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いいふうふになりたい展にかける想い

私は今、実行委員会メンバーとして
『私たちだって“いいふうふ”になりたい展 in東京2022』
の開催にむけ、企画・運営を行っています。

当日まで残り1ヶ月を切った今。
なぜ実行委員として関わっているのか
私の想いをまとめたいと思い、久しぶりにnoteを書いています。

いいふうふになりたい展にかける想い


私はまだ、誰かと“いいふうふ”になりたいと思ったことはありません。
では、なぜ実行委員をしているのか。

それは、誰もが「“いいふうふ”になりたい」と思ったときになれる社会にしたいから。
そうなることが、誰もが「自分らしく生きる」ことのできる社会につながると信じているからです。


私は親から「同性愛は悪いもの」という教えを受けて育ちました。
正確には「同性愛者は存在するけれど、けっして同性同士で付き合ったりはしてはいけない」という教えで、ゲイである私にとっては絶望的なものでした。

だから、自分らしく生きていこうと決意した今でも、ゲイである自分に罪悪感を持っています。

将来に希望を持てず、30歳まで生きられれば十分と思っていました。

32歳となったいま、まだ生きてもいいかなと思えるのは、たくさんの素敵な方々と出逢えたから。
活動を通じて、LGBTQ+の方々と出逢い「自分らしく生きる」ということの素晴らしさを教えてもらいました。


いまの日本は、LGBTQ+であることを後ろめたく思わせてしまう社会であると思います。

その大きな原因が、同性婚(婚姻の平等)が法的に認められていないことにあると私は思います。


もし、あなたの大好きなことが禁じられてしまったらどうでしょう。
もし、ゲームをすることが、歌を歌うことが禁じられてしまったら?

好きなことを好きと言えないことは大きな苦痛です。
好きな人と、法的に婚姻関係を結べないということは絶望に感じます。

人を好きにならないようにしようと、気持ちを押さえつけることさえあります。

まだ幼いときに純粋に「好き」と想えていた気持ちが
社会にのまれ、社会的に認められていないと知ったときに
自分は認められていない存在なんだと思ってしまう。

大袈裟と感じる人もいるかもしれませんが
私にとって「同性婚(婚姻の平等)が法的に認められていない」ということは、それほどに大きな問題です。

もちろん、同性婚が法制化され婚姻の平等が実現したとしても、社会の風潮が変わるには時間を要すると思います。

ただ

この現状を変えたい。

好きな人と結婚したい。

存在を認めてほしい。

愛する人と安心して一緒に生きていきたい。

これから、この日本で生きていく子どもたちに同じ絶望を感じさせたくない。

大切な友人たちが、平等に国からの権利受けられるようにしてほしい。


そして

同性婚の法制化(婚姻の平等の実現)が、この日本の未来を明るくすると確信しています。


同性婚の法制化(婚姻の平等)が実現されれば同性愛者である自分のことを少しは許せるかもしれない。

息子がゲイだと知ったときの親の罪悪感も軽減されるかもしれない。

自分も誰かと“いいふうふ”になりたいと思えるかもしれない。


それが私の願いであり
私が「いいふうふになりたい展」に関わる理由です。


私はインターナショナルスクールに行ったことがあるのですが
その時、初対面の子に自己紹介で
「僕はゲイなんだ〜」
と言われたことがあります。
私は動揺してしまいましたが
周りの子達にとってそれは当たり前のことで、その子の個性でしかありませんでした。

日本でもニュースやドラマなどでLGBTQ+が取り上げられるようになり
子どもたちの間では、当たり前になりつつあると思います。

変わらなければならないのは大人たち。

ゲイ当事者の私でさえ
街中で男性同士が手を繋いで歩いているのを見ると「あっ…!」と変に注目してしまいます。
それを当たり前にするために
日常の何気ない、いち風景とするために
同性カップルもただただお互いを信頼し合うカップルであり
LGBTQ+の人たちは当たり前に存在するということを伝えていくことが大事だと思います。

そして、この日本という「真面目な国民性」と言われる国では
国の制度を変えることで、国民の考え方も変わっていくと私は思います。

だからこそ
私たちだって“いいふうふ”になりたい展
を多くの方に観ていただく必要があります。


様々なイベントも!

私たちだって“いいふうふ”になりたい展 in東京2022
では、実際にウェディングをおこなったり、トークフェスをしたりなど
展示を観るだけでなく、感じることもできます!

それは、ただ幸せをアピールするものではなく
・家族同然の同性カップルがいること
・法的に婚姻関係を認められていないことがどんなに不平等なことなのかを知ってもらうこと
・自分らしく生きたいと願う人がたくさんいること
を知ってもらう機会だと思っています。


今は同性婚は別に考えていないという当事者の方々にも
LGBTQ+ってなに?という方々にも
ぜひご来場いただき、見て考えていただきたいと強く思います。


誰もが望めば“いいふうふ”になれる世の中を目指して。



私たちだって“いいふうふ”になりたい展 
実行委員
ヒロ



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