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少子化の何が問題なんだろう?

ほとんど知識のない状態から、政府の少子化対策のホームページや、少子化問題をテーマにしている書籍を片っ端から読んでみたのですが、なぜかずっとモヤモヤとした気持ちがありました。

しばらく考えてこれは少子化の何が問題なのかということが、ちゃんと定義されていない、ということが原因なんだということがわかりました。ChatGPTに聞いても「少子化の影響は多岐にわたりますねぇ」みたいなふわっとした答えしか出てきません。

「このままだと地球から日本人がいなくなっちゃうよ」みたいな話をイーロン・マスクがしていましたが、そんなこと言ったらいつかは全人類はいなくなるわけですし、それこそ火星に行こうとしてるお前が言うなって話です。

人口が減ること自体は、必ずしも悪いことではありません。皆が幸せな状態で人口がある一定のラインまで減っていくことは、低成長国家のモデルケースとして目指しても良い社会だと思います。

「少子高齢化問題」というまやかし

ちょっと前まで「少子高齢化」といわれていたように、少子化と高齢化がまるで一つの問題のように語られていたのを覚えている人は多いでしょう。

高齢化社会を支えるための現役人口が足りなくなるという問題は、社会保障制度や医療費と年金の無駄遣いや人手不足の問題であって、本来少子化と別で議論されるべきものです。

人手不足の解決策の一つとして子供を増やそうよ、というのは理屈としてはわかりますが、随分と年寄り中心の考え方ですよね。年寄りのおむつを替えるために、子供たちは生まれてくるわけではないのです。

高齢化問題の解決策は極論すると「社会の重荷にならないでください(死んでください)」なわけです。もちろん政治家はマジョリティの高齢層にそんなことは言えないので、2つの問題をごっちゃにして「子供を産まない若者が悪い、困ったもんです」みたいな印象操作をしてきたわけです。

じゃあ、高齢化と切り離して考えた時に、少子化の何が問題なのでしょう?
冒頭でも書きましたが皆が幸せそうなら問題ないと思います。でも日本の若い世代は未来にあまり明るい希望を持っていません。私はそれこそが少子化の問題なんだと思います。

少子化の結果、社会の活力がなくなるってのが問題

私には子供が三人いて、ちゃんとした親になろうと努力しています。でも、「ちゃんとした親になろう」と思って子供を作ったわけではありません。子供が生まれて育てる過程の中で「自分が親としてちゃんとしないと」という気持ちが芽生えてきたわけです。

周りを見てもほとんどの親がそうなんだと思いますし、それは社会全体にも当てはまることだと考えています。部活や会社でも、若い新人がどんどん入ってきて上の層がシャキッとするのを経験した人も多いでしょう。

つまり、子供が増えるということは社会の責任が大きくなり、政治や経済のシステムをサステナブルでより良いものにしようという活力が生まれるわけです。

逆に子供が減っていくと、そういった責任感が薄れていき、坂道を転げるように社会全体の活力が失われていくんだと思います。日本はいまちょうどその過渡期にあって、2030年までに出生数をある程度まで戻さないと、サステナブルな社会への希望が閉ざされてしまうよ、というのが本質的な問題なのです。

タマゴが先かニワトリが先かという問いがありますが、少子化に関してはタマゴが先です。子供が増えないと社会全体が明るくならないんだよ、というのが私の定義する少子化の問題点です。それが腹落ちして、やっと誰にでも「みんなで少子化問題を考えよう」と呼びかけられる気持ちになりました。

すっきりした状態で、改めて日本にはこれからどれくらいの子供が生まれなければいけないのか、その目標を達成するにはどうすればいいのか、というのをビジネス的な視点とアプローチで考え始めることができました。
そうすることで、以前よりもずっと前向きにこの問題を捉えて、いろいろな発想が出てきました。

実際に有効な少子化対策を実践している明石市のお話を対話形式でまとめているこのAudibleはオススメです。興味のある方はぜひ聴いてみてください。

次回以降は、ビジネス的な思考で少子化問題のソリューションを考えた内容をご紹介していければと思っています。

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