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激務を経験して良かったなと思えたことを教えて頂けますか?

Quoraというところで、リクエストをいただきました。以下はそれに対する回答です。久々に文章を書いたので、こちらへもシェアしようと思います。

どのような状態が激務というのかは分からないのですが、私がその言葉を目にして思い出したのは、大卒で入社した貿易会社での2年目の、2週間の出張です。

オランダとカナダから来た3人のおじ様方を講師としたセミナーを福岡・大阪・東京・仙台で行うため、私はツアコン?兼通訳としてアシストしました。移動は、各営業所の出迎え営業車と、新幹線。飛行機なしです。ホテルは全部ビジネスで、日本人女性の私でもジャストサイズ…その3人はいつもベッド上で脛から下がはみ出してましたw。

移動中の通訳程度はまだしも、セミナー中の通訳は医学用語が必要で、その頃はまだノートパソコンがない時代だったために、広辞苑のような英和和英医学書を2週間の荷物と共に持ち歩きました。大きな3人は初来日の上、特大スーツケースとセミナー機材を持って来ていて、私たちはどこへ行っても目立つ存在(今のように外国人が新幹線にたくさん乗っている時代ではなく)。オランダのおじ様などはところ構わずハンカチで鼻をかんで、それをポケットに戻すw。

さて、本題へ。夜な夜なお酒に付き合い、ホテルに帰った後酔っぱらいながら翌日のセミナーの予習。原稿を早くもらいたかったのですが、本人たちは前日に書いてしかくれなくて、追いつかず泣きそうでした。洗濯物はコインランドリーを使えばよかったのですが、夜中に取りに行くのも何となく怖いし、手洗いしていたので、その日中に寝られたり寝られなかったり。セミナーの対象者はドクターや理学療法士・作業療法士の方々で、通訳の私は死に物狂いでしたが、多分ご本人たちは英語のまま理解出来ておられたのではないかと…泣。

2週の間、慣れないベッドで結局熟睡できないままでしたが、年齢24歳、若さで乗り切れたのでしょうね。その時は、社会人ってすごいな~って単純に思いました。さまざまな内容が凝縮されたツアーでしたし、大きな経験になったことは間違いありません。

ところで、最終日、自宅へ帰ってゆっくり畳の上で眠れる!と思っていたのに、台風が来て電車がストップ。え~もう1泊ベッドに寝るのぉ…勘弁して~って思っていたら、その3人が「今日までのお礼」と、3人宿泊用の和室をプレゼントしてくれました!さすがはジェントルメン!

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