ある冬の日の日記

変な日記を発掘したので無意味に投稿をしてみることにした。

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JOYFUL LOVE(日向坂46)が流れてきそうな虹色のベランダ付き無意味なデザインのマンションと、マンション敷地内のかつて掲示板だったただの鉄枠。
喫茶店の窓から意味のない日常を暇つぶしに眺めていると5分に一回くらい車が目の前を通り過ぎる。

暇なんてないのに、暇があるような錯覚に陥る。今日はいい日だ。

喫茶店に入ったら同じものしか頼まないので今日は店員さんが私の顔を見たらホットコーヒーを注文も取らずに持ってきてくれた。こうなると弱い。私はもうアイスコーヒーを頼む日は来ないだろう。

店内のテーブルの上には数日に一回変えられるお花。明日にはピンクのお花は30%くらい褐変しそうだな。かわいい。

一人アルバイトさんに大変クセのある女性がいる。気を使うがあまり、全てが仇となっているような。
「えっと、これをしてあれをして!これが必要だからあれをしたらいいですかね?」
自分の行動の動機を詳細に説明しなければいけない義務感に駆られている。ついでに店員同士で沈黙が訪れると会話をして場を和ませないといけないという責任感を負っている。会話を聞かせてもらっていると全く眠くならない。

雪が降るような寒い日なのに、ちぐはぐな会話を聞きながらジョイフルラブなマンションを眺めていると春が訪れたんじゃないかと勘違いする。店の扉が開いた。すんごい風が外では吹いているらしい。焦るな、まだ冬だ。

あれ?クセのあるアルバイトさん、他のお客さんにも何も聞かずにホットコーヒーを出そうとしている。
ミクロを見過ぎだよ世界は広いよ。言いに行きたくてうずうずする。焦るな、まだ冬だ。変な日記を書いている。焦っているのかもしれない。

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