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ハカイダー「キカイダーを潰セ!壊セ!破壊セヨ!!」本邦特撮悪役ヒーローの金字塔。

人造人間ハカイダー

なお、本ハカイダーは特撮「人造人間キカイダー」を中心として説明し、
続編「キカイダー01」および、ハカイダーの主演映画や、原作、アニメ、リメイク作品は割愛とする。

初登場 『人造人間キカイダー』1973年3月24日 第37話
作者  石ノ森章太郎(原作)故人
演 人間体サブロー 真山譲次(特撮版)
 立教高校、日本大学卒業、引退後は実業家。
声 飯塚昭三(特撮版)故人

ダーク破壊部隊の切り札として、35話の次回予告から初めて登場した、あくまでキカイダー撃破のためだけに製造されたサイボーグ兵器としての役割を持つ人間体を持つ戦闘サイボーグ、サブローである。

しかし、光明寺博士の脳が影響している設定は存在せず、代わりに脳の血液交換が必要だとされている。ダークロボットの任務やギルの命令に加え、自己の意思で行動することもある。黄色い稲妻をデザインに取り入れた全身黒の装いで、光明寺博士の脳は戦闘能力を補強する必要不可欠な部品である。

しかしながら、脳はキカイダーへの対抗策としての人質としても機能し、一定期間内の血液交換が行われなければ死亡してしまうため、撤退を余儀なくされることもある。

悪魔的な回路によって、キカイダーを凌駕する戦闘能力を誇り立て、サイボーグと人間性の境界線を消し去る。

武器・主な技

「ハカイダーショット」

ハカイダーショットは、特撮版「ハカイダー」で使用される、銀色の大型多連装式拳銃。この拳銃は、高周波弾という多機能な弾を発射することができ、アンドロイドマンやダーク破壊部隊・アカ地雷ガマを一撃で破壊する威力がある。

拳銃は通常は左ブーツ内に収納されているが、使用する際には、右腕を左手の下につけて射撃を安定させる独特のポーズが必要であった。サブロー・ハカイダーは、キカイダーには威嚇射撃や逃げることを防ぐための使用しかしていないが、ギル・ハカイダーは、イチローに背後からうかがって攻撃するなど、多様な戦術で使用しています。プロップの拳銃は、当初は銃身が10インチのヘビーバレルで、型抜きオール・ステンレス製だったが、中期のトランポリンアクションの撮影時に破損したため、新しい拳銃が新造され、3/8インチにサイズダウンされた。なお、「ハカイダーショット」は、ハワイ公演の際に紛失、所在が分からなくなった。

月面飛行蹴り

特撮ドラマ『サブロー・ハカイダー』で使用される技。それは、エアクラフトで飛行している間、相手の正面で横回転をして遠心力を利用したキックを繰り出すというもの。アニメ版でも、空中で反転して繰り出す独創的な蹴り技を発揮している。

地獄五段落とし

『サブロー・ハカイダー』に登場する鉄壁の投げ技。相手を捕まえ、空中で5回継続的に荒技を浴びせ、最後に地面に叩き付ける。『The Nobel』では技名は出てこないが、類似の技を使用している。突然逆方向に加速する"慣性"により、地への衝撃はよりダイナミックになると描写されている。

ギロチン落とし

『サブロー・ハカイダー』の技名。地獄五段落としの後、相手の頭を双脚で挾んで投げつける技。『ギル・ハカイダー』でも同様の技が使用されている。ギル・ハカイダーは、地獄五段落としをあまり使わずに、この「ギロチン・ドロップ」をよく使っている。

プロフェッサー・ギルの笛

プロフェッサー・ギルが手にした笛、その名も『プロフェッサー・ギルの笛』は、特撮版『キカイダー』に登場したギル・ハカイダーが使用した究極兵器。 この笛は、超強力な超音波を発生させることができ、ジローをはじめとする相手を苦しる。なお、笛を演奏する際は常にマントを着用することがある。

格闘技

格闘技面においても、ハカイダーはキカイダーや01たちと同様、あるいはそれ以上の格闘能力を発揮する。 特撮版のサブロー・ハカイダーは、パンチやキックの一撃でアンドロイドマンを粉々にしていた。そして、ギルハカイダーは、特撮版『キカイダー01』では01やビジンダーに圧倒されることが多かったが、人魚姫ロボットの援護に現れた際には、マグマアッパー、アウトローキック、ギロチンフックなどの必殺技を駆使して01と戦いを繰り広げました。また、最新作の『The Nobel』においては、 ダーク破壊部隊のデータから、フェンシング、蟷螂拳、コークスクリューなどの技もプロフェッサー・ギルが習得しているとされている。

常用マシン・白いカラス

オートバイクにおいては、稀に見る超絶技巧を要するバイク「白いカラス」が誕生した。このバイクは、人気テレビシリーズでハカイダーが愛用していたもので、動力源は原子力エンジンを搭載しており、最高時速は600キロにも達する。車体は、シートまで銀色に塗られ、燃料タンクと左右メーターにはハカイダーのマークが入っている。また、フロントフォークにはサタンポットが搭載され、そこからはロケット弾を放つことも可能。さらに、このバイクの空中飛行も可能です。名称の「白いカラス」とは、アウトローであることを象徴している。このバイクのベース車は、カワサキマッハIII・750-SS H2(マッハIV)であった。

後世の特撮悪役キャラへのオマージュ


・バイオハンター・シルバ 「超電子バイオマン」

・グレイ 「鳥人戦隊ジェットマン」

・トップガンダー 「超人機メタルダー」

・イクサー2 「戦えイクサー1」

・シャドームーン 「仮面ライダーBLACK」「同RX」

・仮面ライダー王蛇 「仮面ライダー龍騎」

・仮面ライダー555 オマージュとして登場
ハカイダー4人衆→ラッキー・クローバー
ボスハカイダー→ローズ・オルフェノク スマート・ブレイン社長村上峡児
ボスハカイダー変身体・ブラック・ドラゴン→ドラゴン・オルフェノク北崎
シルバーハカイダー 変身体・銀エビ→ロブスター・オルフェノク影山冴子
ブルーハカイダー 変身体・青ワニ→クロコダイルオルフェノク ジェイ
レッドハカイダー 変身体・朱ムカデ→センチピードオルフェノク琢磨逸郎 

テーマソング

「ハカイダーのうた」
作詞 石森章太郎 故人
作曲 渡辺宙明  故人
歌  水木一郎  故人


キカイダーとの初戦での戦闘シーン

新宿区西新宿スバルビル屋上。
SUBARU(スバル)は、株式会社SUBARU(旧・富士重工業)
富士重工業は、千代田区丸の内から1960年代に新宿へ移転。
その後、新宿、現在は渋谷区恵比寿に本社ビルが移転している。

平成初頭、筆者は、富士重工業が取引先であったため、
同社秘書室長の許可を快諾され、撮影時のビル屋上を見学させて頂いた。
「キカイダー」の撮影当時の話を伺えました。

メディコム・トイ ハカイダー 1/6計画フィギュア

筆者はフィギュアの制作秘話を聞くために、渋谷区の同社正社員の面接に訪れて、当時の20代の社長に話を伺った。結果は、社員は全員20代であり、
30歳を過ぎているという理由で不採用となったが、筆者の「イナズマンF」登場の悪役幹部「ウデスパー」の企画書が採用となり、謝礼を頂いた。
のち、フィギュア化された。

余談だが、知人の集英社「少年ジャンプ」の担当者にも聞いたところ、30歳を過ぎると、こうした業界ではおじさん扱いでクビになるか左遷されるとのこと。考えてみれば、「仮面ライダー」の石森先生も「マジンガーZ」の
永井豪先生も、当時は20代。
当時の男30歳、女25歳は中年の部類と呼ばれるような時代であった。


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