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【フォトアルバム】小さい秋 vol.2


Viburnum dilatatum

ガマズミの果実酒を作るときは、
ジャムなどの小さくてしゃれた瓶を使うとよいです。
映画「メアリー・ポピンズ」でスノードームを手に歌うシーンをみて、
幼い僕は「西洋には素敵な飾り物があるのだなあ」と思いました。
小さな赤い実が入った、ルビー色に輝く瓶も美しいです。

Deutzia gracilis

「磯野波平」さんとか、「どせいさん」とか。

見た瞬間、「ブッシュドノエル」と思ったのですが、逆ですよね。
ビター、ミルクチョコ、クリーム、どれにします、お客さん?

Liquidambar formosana

フウ。「楓」はカエデと読むこともできますが、
フウはフウ科、カエデはムクロジ科ですので、分類が異なる植物です。
フウの葉も黄色になりますし、三裂か五裂ですので、
近縁の感じもしますが、この実を見て同属と思う人はいないでしょう。
カエデには、ご存じ、プロペラ型の実がつきます(3枚上の写真)。

落ちてくる葉をキャッチしたことはあるでしょうか。
これがなかなか難しい。
いざ、つかまえようとすると難しいのに、ベンチで読書をしていると、
身体がどんどん葉に埋もれていきます。
秋一番の幸福は、本を手に、落ち葉に埋もれることで間違いないかと。

Hydrangea hirta

コアジサイの葉は、黄化したあと、紺色がかった黒色に変わります。
単純な黒ではなく青味があります。黒紺という表現が合います。

どういう成分であの呈色になるのか、知識がありません。
(生物学者だからといって、全ての解を持っているわけではないです)

アジサイは、青色のデルフィニジンを合成する能力があります。
サクラなどは、枯れるとクマリン配糖体が加水分解して香ります。
枯れたあと、温存していた青系の色素が分解して発色したとか。
いやあ、ただの仮説なので話半分にしておいてください。
分析しないことには何もわかりません。

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