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音のトラウマ~小田和正~

もうあと一息で週末だ。金曜日、昼食前に色々と仕事が終わった後一息ついた状態でこれを書いている。

タイトルの通り今日も憎悪の話。しかも得意な音楽の。

皆様は憎悪する対象のアーティストはいるだろうか、パーリィーピーポーの聴く音楽が嫌い?無駄に騒がしい音楽が嫌い?私は綺麗ごとを垂れ流しながら綺麗なサウンドを奏でるミュージシャンが嫌いである。

親、特に父親がオフコースが好きだったこともあり車に乗ると小田和正を自動的に聴かされることが多かった。歌詞の世界観にもメロディにも共感ができずいつも気分だけ悪い時間を過ごさせられる羽目になる。

大体親と車に乗るときって長距離移動のことが多いのでアルバム1枚丸々聴くことになる。拷問だこれは。

どうやっても抜け出せない無垢な優しさと嘘っぽいひたむきさを体現した歌詞と完全にアコースティックをメインにしたサウンドにストリングスを絡めてきたり機械音源を絡めてみたり…というスキマスイッチとかあのあたりにも継がれているある意味悪しき伝統のようなサウンドがいつも私を地獄へ誘う。

実家にいたころ年末は「クリスマスの約束」という特番を見せられるのが常だった。TBSが以前小田をホストに行っていた「風の唄が流れていた」の長尺版で年に一度クリスマスの深夜小田の子飼いのミュージシャンたちを使って気ままに曲を演奏するという、ある意味非常に上質な番組だ。私も強制的に何度か見たがルドヴィコ療法かこれはと思わずにはいられないくらい退屈だった。

大人になって、結婚してから番組を見なくていい…と思ったのもつかの間御下がりのDVDボックスを押し付けられたり(この前売払ったが)とまだまだ影響は計り知れない。

とにかく一生好きになることはないと思う。どの曲も中々優しさに包まれていて死にたくなる。全部嘘だし理想だしパステルカラーだし何もかもに絶望させられるような曲が目白押しというようなイメージである。私の中では。

まぁなんというかこれほど嫌いになれるアーティストがいるっていうのは珍しいというか逆に印象に残ってて死ぬまで忘れないだろうなというある意味嫌いすぎて好きなのでは?と頭がおかしくなる、僕にとってそんなアーティストが小田和正なのである。ぜってぇ自分のWalkmanとかiPhoneに入れないわデータ。

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