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『この冬、ジュビロが獲得すべき選手たち』[2023-24]

 ジュビロ磐田は、先月12日にカンセキスタジアムとちぎにて劇的な形で自動昇格決めました。

 私も現地で観戦しました。苦しんで掴み取った自動昇格ですが、来季はさらに苦しいシーズンが待っていると思います。昨年のようなシーズンを繰り返さないように、ジュビロ磐田はさらにレベルアップしなければいけません。そこでフロントは選手補強を疎かにはできないはずです。

 FIFAからの裁定で補強禁止措置を課せられて、約2年ぶりに補強が解禁になります。サポーターは1年間耐えて、このときを楽しみにしていたのではないでしょうか!

 私はこのときを、とてもワクワクしながら待ち望んでいました。そして、ジュビロがこの冬に獲得すべきだなと思う選手を補強禁止の1年間でメモに書き溜めてきました📖✍

 ジュビロの戦術やスタイルと、選手の出身地やプレースタイルなどがマッチした国内選手を中心にまとめました。

 今回は、「この冬、ジュビロが獲得すべき選手たち」を紹介していきます!

 昨今、噂に上がっているブラジル人選手については、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジルリーグ)などブラジルサッカー事情にあまり詳しくないので、国内の日本人選手が中心の紹介になります。

 あくまでも主観的な意見ですので、ご贔屓目に…。皆さんのご意見・ご感想もお待ちしております!

※⭐️⇒移籍の期待度
(⭐️1〜5)

FW

師岡柊生(鹿島)⭐️⭐️

 昨年、ジュビロに内定が決まっていた選手。ジュビロに補強禁止の通達が来てから、内定を破棄し、鹿島への加入が決まった。今シーズン、鹿島ではリーグ戦カップ戦ともに4試合ずつの出場にとどまった。鹿島の層の厚い攻撃陣の中で競争に打ち勝つのは簡単ではないだろう。
 そうなると、来シーズンは期限付き移籍で修行に出る可能性もあるだろう。FWの層が薄いジュビロに元々内定が決まっていたことを踏まえたら、行き先として選択する可能性は十分にあるだろう。

中野誠也(大宮)⭐️⭐️⭐️

 前線での駆け引きがうまく、裏抜けもでき、ボールを収めることもできる。多種多様なプレーができるのはジュビロサポーターもご存知の通りだろう。
 チームはJ3降格が決定したが、中野選手のクオリティを考えれば、個人昇格・個人残留の可能性はかなりあるだろう。特に1トップFWの層が薄いジュビロは古巣でもあり、強化部がリストアップしていそうだと個人的には考えている。

山下諒也(横浜FC)⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 彼は、多くのジュビロサポもご存知の通り、磨かれたドリブルの技術とスピードが持ち味の選手である。ジュビロユース出身で日本体育大学時代は鈴木政一前監督の指導を受けた。
 伊藤槙人選手や袴田裕太郎選手など、ユース出身者を他チームから獲得した経験を持つジュビロなら山下選手を獲得する可能性は十分にある。

小森飛絢(千葉)⭐️⭐️⭐️

 今シーズンはJ2リーグで日本人トップタイの13ゴールをあげている。J2アウォーズではベストイレブンにも選ばれた。ポテンシャルやプレースタイルから今後の日本を背負っていく選手になると期待されている。
 大学卒業後1年目で、まだまだ若い選手だが、ステップアップできるのであれば、どんどん高みへ進みたいだろう。個人昇格も噂されている選手だが、後藤啓介選手、ファビアン・ゴンザレス選手が退団したジュビロのFWの層の薄さを考えると獲得を検討すべき選手だろう。

道脇豊(熊本)⭐️⭐️⭐️

 今シーズンはリーグ戦18試合に出場したが、得点はなかった。彼が世間から大きく注目されている理由は、彼の年齢や経歴にあるだろう。
 道脇選手は、186cmと恵まれた体格を持ち、2022年に16歳ながら2種登録され、シーズン終了後、クラブ史上初となる飛び級でのプロ契約を締結し、今シーズンの開幕戦でプロデビューを飾った。今シーズンはUー17日本代表にも選出され、将来を期待されている。後藤啓介選手、ファビアン・ゴンザレス選手が退団したジュビロのFWの層の薄さを考えると、獲得に動いてもおかしくない選手の一人だ。

宮城天(川崎F、山形)⭐️⭐️⭐️

 テクニックや足元の技術を重視しているジュビロのインサイドハーフの役割に適任。
 今シーズン初めは川崎Fから長崎に期限付き移籍をしていたが、出場機会に恵まれず、7月24日に契約を解除し、山形に期限付き移籍をした。最終節ではJ1昇格プレーオフに近づく同点ゴールを決めた。だが、J1昇格プレーオフ準決勝・清水戦ではベンチ外となっていた。去就が気になる選手のひとりだ。

山田新(川崎F)⭐️⭐️⭐️

 今シーズン桐蔭横浜大学から加入した。横浜市出身で小さい頃から川崎Fの育成組織でプレーしてきた。
 今シーズン、リーグ戦では27試合に出場したが、終盤戦は後半途中からの出場が多かった。川崎の攻撃陣の層の厚さを考えると、来シーズンは育成型などで期限付き移籍をする可能性は高いだろう。今季の宮城天選手や昨季の宮代大聖選手のように毎年恒例となりつつある’’期限付き移籍での修行’’。来シーズンは山田選手が駆り出される!?

アダイウトン(FC東京)⭐️⭐️⭐️

 FC東京を契約満了で退団するという噂が世間で話題なっている。ただ、個人的には獲得にはあまり前向きではない。FC東京では、困った時にアダイウトン選手で、勝ち点を何とか拾っていた印象。ジュビロのインサイドハーフはスピードがあるだけでは務められないが…。
 ただ、彼を起用することによって苦しい試合も勝ち点を拾える可能性はかなり高くなる。「残留のために勝ち点を拾ってくれる選手』の獲得の可能性はゼロではないかもしれない。横内磐田の戦術をJ1でも全うするのであれば、加入は不向きだと個人的には思う。

ガブリエル・シャビエル(フリー)⭐️⭐️⭐️⭐️

 17~21年まで名古屋でプレーし、22年に札幌を退団後、母国・ブラジルのシャペコエンセ(2部)へ加入。しかし、僅か9ヶ月後に退団を発表されたそうだ。その後はフリーとなっている。
 日本での実績は申し分ないため、スピードよりテクニック重視のインサイドハーフが欲しいジュビロにはうってつけだろう。12月7日にJ2岡山への移籍が山陽新聞によって報じられた。よってJリーグに戻ってくる可能性が高まっている。

マティアス・バルガス(上海)⭐️⭐️

 アルゼンチンのアンダー世代の代表経験やラ・リーガのエスパニョールでプレーした経験を持つ。現在は、オスカルと共に上海上港でプレーしている。近年では、中国スーパーリーグからJリーグへの移籍も増えてきているため、中国からの移籍にも期待が持てる。

MF

小林祐希(札幌)⭐️⭐️⭐️⭐️

 毎年のようにジュビロへの移籍の噂が出てくる選手。昨年の夏も、ジュビロへの移籍の噂があったが、神戸へ移籍した。ただ、神戸は半年の契約しか結んでおらず、昨年のオフに満了となり、今シーズンは札幌へ移籍。年齢や怪我などのネックな部分もあり、昨年同様に今シーズンも単年契約だと推測すると、このオフシーズンに移籍市場に現れる可能性はあるだろう。ただ、古巣の東京Vが16年ぶりにJ1昇格を果たしたため、東京Vへの移籍もありえる。

武藤雄樹(柏)⭐️⭐️⭐️

 2年前に、浦和から柏へ移籍したことも記憶に新しい。今シーズンリーグ戦では、スタメン出場が2試合、得点が1得点にとどまっている。
 今シーズンは、途中出場としての役割とベテランとしてチームを鼓舞する役割に徹している印象を受けるが、出場機会に恵まられれば、浦和時代のようなプレーで再起する可能性はあるだろう。まだまだ、熱いプレーはできるはずだ。

長谷川竜也(横浜FC、東京V)⭐️⭐️⭐️⭐️

 静岡県沼津市出身で、静岡学園高校では2年生の頃に選手権静岡県大会を優勝している。身長は164cmと小柄ながら、スピードとテクニカルなドリブルで相手を翻弄する魅力的な選手。
 今シーズンは出場機会を求めて、夏の移籍市場で横浜FCから東京Vに期限付き移籍をするものの、スタメンに定着することはできなかった。そして、12月12日にリリースがあった通り、今シーズンで東京Vへの期限付き移籍期間が終了し、横浜FCの契約期間も満了となり、現状来季はフリーの身となった。彼を獲得に動くクラブは多そうだ。インサイドハーフの層を厚くしたいジュビロなら獲得に動くべきだと個人的には思う。

大石竜平(金沢)⭐️⭐️

 地元・磐田市出身でジュビロのジュニアユースに所属していた経歴を持つ。彼の長所はなんといってもプレーでチームの雰囲気を好転させられるところだろう。
 気持ちも強く、金沢ではチームが苦しい時期にゴールやアシストで度々チームを救っていた印象だ。今シーズンでの契約満了のリリースが出たが、12月12、13日に行われたJ合同トライアウトの名簿には名前がなかった。移籍先が既に決定している可能性もある。

藤井智也(鹿島)⭐️⭐️⭐️⭐️

 昨年、伊藤彰政権下でオファーを出したとされている選手。今シーズンは鹿島でリーグ戦に22試合出場したが、1得点にとどまった。サイドを主戦場とし、ビハインド時にスーパーサブとして雰囲気を一変させて勝利に導いてくれるはずだ。

吉尾海夏(横浜FM)⭐️⭐️

 レンタル修行を終え、昨シーズンから横浜FMに復帰し、今シーズンは試合数の増加と共に出場機会も多かった。左利きでキッカーを務めることができる。プレースキッカーが少ないジュビロにはうってつけの選手だ。近年、マリノスとのやり取りが多くなっているが、今年はマリノスから選手を獲得するのだろうか。

重廣卓也(名古屋)⭐️⭐️⭐️⭐️

 今シーズン、リーグ戦では3試合46分間の出場にとどまった。彼のクオリティから考えると、出場機会を求めて移籍する可能性は高い。この冬の移籍市場の目玉と言えるだろう。テクニックやドリブル、裏への動き出しなどプレーの幅が広い印象がある。2列目で器用な選手を獲得しがちなジュビロでは、インサイドハーフのポジションなら、彼は出場機会を得られそうだ。ジュビロの2列目はもっと層を厚くしたいポジションであるだろう。仮に獲得に成功すれば、チームの大きな戦力になるはずだ。

甲田英將(東京V、名古屋)⭐️⭐️

 出場機会を求めて、夏に東京Vに期限付き移籍をしたが、東京Vにはドリブラーが多かったこともあり、出場は9試合にとどまり、終盤戦はベンチに入ることも減ってしまった。来シーズンも期限付き移籍などで修行に出るのだろうか。

貴田遼河 (名古屋)⭐️⭐️

昨シーズンのリーグ戦出場2試合から今シーズンは12試合に出場し、飛躍した。ただ、後半途中からの出場が多く、来年層がより厚くなりそうな名古屋で出場時間を確保することはできるのだろうか。

越道草太(広島)⭐️⭐️⭐️

 広島の若きサイドアタッカー。右サイドを主戦場としている。第7節以降はチームの主力として出場していたが、シーズン後半戦は、スタメン出場の機会には恵まれず、後半からの途中出場やベンチ外を余儀なくされた。
 現在19歳の越道は、出場機会を求めて移籍を考えるのか。注目している。

山根永遠(横浜FC)⭐️⭐️

 今シーズン、リーグ戦24試合に出場し、ドリブルで横浜FCの右サイドを牽引してきた選手。年齢も24歳とまだまだ若く、伸びしろがあり、個人J1残留の可能性も含めて去就には注目している。

世瀬啓人(鳥取)⭐️⭐️⭐️⭐️

 鳥取の10番を背負う選手。今シーズンはJ3リーグ36試合に出場し、2得点。[4-2-3-1]のボランチで、バランサーとして鳥取を支えた。J3屈指のボランチと言えるプレーぶりだった。今シーズンはチーム副キャプテンを務めた。鳥取出身でガイナーレのユース育ちの世瀬は個人昇格や移籍を考えるなら、23歳のこの歳が最適なのではないだろうか。

扇原貴宏(神戸)⭐️⭐️⭐️

 ボランチの層を厚くするべきなジュビロはベテラン選手を1人獲得したいのではないだろうか。今シーズンは、齊藤未月選手が大怪我をし、出場機会を得たが、今シーズンのボランチ事情から、来年更にボランチを補強するであろう神戸の事情を踏まえると出場機会が減ってしまうのではないだろうか。

マルコス•ギリェルメ(長崎)⭐️⭐️⭐️

 7月に移籍してきて、第27節以降1試合を除いて全試合にスタメンで出場し続けた。長崎の攻撃の中心となり、左サイドでは彼を起点として攻撃を組み立てていた印象だ。ボールを収められる選手でジュビロに来てくれれば、ドゥドゥ選手のような活躍を期待できる。個人的にはJ2のなかでも1番能力の高いインサイドハーフだと思っている。J2で3番目の市場価値があり、J1でも十分活躍が見込める。

川上エドオジョン智慧(群馬)⭐️⭐️⭐

 今シーズン、徳島ヴォルティスからザスパクサツ群馬に移籍してきた。ジュビロとは、ホームとアウェイで二度対戦した選手。サイドの攻防でジュビロは非常に苦労した印象がある。
 群馬では[4-4-2]の右サイドバックを戦場としていた。ラスト4試合に出場していないのはなぜか。怪我の情報ないので、理由は分からないが、今シーズン大きく飛躍したのは間違いないだろう。

DF

知念哲也(浦和)⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 足元の技術を買われ、2022シーズンに琉球から浦和へ移籍した。2年間出場機会に恵まれず、この冬の移籍が噂されている。26歳という年齢的にも、出場機会を求めて移籍をするなら、このタイミングの可能性は高いだろう。

佐藤響(京都)⭐️

 流通経済大学時代にジュビロの鹿児島キャンプなどで練習参加をしていた。当時のキャンプではゴールやアシストなどで結果を残し、サポーターからも「この逸材だれ!」、「早く獲得して!」などとSNS上ではつぶやかれていた。しかし、ジュビロではなく、サガン鳥栖に入団した。
 そして、流通経済大学時代にお世話になった曹貴裁監督に呼ばれて、昨シーズンから京都へ移籍。曹監督への忠誠心が高いと考えられるため、来シーズンも曹監督の元からは離れない可能性が高い。

平松航(栃木)⭐️⭐️⭐️

 ジュビロユース出身で、大学は来シーズンジュビロに加入内定している杉本光希選手と同じ、立正大学出身。大学卒業後は昨シーズンから栃木でプレーしている。今季前半戦は苦しんだものの、後半戦はスタメンに定着した。
 スリーバックを主体とする栃木では中央CBを任されることもある。今シーズンは守備範囲の広さを長所とし、チームは19位と低迷したが、失点数の少なさ(ジュビロに次ぐ7位)を象徴する活躍ぶりだった。J2から個人昇格をする可能性は大いに有り得るだろう。

吉田真那斗(横浜FM)⭐️⭐️

 静岡県出身で浜松開誠館を卒業後、鹿屋体育大学でプレー。今シーズンは特別指定選手としてマリノスでリーグ戦1試合、カップ戦1試合プレーした。
 ルヴァンカップ第4節・ジュビロ戦では後半開始からピッチに立ち、地元凱旋の試合となった。来シーズンからマリノスで正式にプロ選手としてプレーするが、1年目は出場機会を求めて、期限付き移籍をする可能性もありそうだ。地元でもあり、マリノスの太いパイプがあるジュビロがレンタルで獲得するのもおもしろそうだ。

岩下航(柏)⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 昨シーズン、熊本から柏へ個人昇格を果たしたが、ここ2年間は出場機会に恵まれていない。
 ジュビロは今年の失点数から来季J1で戦うためには、DFの補強が急務。DFは即戦力として、岩下選手のようなJ1のクオリティを持つ選手を獲得するべきだろう。

大南拓磨(川崎F)⭐

 ジュビロサポーターならご存知の選手。彼は真面目に努力し、現在の地位を築いてきた。今シーズンは川崎Fで天皇杯を優勝し、来季ACLエリートの出場が見込まれている。だから簡単には移籍しないだろう。
 ただ、高校時代からスカウトし、選手としての基盤を築いたジュビロが熱烈なオファーを出せば答えてくれる!?
 可能性はかなり低いが、ゼロではないだろう。

GKに関しては、既に内定者が2人いるため、個人的には新たな補強は無いと考えています。

以上が「この冬、ジュビロが獲得すべき選手たち」でした!

皆さんの感想をお待ちしております。

補強に成功し、残留・上位進出できることを期待して来シーズンも応援しましょう!

写真提供:かげぱるす⚽️ @kage_pulse

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