【写真講座】画像を連結して遊ぶ
◆作例1 ボツ写真の供養
冒頭からあんまりな項目で申し訳ありません。
マクロ撮影をしていると、ボツ写真が山ほどでます。
撮影ライフにボツはつきものです。
ボツ写真をパッチワークにすると、撮影生活の思い出の一枚になります。
並べ次第で「手工芸の妙」が加わることもあるかもしれません。
最終的に採用したのは、この1枚でした。
◆作例2 比較写真(横並べ)
ヒトの脳は差分検出が得意です。
差異の発見に、ある種の喜びを感じるといってもよいほどです。
僕はサイゼリヤに行くと必ず間違い探しをやります。
比較写真を添付すると、投稿主が対象を見やっただけではなく、
「観察」の姿勢で見ていたことが伝わります。
◆作例3 比較写真(縦並べ)
通常は横に並べることをお勧めします。
眼球運動と視覚認識の都合です。
ただし、画像が小さいのであれば、縦に並べても問題ありません。
noteでは縮小表示の機能を使って、小さくレイアウトすることができます。
クロバナロウバイは、イチゴ味のハイチュウみたいな香りがします。
写真では香りを伝えられないのが残念です。
◆作例4 比較写真(タイミングが異なる)
使用前/使用後を示す写真は、広告様式として定着しました。
画像の加工が容易な時代に証拠としての意味があるのか疑問ですが・・・。
真偽はさておき、前/後の写真が広告で多用されたのは事実です。
時間をかけないと確かめられないことを、その場で見せてくれる、
タイムパフォーマンスの良さが魅力です。
シクンシの花は、夜に開花し、モモのような香りを漂わせます。
翌日も咲き続けますが、色と向きが変わります。
実際には植物園に昼に入場し、夜間公開の時刻になるのを待っています。
(入場チケットは1枚で大丈夫です)
同一、または同種の被写体で、タイミングを変えた比較写真は、
昼と夜、夏と冬、雨天と晴天、処理前と処理後、花と実など、
いろいろありそうです。
通常光/紫外光の2種類で撮ることもできます。
UVライトを当てると、通常光では見えなかった模様が浮き上がります。
撮影は同日ですが、これも比較写真の一種といえます。
◆作例5 いろいろの楽しさ
色々あるのが楽しさの本体であるとき、それを連結で表すことができます。
アジサイを見に行きましたと、個人ページで報告するとして、
16枚も花の写真を見せられたら、読者は疲れてしまいそうです。
連結写真なら1枚で、色々見て回って楽しかったことを示せそうです。
色々ある。ただそれだけで、楽しく感じられる要素になります。
物産展、バイキング料理、握り寿司もそうかもしれません。
AKB48、スポーツ選手たち、ポケモンもそうかもしれません。
◆作例6 コレクションの開示
手元にあるモクレン科の写真の一部です。
「生物の多様性」が強調されて図鑑の表紙のようです。
カメラマンに発注しても、これらの画像は手に入りません。
研究者か栽培家に頼むしか、入手の方法はないでしょう。
モクレン科には、夜開性、かつ、一夜限りの花がいくつかあります。
コレクターさんは、コレクション写真を連結して見せるとよいです。
ミニカーでも、茶器でも、トンボ玉でも、キャップでも。
グルメの人なら、スイーツやラーメンの写真が溜まっていそうです。
一枚一枚は、写真コンテストの対象にならないかもしれませんが、
それらを集めた画像は年期の入ったコレクターにしか作成できません。
連結画像で見せることで、コレクションの魅力が伝わります。
◆作例7 経時変化
この睡蓮は1日目と2日目で咲き方が異なります。
雌しべを露出させる日と、雄しべを露出させる日を別にして、
自家受粉を避けています。(専門用語で「雌しべ先熟」といいます)
1日目の雌しべの日には、中の液が溜まった部分が開かれます。
「蜜に違いない」と舐めた人がいるのですが、甘くなかったそうです。
蜜でなくても、虫を引きつける何かが含まれているかもしれませんね。
時間とともに変わっていくことを専門用語で「経時変化」といいます。
肉眼ではわからない、ゆっくりした変化に目を見張ります。
動画もよいですが、比較のしやすさで連結画像に利があります。
日食や月食、料理の焼成、氷の成長も、経時変化の素材になりそうです。
◆作例8 種明かし
池に生えている草にサクラが咲いていました。
草にサクラが咲きますか?? そこに風が吹いて・・・
◆作例9 アニメのような展開
1枚出すと、「後向きのフクロウですね」と言われます。
2枚出すと、「後向きと、前向きのフクロウですね」と言われます。
ここは4枚出すしか。
動物はコントみたいな動きをしてくれることがあります。
動画からショットを回収して、4コマ漫画風に並べても面白そうです。
おわりに
画像の連結には手間がかかります。
その手間が楽しさ、あるいは、わかりやすさにつながるのなら、
手間をかけた甲斐があるというものです。
ではでは(^^)/
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