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X100FとACROSで楽しむ光と影(2)

フォトプロジェクト4日目の写真⑵です。今回も、構図について写真を撮るとき考えた内容の整理も兼ねて書いています。⑴はこちら↓。


⒈太陽の方向と影の出方を見つめる

西陽が照らすとき。その時間は光が綺麗な時間でもありますが、影の表情がさまざまに変わる瞬間でもあります。

光と影が面白いスポット。

時間帯や天気によって太陽の角度や照らし方が変わります。また場所によって影の出方も変わります。それをカメラを置いて少し眺めてみて、どれが面白いのか見定める時間を少し持ちます。その後、その光と影が作り出す一瞬の情景にプラスの要素が入ってくるのを待ちます。この時は人のシルエットと影でした。

カップルの影が一つに

影は色んな物語を一枚の写真に提供してくれます。ここでは、綺麗に輝く西陽と雲のない空、それだけでも写真の主題になりそうですが、遠方まで広がる街並みとその先にある瀬戸内海、西陽が照らした海面、その光が松山城山頂広場を照らし、カップルで散歩されている2人に届いた瞬間です。
この写真の気に入っているところは、2名なのに、影は一つになっているところ。西陽が照らす、この山頂広場で仲良くお散歩している2人を一つにしてくれる光と影にドラマを感じました。

⒉ミニマルな切り取り

切り枠の外に広がる景色

お城の城壁と瓦、そこにできた影だけでも十分ミニマルな写真も撮れて楽しいです。↑の写真は、シンメトリーに注意しながら構図を定め、ピントは切り枠の外に広がる山と空の方に合わせています。こういう風に撮ると、自然と人の視線は枠の中の景色にいってしまうもの。それだから、そこに何を置くかが大切です。ここは日によって切り枠から見える光の景色が変わるはずですから、また日を変えたら違う写真が撮れそうです。

ミニマルに

お城を巡る白壁と瓦、切り枠などそういったものだけでも十分ミニマルな写真になりますが、そこに人という要素が入ってくるとまた違ってきます。耳当てをされた散歩の方が通り過ぎました。左側の影の部分に入る前にシャッターを押して、ハイライト側に残します。白壁の一直線と上に広がる桜の老木の枝の線が対照的で、また写真全体はシャドウが多いのに、通り過ぎる人と中央の壁にだけ光が当たっていて、ハイライトとシャドウで違う出来事が進行する瞬間が好きなのです。

⒊桜の老木の末広がりと光と影

X100Fはフィックスレンズで23mmのレンズで、換算35mmの広角側の画角です。

西陽があったかかいところです

それを生かして、ここでは腰を屈めて下から桜の老木に降り注ぐ西陽と城の壁のラインが構図として面白いなと撮っていたら、散歩の方が通り過ぎました。ちょうどいい具合に影を作ってくれた瞬間です。

光と影の境い目と人と

⒋お城の裏側で大きな構図に挑戦

お城の裏側はあまり観光客の方々は歩かれていませんが、地域の方々のお散歩コースですし、天守閣への入り口側と違い、静かに過ごせる場所で、お気に入りの場所だったりもします。

西陽と影のスポット

この日は西陽が綺麗に照らしていて、影が綺麗に長く出ていた日でした。お城の石垣と松、桜、西陽が1枚に収まるスポットを見つけました。そこで何枚か撮っていると、散歩されている方が通り過ぎました。

木々の影と人と。

石垣の雄壮な立ち姿、完全に計算されたカーブ、手間に広がる松の枝、そこに降り注ぐ西陽。ここではあくまでお城の石垣と松の枝、光と影が主題です。本当は松の枝に降り注いでいる西陽がキラキラしていたのを撮りたかったのですが(後で編集してもいいかもしれないと思う1枚です)。
年月を重ねてもなお堅固な石垣と、末広がりな松の枝、そこを通り過ぎるお年を召されたカップルの影が1つになった瞬間です。

⒌地域猫さんたちの時間帯

ハチワレとカラス

松山城の山頂広場に西陽が照らす時間帯は、地域猫さんたちにとっては餌の時間だったりもします。

排水溝にいる猫とケンカ?

餌の取り合いをする時もあると思うけれど、仲良く過ごしてほしいと思うところです。

西陽とお城と猫と

↑のニャンコはここで浴びる西陽が好きなのか、よくここにいます。

わーいと集まるニャンコたち

松山城の山頂広場や周辺にいる猫たちは耳をカットされ、エサを定期的にあげていらっしゃる方々がいます。エサをあげる人以外には人懐っこさは一切ありませんw。

⒍静かに進むダイアログ

東屋と梅

山頂広場は標高が市街地よりは高いため、寒いですが、それでも東屋やベンチに座って会話されていたり、静かに夕陽を眺めていらっしゃる姿をよく見ます。

西陽と人と

ここでの過ごし方、楽しみ方は人それぞれです。

等間隔に並ぶ

思わず見入ってしまう眺望の楽しみ方は人ぞれぞれだなと思います。

景色と会話を楽しむ姿

⒎お疲れ様

降りてきたら、いつも二の丸史跡庭園周りにいる猫たちがいました。

よーく見ると睨まれてますw

今回のフォトプロジェクトをマガジンにしました。


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