電脳中華猫
へんな猫がいる。私の目の前、、ではないが。どこかにいる気がする。
こっちを見ている気がする。かわいくない。
なんでこっちを見ているんだろう。おなかすいたのかな。
手を差し出してみる。差し出せないけど。差し出したつもり。
よってきた。こっちにきた。おいでおいで~。
なめてきた。普通の猫の舌は、ざらざらしていて心地よい。この子はちょっと違う。
なんというか、なめらかだ。つるつるではないけど、滑りがいい。かわいい。
あれ、かわいく見えてきた。
「おなかすいた?」
聞いてみる。声はだしてないけど。出せたつもり。
「ちがうかな」
なんとなく違う気がした。おなか、すいてないみたい。
なでていいかな?
「なでていい?」
聞いてみる。
いいみたい。あたま差し出してきた。
意外にも、なつっこい。かわいいかも、いや、かわいい。
ほらほら~。
すりよってきた。
あ、日が暮れてきたね。目がおっきくなってきた。すごい、光ってる。
すごいね、光るんだ、君の目。私のは光らないや。
あ、いっちゃうの?ついてっていいかな?
いいみたい、尻尾が点滅してる。青色?きれい。
どこいくのかな。
あ、まって。
私のバッテリ、切れちゃうわ。
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