。

■「かっさ」は皮膚を擦る療法!

「かっさ」は漢字で「刮痧
刮」はこそぐ、擦る、「痧」は瘀血(血の滞り)の意味があります。

皮膚に油を塗り、石や動物の角等を使って経絡に沿って擦ることで、血流を改善、痛みを和らげる療法です。

↓瘀血排出後の写真を見ると、ただ事ではなく、とても痛々しく見えますが、実際は触らなければ痛みはなく、赤い色は5日ほどできれいに消え、痕に残ることはありません。ご安心下さい。

「痧」「瘀血」

■「かっさ」は近年欧米でも注目される療法!美容にも効果!

「かっさ」は近年、欧米においても「GUA SHA(グアシャ)」「スクレイピング療法」と呼ばれ注目され始めています。
日本で「かっさ」といえば、瘀血「痧」を出さない美容法として知られています。

2.「中国伝統かっさ療法」

​私の嫁ぎ先、大正3年創業「大和鍼灸院」には、先祖代々受け継がれた「中国伝統かっさ療法」があり、頭痛、肩こり、腰痛等の症状が鍼灸だけで治りきらない場合,、治療の仕上げに用いてきました。

皮膚に軟膏を塗って、小皿で擦り、「痧(シャ)」と呼ばれる瘀血(毛細血管の滞り)を皮膚の表面に引き上げます。

それが、超絶痛い!!
本場中国のかっさは、容赦なく、超高速で皮膚を擦るので、皮膚がむけているのではないかと思うくらいの強烈な痛み!!
しかし、効果は抜群。即効性があり、何をしても取れなかった痛みが取れるので、痛くても患者様に喜ばれていました。

3.「JSかっさ」と「中国伝統かっさ療法」の違い

①JSかっさは、独自に発見した神経反射点を擦る


中国式のかっさは経絡に沿って擦るのですが、JSかっさは、独自に発見した神経反射点を擦ります。

例えば、肩の痛み、肩が挙がらない症状を治すとき、患部(肩)に触らず、遠く離れた前腕部や脚を擦り、その場所の瘀血を排出することで、瞬時に肩の症状を改善させられることを発見しました。
その後、患部にある瘀血を取り除き再発を予防します。
症例を1つご紹介します。

■ 症例:JSかっさ治療 驚きの効果!肩関節痛が5秒で完治!

症例 肩関節痛のJSかっさ治療

② JSかっさは、三毒の排出を目指す!


私は鍼灸の学生時代に、明治時代の日本の漢方医、湯本求真の「三毒説」を知りました。
全ての症状は三毒からくるという説で、有名な「気血水説」の陰に隠れて鍼灸の教科書にも載っていないマイナーな説だったのですが、
その時私はピンときました。「根治させるなら絶対、三毒を出さなきゃ!」
「三毒を排出する鍼灸師になろう!」と心に決めました。

三毒とは、症状を引き起こす根源とされる3つの毒、
血毒(瘀血)、水毒(水滞)、食毒(食滞)です。
JSかっさは、三毒の排出を目的に、かっさの方向や圧を調整しながら施術を行っています。  
         

③ JSかっさは、浅層筋膜(ファッシア)を整える。


JSかっさは、症状と関連のある筋肉に着目し、筋膜を整えることもできます。
かっさ板の面や縁を利用して、優しくさすることで浅層筋膜が整います。

④ 独自に開発した「漢方かっさオイル」の相乗効果

昔、漢方は、飲む(内服)ではなく、身につける、塗る(外服)が主流だった時代があります。
薬を「服用」するという言葉はそれが由来となっています。
中国や日本の古い書物を読み、「三毒」排出に使われていた軟膏を調べて、漢方かっさオイルを開発しました。オイルにもこだわり、さらなる効果を目指しています。

⑤JSかっさは、中国式よりも痛みの少ない手技。

中国伝統療法のかっさが激しく痛いのは、かっさは「瀉法」とされるので、強い刺激で、スピーディーに行なうことで効果があるという理論があるからです。
確かにその方が効率よく瘀血が排出できる利点もあります。

しかし、痛みに弱い方、強刺激ではない方が良い方もありますので、JSかっさは、気持ちが良い、痛気持ち良い、くらいの刺激を目指し、ゆっくり行なうようにしています。
また、痛みを和らげる神経反射点を併用し、なるべく痛みを軽減させて施術をしています。