職人魂

人間誰しも好き嫌いというものがあって、趣味嗜好というのは実に多種多様、千差万別であろう。子供の頃から好きなものもあれば、大人になってからのものもあれば、最近になってハマっているものも少なからずみんな持ってるはずだ。
わたしは、音楽も大好きだしそれこそ中学生の頃からギターを弾き始めて未だに音楽をやり続けているわけだが、趣味はそれだけではないのだ。
歴史もかなりのマニアである。主に日本史だが、どちらかと言うとみんな大好き戦国時代よりも、幕末~昭和史の方が好きである。
あとはこれはちょっと悪趣味だと言われてしまうかもしれないが、日本で起きた重大事件、殺人事件やテロなど、犯罪ルポルタージュなんかも大いに興味がある。
たいていの重大事件の話題なら、そらで話題についていける。もっぱら最近わたしが読む本はそういった類いのものばかりである。
魂の遍歴の感想文なんかもnoteで書いたりもした。

実は最近、本当に胸の踊るような出来事があった。わたしがとても尊敬というか敬愛している方にお会いする機会があったのだ。
とあるジャーナリストの方なのだが、その方の本を持参してサインでもしてもらおうと思っていた。
だがしかし、見事にきっぱりとお断りをされた…。
その理由がエモいのでぜひ聞いてもらいたいのだが。

自分は、事件を取材してそれをネタとしてスクープしてそれでお金を貰っている。そこには必ず被害者もいれば遺族の方も当然いるわけで。
それでいて易々とサインのようなものなど書いたりしていたら、そういった人たちに申し訳なくて顔向け出来ない。今も苦しんでいる人たちを思ったら、そういった行為はしたくないんだ。


ということだ。
それを聞いて、わたしは本当に感動したし、自分はなんて浅はかなのかと恥ずかしくなった。
まさに職人魂を思い知らされた瞬間であった。
その方との時間は素晴らしい時間だった。
当然口外もここでの公開も出来ないようなお話ばかりを伺うことが出来た。
例えば冤罪事件ではないかと疑われている事件についても、わたし自身はこれは冤罪ではないと考えていたのだが、見事に論破された。
やはり冤罪だったのかと衝撃を受けずにはいられない内容ばかりであった。

そんなわけでわたしは最近、イケオジによく出くわす。
模範にすべきイケオジに会えるのは本当にありがたい。
自分も少しでもそういった人たちから何かを吸収出来たらと思ってやまない今日この頃である。

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