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10/26(金)

ジャーナリスト安田純平さんの解放とそれに対するネットの反応について考えていたらあっという間に夕方になってしまい、夜になってしまい、日付もまたいでしまった。
 僕は安田純平さんが無事に解放されて本当に良かったと思ったけれど、それ以上に「自己責任論」による厳しい言葉の数々に深く失望してしまった。

僕は自分で言うのも何だけれど「お人よし」だ。
いつも周りに優しくするべきだと思っているし、正直それくらいしか取り柄が無い。そうやって生きていればきっと悪いことは起こらずに、幸せに生きていけると信じている。しかし最近ちょっと自信が無くなってきている。
 今回のような被害者や弱い立場の人へのバッシングが続けば、僕が優しい人間かどうかとは無関係に、いつか「自分の番」がやってくるのだろうかと暗い気持ちになってしまった。
 いつか、僕が本当に困窮してしまった時に、犯罪の被害に遭った時に、交通事故に遭った時に、病気で倒れた時に、「自己責任」という言葉とともに助けを求める手が払いのけられ、見捨てられる日がやってきてしまうのだろうか、と。
 本当はここがもっとやさしい国だと思いたい。せめて3年半もの間監禁された人の帰国を素直に喜べるくらいのやさしい人が、たくさん暮らす国であってほしいと思う。

アメリカのある兄弟(動画内ではコメディアンと自称)が、ガソリン代を小銭で支払っている女性を見かけお金を差し出すという動画が広くシェアされていた。女性は夫を亡くしたばかりで苦しんでいたという。
 もちろんアメリカも様々な問題を抱えている。しかしこうした動画がシェアされ、少しでも自分の国に自信や希望を持てるようなニュースを見聞きできるというのは羨ましいことだと思う。

解放された安田さんを迎えるため空港へ向かい「おかえりなさい」というプラカードを掲げた方々がいたということを知り、少し救われた気持ちになった。絶望的だけれど諦めない人たちもいる。僕もまだ諦めてはいけないと思った。

こんな生活なのでサポートして頂けると少額でもとても大きな助けになります。もしこのノートを気に入っていただけたら、ぜひよろしくお願いします。羊肉