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激鬱の時に聴く曲-エミネム編-

月曜日、相変わらず激鬱だ。先週の金曜にやらかしたミスが怒涛のように脳を攻めてくる。

週明けはいつもに増して確認事項が多いのだが、ハイパー無能人間の自分には一つ一つが懲役宣告に聞こえてしまい前日日曜の午後から焦り始めるという始末。運動と湯船に浸かる入浴を怠ると大体こうなることは理解しているつもりなのだが毎週末のことなので感覚も麻痺してきた。

こういう日は音楽に逃げるに限る。選んだCDはエミネムのベストだった。「Stan」を聴いて気分を落として上げる作業をしたかったからだ。

「Stan」に関しては熱狂的なエミネムファンがファンレターを綴る形で狂気的になっていき最終的には妊娠中のガールフレンドを車のトランクに詰め橋からの車ごと落ちて死ぬというファン目線のリリックと、ファンからの手紙に返信するエミネムがファンレターの作成者が以前新聞で読んだ投身自殺をした男だったと気づくリリックという2部構造で構成されている。

ファンの男はエミネム(基もう一つの人格であるスリムシェイディ)に親近感を抱きファンになり愛を送るがどんどん狂信的になっていく。ガールフレンドの忠告も聞き入れずにリストカットしたり身体に墨を入れたり。もう救いようがない、聴いてるこちらが激鬱になる。

何かに寄り掛かることは大事だが、依存しすぎると死ぬっていう例えとしては超極端ではあるがこの曲を聴くとそういう思いに駆られる。

なんでもそうだ。抗うつ剤、アルコール、異性、タバコ…どれもそうだが少しずつ齧りながら生きていくしかない世の中である。それらをバランスよく取り入れることで健康的に見せつつ実態は不健康な生活を営まなければならないということに対して疑問を感じている。

聴き終わった後「自分はまだ真人間だ」と思うためにこの曲を使うことが多い。正確にいうとスタンよりまだ真人間であるというだけだ。

そんなことを思いつつ昨日開栓したワインの残りを眺めながら午後もしっかり仕事をせねばと思う次第であった。

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