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10/27(土)家事を愛し、家事をする者のために祈れ。

今日は記念すべき大躍進の日となった。
午前3時~午前8時まで仮眠をとり、かねてからの懸案事項だった「台所の掃除」に遂に取り掛かったのだ。
 ひきこもりになってしまってからの3か月で洗い物と汚れは溜まりに溜まっており、控えめに言っても地獄。洗い物は賽の河原に積み上げられた石の如しという、文章で表現するのもおぞましい状態になっていた。
 気合を入れ洗い物を片付け、シンクを磨き、ふきんを漂白剤に漬け込むところまで終えた時には2時間が経っていた。
 3か月分の掃除で台所は見違えるように綺麗になり、僕は自分の中の聖書に「あなたの皿をすぐに洗いなさい。皿を洗わぬ者はみな、皿で滅びる。」という一節を書き加え、この惨劇を繰り返さないことを誓った。

2時間の掃除を終えても僕の快進撃は止まらなかった。今度は洗濯機から溢れんばかりの大量の洗濯物を遂に洗うことを決意したのだ。さらに洗濯機を回している間に風呂に入るという空前絶後の超効率的家事遂行プランを実行に移したのである。
 風呂からあがり、髪を乾かしたところでちょうど洗濯が終わった。自分の立てた計画のあまりの順調ぶりに少し慄きながら僕は立ち上がり、洗濯物を一枚一枚丁寧に干していった。まさに「あなたの右にあるお風呂に入るのなら、左の洗濯機をも回しなさい。」だ。

台所掃除・洗濯・入浴という大仕事を終えた僕は、晴れやかな気持ちでコーヒーを飲んでいたが、起きてからまだ何も食べておらずひどく空腹だった。
インスタントラーメンのストックはまだあったのだけれど、「人はインスタント麺だけで生きるのではない。」という一節を思い出し、スーパーに行くことに決めた。
 かねてより食べたいと思っていたクリームシチューを作るためにジャガイモ、ニンジン、ブロッコリー、タマネギ、エリンギ、鶏モモ肉、ベーコン、そして少し迷ったが安かったのでダイコンも購入した。
 夕方から調理に入り、1時間ほどで念願のクリームシチューが完成した。大量に下ごしらえをしてしまい具材がナベに入りきらなかったので、急遽もうひとつ鍋を用意し、ダブルコンロダブルナベでの調理となった。シチューの素は一箱を丸々使い、中学生が二人いる家庭でも3日は持ちそうな大量ダイコン入りクリームシチューができあがった。
 約4か月ぶりの自炊。考えてみれば家で野菜を食べたのも4か月ぶりだったので(よく生きていたなと思う)、シチューの味は格別だった。ブロッコリーを早い段階で入れたのでほぼ消滅してしまったとか細かい改善点はあるが、久しぶりにしては上出来だ。
 これからおそらく10日くらいは食べ物が無くなる心配も、用意する手間もなく生活できるので本当に嬉しい。それに久しぶりに料理をしたのでよい気分転換になったし、日記に書くネタができて良かった。
このシチューが無くなりそうになったら、今度はビーフシチューに挑戦したいと思う(連続でシチューになってしまうけど)。


こんな生活なのでサポートして頂けると少額でもとても大きな助けになります。もしこのノートを気に入っていただけたら、ぜひよろしくお願いします。羊肉